株式会社瑞雲舎(東京都港区、代表取締役:井上富雄)は、株式会社スターシップ(代表取締役:星みつる)の執筆、セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:原口兼正)の監修により、幼児向けとしてはわが国初の本格的な防犯絵本『わたしをみて、おかあさん!』を4月上旬から全国の書店で発売します。
登下校時を中心とした小学校低学年の誘拐・連れ去り事件が多発し大きな社会問題になるなか、各地域や学校でも子どもの防犯対策が積極的に行われています。その一方で、幼稚園児など小学校入学前の幼児に対しては、保護者とともに行動する機会が多いことから、防犯対策についてそれほど注目はされてきませんでした。
しかしながら、幼児を対象とした略取・誘拐事件も、デパートや公園などで保護者が目を離した隙に実際に起こっていること、小学生以上に無防備で社会的弱者のため悲惨な事件に発展する可能性が高いことから、その防犯については決して軽視できるものではありません。
こうしたなか、創作絵本や知育絵本などを手がける出版社・瑞雲舎が、幼児向けとしてはわが国初となる本格的な防犯絵本を制作。NHK教育テレビなどの子ども番組制作で第一人者のスターシップが執筆し、防犯のプロであるセコムの社内監修チーム「子を持つ親の安全委員会」が監修しました。
スターシップとセコムは、2006年2月からCS放送のキッズステーションで放映、同年3月にはキングレコードからDVDが発売され大好評となった、わが国初の防犯アニメ番組『Kin-Qキッズ★おたすK隊』(緊急キッズお助け隊)で、それぞれ映像制作と監修を担当。さらにセコムは、2005年12月、小学生低学年を主な対象とした、わが国の本格的な防犯絵本『白いおばけのスー』(駒草出版)、今年の3月にはシリーズ最新作『白いおばけのスー おるすばん、危機一髪!』と保護者用読本『親子できたえる防犯力』(ともにフレーベル館)の監修を手がけています。
今回の防犯絵本は、絶版となった『ちびくろ・さんぼ』を2005年に復刊させるなど、児童書出版界でも独自の取り組みをおこなう瑞雲舎が、これまであまり取り上げられることのなかった「幼児の防犯」に着眼。スターシップとセコムが、これまでの制作・監修の経験を生かしつつ幼児の特性を考慮して保護者向けの防犯ハンドブックもセットした、これまでにない作品となっています。この防犯絵本を通じて、ひとりでも多くの幼児の防犯に貢献したい所存です。
■ 幼児向け防犯絵本『わたしをみて、おかあさん! 』の特徴
◆「命の大切さ」「親子の絆」から子どもの防犯を啓蒙する、これまでにないアプローチ
この作品は3話仕立てで物語が展開します。全話を通じ、主人公の女の子が犯罪に巻き込まれ命を落としては生まれ変わるというシリアスなストーリーで、「命の大切さ」や「親子の絆」から防犯意識の向上にアプローチ。従来のハウツーを主体とした類書とは一線を画した防犯絵本です。
◆特別付録・子どもの防犯ハンドブックをセット
読み聞かせを前提にしている防犯絵本のため、保護者へのメッセージとしてセコムが中心になって作成した「子どもの防犯ハンドブック」をセットしています。絵本の主旨や子どもが犠牲となる犯罪の現状、さらにセコム社員で小さな子どもを持つ親に対するアンケート結果と防犯のポイントのほか、子どもの心理に詳しい臨床心理士の浜田駒子氏のコメントも掲載するなど、充実したハンドブックに仕上がっています。
◆興味をひきつける個性的なイラスト
シリアスなストーリーの防犯絵本のためイラストが与える印象を重視し、やわらかく個性的なタッチで若い女性や子どもに定評のある新鋭イラストレーター・シマザキミユキさんがイラストを担当。「親子の絆」をコンセプトに、やさしい雰囲気に包まれた作品に仕上がりました。
■ 書籍データ
◆『わたしをみて、おかあさん!』
監 修 | :セコム株式会社 子を持つ親の安全委員会 |
文 | :星みつる |
絵 | :シマザキ ミユキ |
発 行 | :瑞雲舎 |
定 価 | :1365円(税込) |
体 裁 | :『わたしをみて、おかあさん』A4変形版32ページ
特別付録「保護者用防犯ハンドブック」A5版12ページ |
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