2004年10月5日
セコム株式会社 |
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セコムのロボット開発の第4弾
要介護者自立支援ロボット「セコムリフト」の試作機が完成
重度身障者向けでわが国初の本格的な自立支援リフト、来年度早々に販売開始 |
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セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:木村昌平、資本金:663億円)は、現在、研究・開発中である、要介護者の自立を支援する自立支援ロボット 「セコムリフト」の試作機を完成しました。これにより、来年度早々に商品化を図り、販売を開始します。なお、「セコムリフト」は、重度障害者向けとして は、わが国でも初めての本格的な自立支援リフトとなります。
セコムのロボット開発コンセプトは、セキュリティや医療、福祉などのフィールドで、人にしかできない移動を伴う行為や作業をロボット に代替させること、すなわち「人の行動の代わりが確実にできる」ロボットの開発をめざしております。これまで、こうしたコンセプトに基づいて、2002年 5月にわが国初の食事支援ロボット「マイスプーン」を開発・発売。同年10月には、わが国初の指示者追尾型現金護送ロボット「セコムロボット」の開発完 了。また、本年7月には、屋外巡回監視ロボット「セコムロボットX」の開発完了を発表。今回の「セコムリフト」は、セコムのロボットとしては第4弾となり ます。
現在、高齢化が進展する中で、寝たきりの高齢者・障害者は、100万人を超え、今後の高齢者の増加に伴ってさらに増えるものと推定さ れています。こうした寝たきりを減らすためには、ベッドから車いすに移り、行動を広げることが有効と考えられています。セコムでは、中長期的な基盤技術を 研究するIS研究所、システム・商品開発を行う開発センターにおいて、長年にわたり、ベッドから高齢者・障害者自らの操作で、車いすに乗り移ったり、ポー タブルトイレに移動し排泄ができるようにするための自立支援ロボットの研究・開発を進めてきました。その結果、このたび、「セコムリフト」の試作機を完成 することができました。
「セコムリフト」は、柱、レール、本体、リモコン、吊りベルト、ウェアラブル・スリング(身体に装着できる衣服形状の吊り具)から構成されています。 また、ご利用可能な対象者は、[1]一人で乗り移りが可能な方、[2]リモコンの操作ができる方、[3]片手がある程度動かせる方、となります。 |
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■ 「セコムリフト」の特長 |
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(1) |
障害者も比較的簡単に操作可能 |
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要介護者が一人で自立して、リモコン操作によって簡易にベッドから車いす等に移乗を行えます。介助者が支援する場合も楽に移乗を行えます。
[1]ウェアラブル・スリングは、着心地が良く、着せ替えも簡単。移乗する時間帯に装着しておけば、移乗のたびの脱着は不要です。
[2]吊りベルトとウェアラブル・スリングの取り付けは、片手で簡単にできます。 |
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(2) |
自動姿勢調整機能で、無理のない姿勢での移乗が可能 |
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リモコンのボタン操作で、車いすへの移乗時に下半身が前にずれた座位になるところを、自動的に座り直し動作を行い、適正座位で座れるようにします。 |
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(3) |
高齢者・障害者にやさしい安全性 |
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吊りベルトとウェアラブル・スリングは4ヵ所で取り付け、固定しますが、1ヵ所でもかけ忘れたら、それ自体を異常と検知し、身体は吊り上がりません。 |
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(4) |
洋室、和室を問わず、設置は簡単 |
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住宅改造は不要で、6畳間や8畳間でも、組み上げたリフトを置くだけです。 |
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開発にあたって、障害者のモニターの方々からは、「しっかりと車椅子に座れて快適」「夜中のトイレも一人でできるので気兼ねがなくなった。夜も安心して水分を取れるようになった」との声をいただいています。
今後も、セコムでは、セキュリティ、医療、福祉分野において、人の行動の代わりが確実にできる、実用的なロボットの研究・開発を積極的に行っていきます。 |
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■「セコムリフト」(試作機)の仕様 |
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吊り上げ重量 |
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120kg |
電源 |
: |
AC100V[50/60Hz] |
柱・レールの寸法 |
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(高さ×幅×奥行)
6畳間の場合:200〜230cm×250cm×100cm
8畳間の場合:200〜230cm×340cm×100cm |
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◎商品化にあたっては、本体・レール・柱は介護保険レンタル対象商品に、ウェアラブル・スリングは介護保険購入対象商品となります。
◎財団法人テクノエイド協会の平成15〜16年度福祉用具研究開発助成事業の助成金を受け、研究開発を進めています。 |
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