2009年6月18日
  セコム株式会社
セコム医療システム株式会社
セコムフォートウエスト株式会社
セコムが開発、世界的建築家・安藤忠雄氏設計のシニアレジデンス
日本初、病院一体型「コンフォートヒルズ六甲」がオープン

 セコムのメディカル事業分野のグループ会社・セコム医療システム株式会社は、その子会社であるセコムフォートウエスト株式会社(本社:兵庫県神戸市、社長:堤 晃)を通じて、神戸・六甲に、日本初となる病院一体型のシニアレジデンス「コンフォートヒルズ六甲」を開設いたしました。

 「コンフォートヒルズ六甲」は、「老いることが不安でない」社会の実現に向けた“コンフォート・エイジング”(快適に齢を重ねる)をコンセプトとする「セコムフォート」シリーズの第2弾で、第1弾の「コンフォートガーデンあざみ野」(神奈川県横浜市)に続くものです。

 セコム株式会社は1981年以来、「セコム・ホームセキュリティ」を発売し、家庭向けに「安全・安心」を提供してきました。1991年からは、在宅医療サービスを開始することで、メディカルサービスを通じて、ご家族によりトータルな「安全・安心」を提供してまいりました。

 セコムのメディカル事業のひとつの柱として、施設型のシニアレジデンスの展開を順次行っております。入居時に健常な方を対象としたシニアレジデンスとしては「サクラビア成城」(東京都世田谷区)や「ロイヤルライフ多摩」(東京都町田市)、介護専用型の「アライブケアホーム」シリーズを東京・神奈川で7施設を運営、さらに、健常な方も介護が必要な方もご入居いただけるタイプである「コンフォートガーデンあざみ野」(神奈川県横浜市)の合計10施設を展開し、この分野でも実績を有しています。今回の「コンフォートヒルズ六甲」は、シニアレジデンスとしては11施設目となりますが、関西では初の開設となります。

 「コンフォートヒルズ六甲」は、大型の急性期病院と一体となった介護付有料老人ホームとしては日本初の施設です。これまでに培ってきたシニアレジデンス事業のノウハウに加えて、セコムの提携病院である神戸海星病院と直結することで、より質の高い医療・介護サービスの提供体制を実現しています。また、施設内にはセコムならではのセキュリティシステムを完備しており、ご入居者に安全で、安心で、快適なシニアライフをお過ごしいただくことができるシニアレジデンスです。

※「コンフォートヒルズ六甲」は、6月1日からご入居が始まっています。5月に神戸市内で新型インフルエンザの感染者が増加したことで、当館での感染者はなかったものの、5月下旬に予定していました記者説明会を延期させていただき、本日(6月18日)に発表させていただくことになったものです。

※「セコムフォート」とは、「セコム」と「コンフォート(快適)」を合わせた造語で、「セコムの提案する快適」という意味を持つと同時に、「セコム」と「フォート(砦)」の造語でもあり、「セコムの安全な砦」という意味も持ちます。

■「コンフォートヒルズ六甲」の主な特徴

 「コンフォートヒルズ六甲」は、明治創業の歴史を誇る地域の基幹病院で、セコムの提携病院でもある神戸海星病院が、地域に根ざした新たな医療への取組みを模索する中で生まれた、病院一体型のシニアレジデンスです。都市型の介護付有料老人ホームと大型の急性期病院が一体となって医療・介護サービスを提供する施設は日本で初めての試みです。
 高齢者のための住まいとして、快適なシニアライフを楽しむための食事や住環境を提供するだけでなく、神戸海星病院と一体化しているという大きな特長を活かし、「安心して高品質な医療サービスを受けることができる」、介護が必要となった場合でも「充実した介護を受けることができる」という医療・介護の安心を提供する究極のシニアレジデンスです。

 その他の主たる特長は以下のとおりです。

(1)世界的建築家・安藤忠雄氏の設計による、街、海を眺望できる絶景の住まい
六甲山麓のなだらかな傾斜地という特性を活かし、緩やかな曲線を描く造形のレジデンスは、世界的建築家である安藤忠雄氏の設計。地形の特性を最大限に生かした造りで、地上12階・地下2階立てで、111室の一般居室と58の介護居室を用意。
一般居室は、全室南向きで神戸湾を一望でき、海の意味を持つ「マリス・コート」と、バルコニーに大きな花壇を配し、自然を感じられ、星の意味を持つ「ステラ・コート」があり、第二の人生をより充実させるお手伝いをします。

