2010年3月9日
  セコム株式会社
車両の搭載では、わが国初のリアルタイム動画像による遠隔確認システム
「セコム無線画像伝送システム」を販売開始
遠隔地の親・車・公共空間などの状態を動画像でリアルタイムに確認

 このたび、セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:前田修司)は、無線動画像による遠隔確認システム「セコム無線画像伝送システム」を4月1日(予定)から販売することといたしました。今回のシステムは、監視カメラと記録装置(レコーダー)、通信ユニットを設置するだけで、離れて暮らす一人暮らしの親や自宅のペット、車両の事故やトラブル、公園や河川などの公共施設の状態を携帯電話(テレビ電話機能付き)やパソコンでリアルタイムに動画像で確認できるシステムです。

 特に、車両の搭載では、わが国初のリアルタイム動画像による遠隔確認システムとなります。近年、タクシー内での乗客による運転手への暴行事件、タクシー強盗といった事件が後を絶ちません。また、車両の交通事故の記録として、映像記録型ドライブレコーダーを導入する企業が増えています。これまでのドライブレコーダーは、画像を記録し、事後に原因究明として使うものであり、事故発生直後の状態をリアルタイムで知ることはできません。今回の「セコム無線画像伝送システム」は、事故発生直後、あるいは運転手が乗客とのトラブルで不安を感じた際に通知ボタンを押すことで自動的に通知メールが管理者に送られ、管理者は事故発生前20秒、発生後10秒の記録動画像と、リアルタイムの動画像を確認することができ、迅速な対応を可能にします。また、合わせてマイクとスピーカー(ダブルカメラに標準搭載)を通じて、音声通話もできます。

 また、高齢化や核家族化が進む現在、遠く離れて暮らす一人暮らしの親の状態を知りたいという切実な要望も増えています。このシステムは、インターネット回線などを不要とし、無線(携帯電話のテレビ電話機能)を利用することで、監視カメラなどを設置すれば、遠隔地に住む親の状態をリアルタイムで確認することができます。
 さらに、このシステムを利用することで、これまで難しかった公園や河川などの公共空間の状態確認なども実現することがでます。「セコム無線画像伝送システム」は、大幅な工事や複雑な設定、インターネット回線の敷設が不要であり、今後さまざまな場所や用途で利用されることで社会の不安解消に貢献することが期待されます。

■ 「セコム無線画像伝送システム」のしくみ

遠隔画像管理・確認を必要とする建物や車に監視カメラと記録装置(レコーダー)、通信ユニットを設置します。無線を使うことで、カメラが設置された場所の映像がリアルタイムで確認できるため、迅速な対応や処置を行うことが可能です。利用方法は大きく以下の3方法です。

(1) 自主的に現地の状態を動画像と音声で確認
システム設置先の状態を、遠く離れているお客様がテレビ電話機能付きの携帯電話などから動画像と音声で確認することができます。
(2) 電子メールで設置先の情報を自動通知
システム設置先のご家族などに不測の事態が発生した場合、または設置先でご家族などが不安を感じた場合、「通知ボタン」(※オプション)を押していただくだけで、お客様があらかじめ指定した携帯電話のアドレスに自動的に電子メールでお知らせします。遠隔地の家族や管理者は電子メールを確認し、ご自身の携帯電話で現地の状態を動画像や音声で確認するとともに、会話することができます。
(3) 複数設置先の統合管理
車両や公共空間など、複数の設置場所の状態を管理する場合は、お客様先に専用監視卓(専用の監視卓ソフトをインストール)を設置することで、動画像や位置情報などが専用卓で受信でき、統合管理することができます。また、専用卓では設置場所で撮影された映像をリアルタイムで確認することができます。
■「セコム無線画像伝送システム」の概要

「セコム無線画像伝送システム」の概要


■ 「セコム無線画像伝送システム」の特長

(1) 無線を利用するので、導入が容易
インターネット回線などを敷設しないため、車両など回線敷設が困難な場合や、パソコン設定が苦手な方でも容易に設置ができ、即時に利用することができます。
(2) 画像を見ながら、テレビ電話で会話可能
リアルタイムで送られてくる動画像を確認しながら、テレビ電話機能を使い、会話を行うことができるため、状態を正確に確認できるほか、的確な対応を行うことができます。
(3) セコムの「セキュリフェースインターホン」に接続可能
セコムが開発した顔検知機能付きインターホン「セキュリフェースインターホン」を接続することで、不在時に来訪者が訪問した際にも、インターホンのボタンが押されると、画像が記録されるだけでなく、通知メールがお客様に送られ、携帯電話から来訪者の画像を確認できます。
(4) 車両などの移動体管理が可能な上、GPS搭載で迅速な対応が可能
無線を使うことで、有線回線の敷設が不要で容易に設置できるだけでなく、GPS機能を搭載しているため、車両の位置情報も取得でき、万が一の際に迅速な対応が行えます。
また、両面にカメラを搭載し、マイクとスピーカーを一体化した専用の「ダブルカメラ」を搭載することで、車外の交通事故と車内のトラブルの画像を記録できるほか、画像と併せて会話することもできます。 さらに、衝撃センサーが搭載されているため、交通事故などによる衝撃を検知した場合、状態情報が自動的にメール通知されるため、衝撃時の映像や車両の位置情報など事故現場の様子を迅速に確認し、必要な対応を行うことができます。
(5) 個人利用から統合的な運用までに対応
監視カメラの設置台数が少ない場合は、個人の携帯電話を利用することができます。また、車両管理など監視カメラ台数が多数に及び、携帯電話のみでの管理が難しい場合は、専用監視卓を設置することで効率的に運用することができます。

■「セコム無線画像伝送システム」の利用シーン

(1) 外出先から離れて住む親の状態を確認
① 遠隔地に住む一人暮らしの親の不測の事態発生の早期発見に。
② 留守宅のペットの様子確認に。
(2) 車両の非常事態を確認
① バスやタクシーの事故状態やトラブルの迅速な対応に。
② 高齢者や女性ドライバーの自家用車が事故に巻き込まれたときなどの連絡と対応に。
(3) 目の届きにくい屋外の公共施設などの状態を確認
① 学校や通学路周辺で目が届かない子どもの状態確認に。
② 子どもが遊ぶ公園などの状態確認に。
(4) 自然災害時の河川の氾濫や雪崩の早期発見
① 自然災害時の河川の水量チェックの監視に。
② 降雪地の積雪チェックや雪崩の監視に。
(5) 留守時や業務終了時の来訪者の状態確認と対応
① 留守時の来訪者の確認や対応に。
② 工場の受け付け業務終了後や業務時間外の来訪者への確認や対応に。

■「セコム無線画像伝送システム」の料金体系

「セコム無線画像伝送システム」は、設置・導入規模により料金は異なります。
以下は、参考価格となります。
「通信ユニット」はレンタルで、以下の導入費とレンタル費用として、「通信ユニット」1台につき月額2,000円をセコムにお支払いいただきます。また、画像確認や音声通話などの通信・通話料はお客様の実費となります。
家庭に設置する場合(例)
【導入費】1軒あたり、8万円程度〜
(条件:家庭向け専用監視カメラ1台・画像記録装置1台を設置)
【月額費】2,000円
※工事費用、通信・通話料は別途
車などに設置する場合(例)
【導入費】1輌あたり、10万円程度〜
(条件:車両向け専用監視カメラ1台・画像記録装置1台を設置)
【月額費】2,000円
※工事費用、通信・通話料は別途
「セコム無線画像伝送システム」
「セコム無線画像伝送システム」




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セコム株式会社 コーポレート広報部 齋藤 TEL 03-5775-8210