ニュースレター | 2011年2月23日
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セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:前田修司)が、日本初の家庭用安全システムとして発売した「セコム・ホームセキュリティ」は、今年30周年を迎えました。都市化の進展やライフスタイルの多様化に伴い、近年では「隣近所の住人と疎遠なので、防犯対策が重要」と考える家庭も増え、ホームセキュリティの需要が高まっています。また、高齢化や核家族化が進む中、家の防犯に限らず、遠隔地に住む家族の見守りや健康相談、生活支援といったニーズも高まりを見せています。
セコムが、わが国初の家庭用安全システム「マイアラーム」(現「セコム・ホームセキュリティ」)を販売開始したのは1981年1月でした。それまで日本になかったサービスですが、セコムが独自に開発し、新しいビジネスモデルを構築して提供してきました。
そして発売から30年を迎えた現在、ホームセキュリティは生活の一部となり、家族構成の変化や、家を新築・リフォームするときなどに導入されるケースが多くなっています。
契約件数は順調に増加しており、2010年9月末現在、約48万5000件となりました。また、マンションセキュリティにも力を入れ、各住戸にもセキュリティが入っている契約件数は、約24万4000件となっており、これらの件数を合わせると、約72万9000件の家庭に「安全・安心」を提供しています。
また、時代とともに変化する社会動向とそこから発生するリスクや不安を先読みし、セキュリティ、防災、メディカル、損害保険、情報系、不動産など、現在セコムグループが提供している事業と組み合わせた新しいサービスやシステム、商品を創造し、社会にトータルな「安全・安心」を提供し続けています。
そこで、報道関係の皆様に「セコム・ホームセキュリティ」の概要紹介と現状の取り組みについて参考資料としてまとめました。ご査収いただき、今後の取材の参考として、または取材のご検討をいただければ幸甚です。
セコムは昭和37(1962)年、日本初の警備保障会社として創立。巡回警備や常駐警備を中心の警備サービスの提供を開始しました。そして、昭和41(1966)年には、わが国初の企業向けのオンライン・セキュリティシステムを開発。昭和40年代には各地に拠点を拡大し、全国体制を確立しました。
そうしたネットワーク基盤を生かして、1981年に日本初の家庭用安全システム「マイアラーム」(現「セコム・ホームセキュリティ」)を発売しました。
当時のホームセキュリティは、現在の「セコム・ホームセキュリティ」と機器は異なるものの、基本的な機能は変わりません。家庭内に各種センサーを設置し、侵入・火災・ガス漏れ異常を感知、または、非常ボタンが押された場合は、異常信号が家庭内のホームコントローラーからセコムのコントロールセンターに異常信号を送信。コントロールセンターの指示で緊急対処員が駆けつけ、必要に応じて警察・消防に通報するというものです。
また、「セコム・ホームセキュリティ」は独自の研究開発部門を持つ強みを活かし、日々変わる社会動向や犯罪動向、技術の進歩、そして将来必要とされるであろうサービスを先読みしながら進化させてきました。
そして、発売から25年たった2006年5月には、第5世代目となる現在の「セコム・ホームセキュリティ」が開発されました。また、ホームセキュリティの本格的な需要が高まりを見せ、大邸宅、戸建て住宅、二世帯住宅、マンション、アパート、さらには所有(分譲)、賃貸に関わらず、多様化する住環境や家族構成に合わせたセキュリティサービスを提供しています。
さらに、新しいニーズとして、住宅街やマンションでは“タウン・セキュリティ”や“ゲーティッド・セキュリティ”も数多く提供しています。
<「セコム・ホームセキュリティ」のシステム図>
(1) | 最適なプランニング セキュリティのパイオニアとして培った独自の豊富なノウハウで、戸建て住宅、二世帯住宅、マンション、アパートなど多様化するライフスタイルに合わせ、最適で効率的なセキュリティプランをご提案します。 |
(2) | 業界最多、2,750カ所の緊急発進拠点から現場急行 万が一のときは、都道府県ごとに設置されたセコムのコントロールセンターによる迅速で的確な指示および正確な誘導と、業界最多、全国2,750カ所に配置された緊急発進拠点から、セキュリティのプロがお客様宅に急行します。 |
