2010年2月18日
  一般財団法人 Ai情報センター
セコム医療システム株式会社
(財)Ai情報センターとセコム医療システム(株)が業務提携

「死後画像診断(Ai)サービス」を開始

遠隔画像診断のノウハウを活かし、「死因究明」を支援
 近年、不慮の事故や死因が明らかでない死亡の「死因究明」についての関心が高まっています。死因究明の有力な方法として従来から行われてきたものに、「解剖」がありますが、我が国における解剖の実施率は、高いとは言えません。これには、解剖医の不足、親族による解剖の拒否など、さまざまな要因があります。

 そこで、この死因究明の新たな方法として「死後画像診断(Ai)」が提唱されています。これを採用することにより、病院と患者遺族との間の無用なトラブルの発生予防、犯罪死の見逃し防止、死因を明確にすることによる医学の発展等、医療機関にとって、また社会にとって、極めて大きな役割を果たすことが期待されます。

 このたび、一般財団法人Ai情報センター(代表者:山本正二)とセコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:前田修司)のメディカル系のグループ会社、セコム医療システム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:布施達朗)は業務提携を行い、今夏から「死後画像診断(Ai)サービス」を開始することといたしました。

 Aiとは、Autopsy(剖検) imaging(画像診断)の略で、亡くなった方の頭部や体幹部をCTやMRIで撮影し、その画像から死因の究明を図る「死後画像診断」を言います。しかし、この死後画像診断が行える専門的知見を有する医師の数は少なく、これを社会の中で広く行うためには、ITを駆使した遠隔画像診断が有効と考えられます。

 そこで、昨年12月に放射線科専門医などで設立された(財)Ai情報センターと、1994年から日本初の商用遠隔画像診断支援サービス「ホスピネット」で多くの実績とノウハウを持つセコム医療システム(株)が業務提携し、「死後画像診断(Ai)サービス」の提供を行う運びとなりました。

■ 「死後画像診断(Ai)サービス」

 死後画像診断(Ai)サービスは、セコム医療システム(株)が医療機関、警察・検察、児童相談所などからの要請を受け、診断を(財)Ai情報センターで行い、診断レポートを返信するものです。
 診断レポートは、通常の読影依頼に対して作成する「読影レポート」と、裁判所その他司法関係機関に提出することを想定した「鑑定書」の2種類を考えています。
 なお、本サービスの提供について、セコム医療システム(株)は、Ai読影業務を(財)Ai情報センターに全面的に委託して行います。

■ 「死後画像診断(Ai)サービス」利用の流れ



■ 「死後画像診断(Ai)サービス」の特長

(1)時間的により早く、費用的により安い死因究明方法
解剖によって死因を究明できる割合は8割と高いのですが、時間がかかり、費用もかかる、という問題があります。これに対し、Aiは、死因を究明できる割合はCTで3割、MRIで5割ですが、解剖に比べ、時間も費用も少なくすみます。

解剖医が少ない現状の中で死因の究明率を上げるためには、Aiを解剖による死因究明の補完方法として活用することが考えられ、このサービスは、そのために使うことができます。
(2)公平性・中立性・客観性が担保された死因究明方法
医療過誤が疑われる場合でも、当事者でない第三の機関が診断を行うため、その内容の公平性・中立性・客観性が確保されます。しかも、その診断の元となった画像が保存されるので、その診断内容について、第三者が改めて再評価することもできます。
(3)遺族からの承諾が得られやすい死因究明方法
死後画像診断は、遺体を傷つけないため、解剖による死因究明には抵抗を感じる遺族からも、承諾が得やすい死因究明方法です。
(4)全国どこからでも死後画像の読影依頼が可能
遠隔で画像診断を行うため、全国どこからの診断依頼に対してもお応えできます。
(5)情報セキュリティの確保
セコムが培った情報セキュリティのノウハウを活かし、国内最高水準のセコムのセキュアデータセンターでデータを安全に管理することが可能です。



<参考>
一般財団法人 Ai情報センター
設立: 2009年12月9日
設立時役員:代表理事
山本 正二(千葉大学医学部附属病院 放射線科 講師)
理事
塩谷 清司(筑波メディカルセンター病院 放射線科診療科長)
高野 英行(千葉県がんセンター 画像診断部 部長)
監事
久保田 広一
設立時評議員:
江澤 英史 (独立行政法人 放射線医学総合研究所 重粒子医科学センター病院 Ai情報研究推進室長)
兵頭 秀樹(札幌医科大学医学部 放射線医学講座)
下総 良太(千葉大学医学部附属病院 放射線科)

<本サービスに関するお問い合せは、下記までメールでお願いいたします。>
info@autopsyimaging.com

<本報道に関するお問い合せは、下記までお願いいたします。>
セコム株式会社 コーポレート広報部 安田 TEL 03-5775-8210