(2)トータルな健康管理と医療体制
「コンフォートヒルズ六甲」は、セコムの提携病院であり、地域の基幹病院である医療法人財団 神戸海星病院と直結しているため、急病時には病院の医師と連携をとり、病状に対して適切な対応をとることができます。また、「定期健康診断」「人間ドック」「健康相談」「栄養指導」「リハビリテーション」など日常の健康管理も行い、健やかな日々を過ごしていただける医療体制を整えています。

(3)自立した生活をサポートする新発想「カレア」
「カレア(CAREA)」とは、“コンフォート・エイジング・エリア”の略で、自立した生活を送るためにセコムが提案する新しい自立空間エリア。一般居室に暮らしながら、介護予防を行ったり、簡単な介護を受けることができます。加齢に伴う心身の状態は日々変化し、一時的に介護を必要とする場合もあります。従来の「自立か」「要介護か」といった二者択一的な考え方を払拭したのが「カレア」です。

(4)いつまでもお住まいいただくための安心の介護体制
認知症など24時間の見守りが必要な重い要介護状態になった場合でも、同一施設内の介護居室を追加費用なく利用でき、一般居室もそのまま継続して使用していただける安心の介護体制を整えました。将来の介護不安から解放された理想のシニアライフを実現します。

(5)セコムならではの高齢者に優しいセキュリティシステム
セコムのセキュリティのノウハウを結集し、館内には、セコムのマンション向けセキュリティシステムを導入し、ご入居者へ安全を提供。また、「セコムフォート」シリーズ向けに開発された、非接触ICキーを用いた出入管理システムを採用。そして、在室中の居住者が室内で一定時間、動きがない場合、異常をナースケアステーションに通報できる「生活リズムセンサー」を設置し、在室中の入居者が倒れて動けないなどといった危険を早期発見することができます。さらに、共用部、寝室、トイレ、浴室などには、ナースコールボタンを設置し、緊急時に押下することで、ライフケアステーションに連絡することもできます。そのほか、突然起こる心肺停止に対応する「セコムAEDパッケージサービス」を常設しています。

(6)健康に配慮した「コンフォートフード」を提供
「コンフォートフード」とは、健康に配慮された食事で心を癒し、食を楽しんでいただける食文化のこと。「コンフォートヒルズ六甲」専属のシェフが、お一人お一人の健康状態に合わせ、味付けの好み、飲食の嗜好、タイミングまでを配慮しています。直営方式ならではの食のクオリティを追及します。

 このほかにも、「コンフォートヒルズ六甲」では、美術・音楽・文学・健康・美容などに関する
各種サークルや教室、講演プログラムを用意することで、“自分らしい生きがい”を感じていただけるよう、最高のホスピタリティを提供します。

■「コンフォートヒルズ六甲」施設概要
事業主体:セコムフォートウエスト株式会社(セコム医療システム株式会社100%出資)
所在地:神戸市灘区篠原北町3-11-14
建物:鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)、地上12階、地下2階建て
設計・管理:安藤忠雄建築研究所
施工:大林・竹中共同企業体
延床面積:19,992.46平方メートル
敷地面積:23,869.18平方メートル(神戸海星病院部分含む)
居室数:一般居室:111室、介護居室:58室
居室面積:一般居室:46平方メートル〜125平方メートル、
 介護居室:20平方メートル〜49平方メートル

【参考】セコムグループのメディカル事業の概要
 セコムグループのメディカル事業は、1991年に薬剤提供サービスと訪問看護サービスによるわが国初の本格的な在宅医療サービスとしてスタートしました。その後、わが国初となる遠隔画像診断支援サービス「ホスピネット」や、「ユビキタス電子カルテシステム」、医療法人あんしん会・四谷メディカルキューブとの提携により、会員制健康管理サービス「セコム健康くらぶ KENKO」 など、常に新しいメディカルサービスの開発を手がけてきました。現在は、全国39カ所の訪問看護ステーションによる訪問看護サービスの提供、前述した11施設のシニアレジデンスの運営、デイサービス「セコムシニア倶楽部」の運営などの在宅事業を展開しています。また全国16の提携病院の運営支援サービス、クリニックの開業・運営支援サービス、さらに健康食品の開発・提供など医療・健康・介護サービスをトータルに提供しています。
<本件に関するお問い合わせは、下記までお願いいたします。>
セコム株式会社 コーポレート広報部 安田・齋藤 TEL 03-5775-8210