報道資料 2012年6月18日
セコム株式会社
セコム医療システム株式会社
豊田通商株式会社

セコムと豊田通商が日本企業でインド初、
現地企業と総合病院を設立し共同運営
セコム、豊田通商、印・キルロスカ・グループの3社が業務提携

セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:前田修司)は、グループ会社でメディカル事業の中核を担う、セコム医療システム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:布施達朗)を通じて、豊田通商株式会社(本社:名古屋市中村区、社長:加留部 淳)、キルロスカ・グループ(インド)の3社共同で、「TAKSHASILA(タクシャシーラ) HOSPITALS OPERATING PRIVATE LIMITED」を設立いたします。同社を運営母体として、2013年4月に、インド初となる、日本企業と現地企業が共同運営する総合病院を、南インド南西のカルナータカ州の州都であるバンガロールへ開設いたします。
 本件は、豊田通商が、インドにおけるパートナー会社であるキルロスカ・グループと共に、バンガロールで病床数約300床の総合病院の経営を企画。そこに病院経営のノウハウを持つセコム医療システムが経営参画し、3社の共同運営が実現いたしました。

近年、世界各国において、医療格差の解消や高品質な医療サービスの提供が急務となっています。アジア地域においても、医療施設の数と質の充実や医療従事者への教育体制の整備を図ることで、医療サービスの質を向上させることが求められています。

セコム医療システムは、社会に「安全・安心」な暮らしを提供するというセコムグループの理念に基づき、日本国内では18の病院やクリニックと提携し、地域に根ざした高品質な医療サービスの提供に取り組んでいます。また、医療安全、感染管理、リスクマネージメントにも積極的に取り組むと共に、病院職員への教育研修を充実させてスキルアップを図り、医療の質を高めることで患者様への医療サービスのさらなる向上に努めています。

このたびインドで開設する総合病院では、これまでに培ってきたノウハウを生かし、高品質で効率的な病院経営を行ってまいります。また、最新機器と最先端の医療技術を用いた高水準の医療体制を提供し、看護をはじめとした医療スタッフへの教育にも力を入れ、インドにおける従来の病院とは異なるサービスを提供してまいります。

豊田通商は、2012年4月に医薬品、医療事業全般を推進する専門部署である「ライフ&メディカル事業推進部」を新設し、グローバルネットワークと機動力を生かし、医療機器メーカーへ出資するなど医療関連事業を進めてきました。このたび、インドにて総合病院事業に資本参加することで、医療事業のノウハウを蓄積すると共に、さらなる事業拡大を検討してまいります。
 また、キルロスカ・グループは、グループが持つ幅広いネットワークを活用し、行政との調整をはじめ、土地・建物の整備や人材採用に関する調整などを行います。

来年4月に開業予定の病院は、脳神経外科や整形外科を中心とした総合病院で、現地での交通事故の増加に対応できる外傷(トラウマ)センターも併設されます。今後はこの病院の運営を皮切りに、インドでの積極的な病院展開に取り組んでいきます。

■ 開設する総合病院の概要(予定)

病院名称:未定
立地場所:インド・バンガロール東部
開設時期:2013年4月1日
診療科 :脳神経外科、整形外科を中心とした総合病院(脳神経外科・整形外科・消化器外科・内科・循環器科・小児科など)
病床数 :288床
延べ床面積:24700m2
主要設備:CT、MRI、X線、内視鏡検査、血管造影検査、トラウマセンター、リハビリセンター
患者数 :外来約400名/日、入院約220名/日(開業5年後)
従業員数:約900名(医師・看護師を含む)(開業5年後)

■「TAKSHASILA HOSPITALS OPERATING PRIVATE LIMITED」の会社概要

設立  :2012年4月12日
所在地 :インド カルナータカ州バンガロール
事業内容 :総合病院設立・運営
資本金 :13.0億ルピー(20.8億円)
出資比率 :セコム 40%、豊田通商 25.4%、Kirloskar(キルロスカ) 34.6%
出資時期 :2012年6月(2013年4月開業予定)

新病院「Hospital Operating Company (仮称)」の完成イメージ

完成イメージ

<参考>
各社概要

セコム医療システム(株)豊田通商(株)キルロスカ・グループ
設立 2002年3月 1948年7月 1888年
資本金 6,545百万円
(セコム(株)100%出資)
649億36百万円 約250百万円
(158百万ルピー)
事業に
ついて
セコムグループは、社会にとって「安全・安心」で便利、快適な暮らしを提供する「社会システム産業」の構築を目指し、セキュリティ、防災、メディカル、保険、地理情報、情報系、不動産など様々な事業領域でサービス展開しています。
 その中で、医療・介護領域を担うセコム医療システム(株)は、訪問看護・介護、医療機関の運営支援、シニアレジデンスの運営をはじめ、救急から療養にいたるまで、様々な病院やクリニックと提携することにより、地域に根ざした高品質な医療サービスを提供するなど、幅広く事業を展開しています。
豊田通商は、経営ビジョン「GLOBAL 2020 VISION」の下、「モビリティ」「ライフ&コミュニティ」「アース&リソース」の3分野を持続的な成長分野と位置づけ、さらなる強化拡大を推進しています。「2012年4月に医薬品、医薬事業全般を推進する専門部署である「ライフ&メディカル事業推進部」を新設すると共に、「安心・安全・快適」をキーワードに「医療」「健康」「介護」の3事業領域において「人・社会」に役立つ価値を提供していきます。 インドの中堅財閥のひとつ。設立は1888年で、グループ連結売上高35億ドル(2008年)、従業員数は約2万人。エンジニアリング産業と建設業を中核として形成され、現在は農業・水利・電力・空調等をコアセグメントとして、各種製品を製造する。
 バンガロールでは、1997年10月にトヨタ自動車と合弁で「トヨタキルロスカ」を設立


<本報道に関するお問い合わせは、下記までお願いいたします。>
セコム株式会社 コーポレート広報部 安田・齋藤 TEL:03-5775-8210
豊田通商株式会社 渉外広報部 広報グループ(東京)TEL:03-4306-8200
(名古屋)TEL:052-584-5011