報道資料 2012年3月2日
セコム株式会社

日本初、セット・解除不要で警戒態勢に
次世代型オンライン・セキュリティシステムを発売
これまでのセキュリティシステムの概念を一新

セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:前田修司)は、これまでセコムが培ってきたセンシング技術や画像認識技術、個人認証技術、遠隔画像監視のオペレーションノウハウなどを駆使した次世代型セキュリティシステムを開発、今年6月をめどに発売する予定となりました。

セコムのオンライン・セキュリティシステムは、1966年に日本で初めて開発して以来、進化と多様化を重ねてきましたが、警戒区域内に設置されたシステムを時間帯や必要性に応じて、セットや解除といった操作をする必要がありました。セキュリティが解除されるのは、たとえば企業であれば営業時間内、家庭であれば在宅時と、有人状態の場合がほとんどです。 しかし、侵入犯罪は有人時であっても発生するため、常時セキュリティをセットにすることが求められています。このたび開発したセキュリティシステムは、セキュリティ機器のセット・解除の操作を不要とし、さらに、セキュリティが空白になる時間帯を作らないといった、これまでの既成概念を打ち破る画期的なセキュリティシステムとなっています。

次世代セキュリティシステムは、企業や家庭などの外周にセンサーとカメラが一体となったセキュリティ機器を設置します。そして、建物内に入る資格を持つ社員やご家族は認証用のICタグを所持します。
 外周に本セキュリティ機器を設置することで、オフィスや自宅の外周は24時間警戒センサーによって敷地内への侵入を監視します。そこに、認証用のICタグを所持している社員や家族が通過すると、センサーはICタグの情報を認識し、建物内への入出を許可します。一方、ICタグを所持してない人物が通過しようとすると、センサーが反応し、企業や家庭で来訪者の資格が確認できない場合、セコムのコントロールセンターに異常信号とカメラで撮影された画像を送ります。
 これにより、これまでは有人時、無人時など、必要に応じてセキュリティのセット・解除といった操作が不要となり、24時間敷地を警戒状態にすることを実現できます。
 次世代セキュリティシステムは、主に倉庫や工場、研究所、ダム、発電所、福祉施設をはじめ戸建住宅など、敷地への出入者がある程度限定されている場所のセキュリティ対策に適しています。次世代型セキュリティシステムとして、今後のセキュリティのあり方を革新するものと考えています。

■次世代型オンライン・セキュリティシステムの概要

次世代型オンライン・セキュリティシステムは、画像監視システム「セコムAX」で培った画像認識技術をはじめ、レーザービームを使い監視範囲を自動更新することができる屋外監視システム「レーザーセンサー」で培ったセンシング技術、ICタグを使った出入管理システム「セコムアクティブICタグシステム」で培ったセンシング技術、そしてオンライン・セキュリティシステムの遠隔画像監視のオペレーションノウハウを結集させた新しい形の屋外監視を中心としたセキュリティシステムとなっています。
 ICタグを持つことでセキュリティシステムのセット・解除の操作を不要とし、画像監視技術やセンシング技術を活用することで、敷地内への不正侵入を常時監視、万一の際には、セコムのコントロールセンターの管制員が搭載されている監視カメラで異常を遠隔で確認、必要に応じて緊急対処員が駆けつけます。そして、敷地内に侵入しようとする不審者を早期発見・対応することができます。

【次世代型オンライン・セキュリティシステムのサービスイメージ】

図:次世代型オンライン・セキュリティシステムのサービスイメージ

■次世代型オンライン・セキュリティシステムの特長

次世代型オンライン・セキュリティシステムの主な特長は以下のとおりです。

(1) 不審者を早期に検知
 敷地内全体を監視し、どこからの侵入に対しても早期検知できるセンシング技術を実現。また、本技術により様々な形状の敷地に柔軟に対応することができます。
(2) 屋外を24時間、常時監視
 従来のセンサーは建物内の監視が基本でしたが、「レーザーセンサー」のセンシング技術を活用することで、屋外の侵入監視を可能としました。また、これまでは必要に応じてシステムのセット・解除が求められていましたが、本システムであればセット・解除に関係なく常に敷地内を監視することができます。
(3) セキュリティシステムのセット・解除の操作が不要
 従来は毎日、必要に応じてセキュリティシステムのセットや解除といったシステムの操作が必要でしたが、お客様はICタグを持つだけで、システムの操作をすることなく敷地内への出入りができます。
(4) 独自のセキュリティ技術を結集
 遠隔画像監視システム「セコムAX」で培った画像認識技術をはじめ、レーザービームを使い監視範囲を自動更新することができる屋外監視システム「レーザーセンサー」で培ったセンシング技術、ICタグを使った出入管理システム「セコムアクティブICタグシステム」で培ったセンシング技術、そしてオンライン・セキュリティシステムの遠隔画像監視のオペレーションノウハウを結集したシステムです。



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