このたび、セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:前田修司)は、新しい屋外侵入監視センサー「レーザーセンサー」を、10月1日(金)から販売します。このセンサーは、レーザー技術を防犯センサーとして実用化したもので、これにより、目が届きにくい屋外の敷地への侵入者をより的確に、広範囲にとらえることができるようになります。また、柔軟な監視範囲の設定が可能なだけでなく、監視範囲内の状況変化に応じて、監視範囲を自動的に再設定する自己学習機能を備えた画期的な屋外用防犯センサーです。
建物内への侵入や強盗の被害を防止するには、侵入者の接近をいち早く察知することが重要です。建物の外周の敷地を監視することは、屋外の敷地や敷地内にある財産を守るだけでなく、建物への侵入を図る不審者を早期に把握し、対応することができるため効果的です。
これまで、屋外で侵入者を監視するには、敷地の外周に赤外線を投受光する機器を1組設置し、その間をさえぎる侵入者を検知する方法が一般的でした。しかし、この方法では外周全域を監視できるだけの台数を設置する必要があり、植栽や障害物がある場所では設置ができないなどの問題点がありました。また、それをカバーするため、人の目の届かない場所に監視カメラを設置した場合、監視カメラの画像を監視する要員が必要でした。
「レーザーセンサー」は、レーザーを最大30m、180度の扇状に張り巡らすことで、警戒したい区域を“面”で監視することができます。これにより、1台で広範囲を監視できるだけでなく、植栽や物置などの障害物がある敷地でも自由自在に監視範囲を設定することができます。また、侵入者を検知すると、コントローラーが自動的に警報音で知らせるため、監視する人的負担も不要です。
このシステムは、広い敷地を持つ事務所・店舗・工場・学校・駐車場・倉庫など、さまざまな場所でご利用いただくことができます。今後、このシステムにより社会の安全化にさらに貢献できると考えています。
■「レーザーセンサー」の概要
「レーザーセンサー」は、主に建物の外壁面に設置します。目に見えないレーザービームを扇状に張り巡らすことで、広範囲の敷地を監視します。センサーは、物体の大きさ、移動距離、速度や滞留時間を測定し、人や物体(車両など)の侵入を確実に検知します。センサーが侵入者(物)を検知すると、コントローラーが警報音でお知らせします。
■「レーザーセンサー」の特長
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レーザービームによる面監視でより的確に感知
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目に見えないレーザービームが扇状に広がり、侵入物体を面で監視します。センサーは物体の大きさ、移動距離、速度や滞留時間を測定し、人や物体(車両など)の侵入を確実に検知することができます。鳥や小動物、雨などを排除します。 |
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1台のセンサーで広い範囲を監視
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レーザービームは、水平方向180度、30m先まで届くので、1台のセンサーで広い範囲を監視することができます。また、敷地や建物の外周に沿って監視をする従来タイプのセンサーとは異なり、主に建物の壁面へ直接設置するため、従来の屋外用センサーと比較して設置コストを低減することができます。 |
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監視範囲の柔軟な設定
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監視範囲は自在に設定することができるので、障害物などを避けて必要な場所だけを監視することができます。
さらに、「レーザーセンサー」が、警戒前に監視範囲内に駐車された車両や搬入された資材などの障害物を測定し、侵入物体でないと分析した場合には監視範囲を変更する自己学習機能を搭載。設置後に柔軟に監視範囲を変更することができるので、環境の変化が大きい屋外での監視に高い実用性を発揮します。
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オンライン・セキュリティシステムなどと連動可能
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オプションで、オンライン・セキュリティシステムと連動することで、侵入異常を感知した場合に、セコム・コントロールセンターに自動的に通報。センターの管制員の指示でセコムの緊急対処員が駆けつけ、対処します。また、監視カメラなどと連動させることで、センサーの感知をもとに画像の記録や威嚇を行うことが可能です。 |
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■「レーザーセンサー」の主な利用先
① 工場など、広い敷地の侵入監視に。
② 事務所や店舗の外周や、人目につかない裏側の通路の監視に。
③ 学校の敷地の侵入監視に。
④ 寺や神社の境内の監視に。
⑤ 工事現場などの危険区域への接近者の監視に。
⑥ 屋外の資材置き場の監視に。
■ 「レーザーセンサー」の料金体系
「レーザーセンサー」は、設置・導入規模により料金は異なります。
以下は、参考価格となります。
●「レーザーセンサー」×1台、コントローラー×1台を設置した場合の料金
320,000円(税別) ※工事費用は別途
「レーザーセンサー」
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