(3) | 操作性・機能性の高いシステム セキュリティシステムや機器はすべてセコム独自で研究開発されています。操作はお子様からご年配の方まで簡単に操作できるよう設計されているほか、きめ細かい音声案内や異常事態がひと目でわかるよう表示を工夫するなど、使いやすさを追及しています。 |
(4) | 卓越した防犯性能 近年の犯罪傾向をしっかり分析し、在宅時の防犯において、高いレベルのサービスを提供しています。また、外出時や旅行時に異常があった場合でも、自動的にセコムに通報し、的確に対応します。 |
(5) | ニーズを先取りした多様な商品ラインアップ 世の中の社会動向・犯罪動向だけでなく、お客様のニーズを汲み上げ、自社の研究開発体制による機敏な商品開発力で、多様なセキュリティシステムを商品化。家庭を取り巻くさまざまなリスクや不安を取り除く商品群で、家庭によりグレードの高い「安全・安心」を提供します。 |
セコムはホームセキュリティという枠を超えて、生活者の方々のニーズに応え、あらゆる「安全・安心」を提供する「社会システム産業」の構築をめざしています。セキュリティや生活の中のお困りごとに応える生活支援サービス、さらにメディカル・損害保険など、様々な「安全・安心」なサービスを展開しています。
(1) | 「セキュリフェースインターホン」・・・2003年に販売開始 わが国初の顔検知機能がついたカメラ付きインターホン。マスクや帽子などで顔を隠している場合や、カメラの死角に入って来訪者の顔が確認できない場合、通常と異なるチャイム音でご家族に注意を促します。 |
(2) | 「SECOMあんしんガラス」・・・2003年に販売開始 強じんな特殊フィルムを挟んだ防犯合わせガラス。たとえ割れても貫通しにくく、ガラスが割れる際には大きな破壊音を出します。「セコム・ホームセキュリティ」を接続すれば、ガラスの表面が破壊された時点でセンサーが感知し、異常信号をコントロールセンターに送信。セコムの緊急対処員が急行します。 |
(3) | 「ココセコム」・・・2001年にサービス開始 GPS機能で携帯端末の現在位置をご家族のパソコンや携帯電話から確認できる屋外用位置情報提供システム。外出中に不安を感じたときには、ボタンひとつでセコムに通報できます。また、ご要請があれば、現場急行サービスにより、セコムの緊急対処員が駆けつけ、安全確保します。 |
(4) | 「セコム・メディカルクラブ」・・・2003年にサービス開始 「セコム・ホームセキュリティ」のお客様を対象に、無料で電話健康相談や医療機関・専門医などの情報提供、予防医療関連サービスを提供しています。 |
(5) | 「セコム・ホームサービス」・・・2005年にサービス開始 留守中のお住まいの見回りをはじめ、掃除、鍵や水回りのトラブルなど、日常のお困りごとにセコムが厳選したスタッフが応えます。 |
(6) | 「セコム安心マイホーム保険」・・・2000年に販売開始 ホームセキュリティのご契約先なら、同じ補償内容で火災保険料が割引されます。グループ企業にセコム損害保険Mを持つセコムならではの保険商品です。 |
(7) | 「メディコム(MEDCOM)」・・・2001年に販売開始 ガン診断一時金100万円のほか、入院は無制限、通院は5年ごとに1,000万円まで、 ガン治療にかかった費用を公的保険診療から自由診療までも補償するガン保険。セコム損害保険M独自の保険商品です。 |
<セコム・ホームセキュリティ」のあゆみ>
1981年: | 日本初の家庭用安全システム「マイアラーム」(現「セコム・ホームセキュリティ」)を開発・発売
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1982年: | 「マイアラーム」のオプションとして、家庭内での急病やケガにも対応する、日本初の救急通報ボタン「マイドクター」を発売 | マイドクター |
1984年: | 丸型だった「マイアラーム」を角型に変更した第2世代目を開発・発売
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1988年: | ●各住戸にもホームセキュリティを組み込んだマンション用安全システム「セコムMS-2」を開発・発売
●ホームセキュリティなどを体験できる日本初の「ホームセキュリティショップ」を開設 |
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1989年: | ●「マイアラーム」から「セコム・ホームセキュリティ」に商品名を変更 ●電子機器を使って住宅内の設備を管理するホームオートメーションに対応した第3世代目となる新型「セコム・ホームセキュリティ」を開発・発売 |
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1990年: | ●長嶋茂雄さんがイメージキャラクターになる
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1991年: | ●「セコム、してますか?」のキャッチフレーズが誕生 ●薬剤提供サービスと訪問看護サービスによる民間で初の本格的な「在宅医療サービス」を開始 | 訪問看護サービス |
1997年: | 美観・操作性・利便性・信頼性を大幅に向上させた第4世代目となる新型「セコム・ホームセキュリティ」を開発・発売 |
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1998年: | ●食の安全性を重視したネット通販「セコムの食」を開始 ●健康食品の通販「セコムの健康食品」を開始 |
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1999年: | 医療保険が適用される訪問看護ステーションを開設 | |
2000年: | ホームセキュリティ導入により保険料が割引となる家庭総合保険「セコム安心マイホーム保険」を発売 | |
2001年: | ●屋外用位置情報提供システム「ココセコム」を発売 ●自由診療までも補償する日本初の実損填補型ガン保険「自由診療保険 メディコム」を発売 | ココセコム |
2002年: | ●障害者の食事自立を支援する日本初の食事支援ロボット「マイスプーン」を発売 ●センサー、カメラ、ライトを一体化した家庭用監視カメラ「ホームカメラシステム」を発売 | マイスプーン |
2003年: | ●日本初のセンサー一体型の防犯合わせガラス「SECOMあんしんガラス」を発売 ●ホームセキュリティに医療サービスを一体化した「セコム・メディカルクラブ」を開始 ●日本初、顔検知機能を内蔵したインターホン「セキュリフェースインターホン」を発売 |
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2005年: | 生活支援サービス「セコム・ホームサービス」を開始始 |
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2006年: | ラインアップを拡充した第5世代目となる新型「セコム・ホームセキュリティ」を開発・発売 |
セコム・ホームセキュリティ |
2008年: | 長嶋茂雄さんとともに、木村拓哉さんが新しいイメージキャラクターになる |
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2010年: | 遠く離れた親を見守る、リアルタイム動画像による遠隔確認システム「セコム無線画像伝送システム」を発売 |
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2011年: | 「セコム・ホームセキュリティ」が発売30周年を迎える |
2010年12月2日にマイボイスコム株式会社が『ご自身について』のアンケート調査をインターネット上で実施。2010年11月12日〜15日に15,982件の回答を集めました。
その結果、自宅やオフィスで空き巣・強盗被害(未遂含む)を経験したことがある人は全体の12%(1,987人)存在しました。これはおよそ8人に1人が空き巣・強盗被害を経験していることになります。
また、1,987人のうち、5年以内に自宅やオフィスで空き巣・強盗の被害を経験した方(522人)に対して、「防犯意識」に関するアンケート調査を実施しました。
そのうち、「5年以内に被害に遭ったことがある方396人」に、被害に遭う前、ご自身が被害に遭うと思っていたかを聞いたところ、81%が「被害に遭うと思ってはいなかった」と回答しています。さらに、被害を受けた後、「防犯の必要性を強く感じた」(61%)、「防犯に必要性を感じた」(35%)と防犯の必要性を9割強の方が感じていますが、対策については依然「上記のような対策を行っていなかった」が2割強を占めています。
【調査対象】 「MyVoice」のアンケートモニター
【調査方法】 インターネット調査(ネットリサーチ)
【調査時期】 2010年11月22日〜11月24日 【回答者数】 396名