2004年2月28日
セコムトラストネット株式会社
セコムトラストネットのセキュアデータセンター グラクソ・スミスクラインのeビジネスプログラムのサーバー保守管理を受託
 セコムトラストネット株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:西村達之、略称:STN)は、自社のデータセンター「セキュアデータセンター」において、グラクソ・スミスクライン株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:マーク・デュノワイエ、略称:GSK)が実施するeビジネス関連事業のシステムやサーバー等の保守管理業務を受託しました。今回の受託は、グラクソ・スミスクラインがセキュリティを強化されるにあたって、セコムトラストネットの「セキュアデータセンター」のセキュリティレベルを高くご評価いただいた結果であって、医薬品業界においても外部委託は極めてまれです。
(医薬品業界の情報管理)
 医薬品業界は、医薬品の研究開発情報や個人情報など高度なセキュリティが必要とされる情報を扱うため、自社内で各種サーバーを管理・運営するケースが大半を占めています。しかし、医薬品業界も情報技術の発達、情報伝達手段の多様化など取り巻く環境も大きく変化してきており、最近の事例では、製薬企業から厚生労働省に対する副作用情報報告の電子化(2003年10月スタート)や、感染症情報報告も電子化が義務づけられました。また、医薬品の適正使用や副作用情報など広く情報公開を行うことが求められてきています。これらに伴い、ホームページの改ざんや情報漏洩のない、よりいっそう安全で安定した管理・運営を行うことが必要になってきています。
(GSKの情報公開と情報管理)
 GSKの情報公開は、同社のホームページで、一般向けの疾病情報として「メディカルQ&A」、「病気とお薬のお話」等が、また医療関係者向けページではGSKの医薬品や治療など詳細な医療情報が公開されてきました。さらに、最近では、「Utsu.jp」、「Herpes.jp」など別ドメイン名の各種疾病サイトで新たな詳細情報が公開され、治験募集、アンケートの実施等、個人情報を含む機密情報も取り扱われるようになってきました。
 GSKグループではこれらの情報管理・運営体制を検証するために、GSKグローバルの基準に則って厳格な情報セキュリティチェックが実施され、高い水準で維持されてきましたが、公開情報や個人情報を一層万全な体制で保護するために、システムやサーバーの高度な保守・管理と厳密な運用体制が維持できる社外のデータセンターを決定し、集中管理することが必要であると判断しました。
 昨年5月から11月にかけてGSKグローバルが実施した情報セキュリティ基準に基づいた監査の結果、STNの「セキュアデータセンター」が、一級のセキュリティレベルを保持し厳密に運用されているデータセンターと認められました。現在では、厚生労働省への副作用情報の電子報告について、証明書の発行とシステム運用もSTNの「セキュアデータセンター」に委託されました。
(GSKのインターネットを活用したビジネスモデル)
 上記のように情報管理体制が整備されたことから、今後、携帯電話を利用した患者向けの服薬遵守のための告知サービスや医療従事者への高付加価値情報提供サービスなどの積極的な展開やSTNの認証系サービスを利用したインターネット経由での副作用報告なども計画され、顧客サービスの向上に向けた安全でタイムリーなサービス提供が推進されます。
(STNのセキュアデータセンター)
 STNの「セキュアデータセンター」は、世界規模で金融機関が参加している「アイデントラス」という電子証明書の発行サービスを運用委託による厳重なセキュリティ基準をクリアーし、実運用の実績が認められたからであります。
▼グラクソ・スミスクライン株式会社について
 グラクソ・スミスクラインは、ともに100年以上の歴史を持つ英国の製薬会社であるグラクソ・ウエルカムとスミスクライン・ビーチャムとの合併により、世界第2位の製薬会社として2000年12月に発足しました。
医療用医薬品からコンシューマーヘルスケア製品まで、時代が求める革新的な製品の研究開発、製造、販売を通して、世界中の人々の生活の質の向上に貢献できるよう全力を尽くしています。感染症、中枢神経系、呼吸器系、消化器/代謝系において市場のリーダーであり、ゲノム学/遺伝学および創薬テクノロジーのリーダーでもあります。
 グラクソ・スミスクライン株式会社は、そのグループの一員として、世界第2位の市場である日本においても、薬の創製から中枢神経領域、呼吸器領域、消化器/代謝系、抗ウイルス剤領域、感染症/癌領域など様々な領域の医薬品を提供しています。また、コンシューマーヘルスケア製品では、「コンタック」、「アクアフレッシュ」、「ポリデント」など多くの家庭で愛用されている製品を有しています。
▼セコムトラストネット株式会社について
 2000年4月にセコムグループの情報系グループの戦略企業として発足しました。e-Japan,電子政府等のインターネットをベースとする社会システムが、世界や日本で急速に進展している中で、総合インターネットセキュリティサービスを提供。お客様にインターネット時代の情報ネットワーク環境を安心してご利用いただくため、「TSP(Trusted Service Provider)」という企業理念をかかげ、監視系サービス、認証系サービス等、質の高い各種サービスを提供しています。今後ともあらゆる角度からお客様へのご支援体制の強化を図り、それをベースにお客様志向、課題解決型のご提案を行うことで、社会に貢献できる企業をめざしています。
以上
<報道関係のお問い合わせ先>
セコム株式会社 広報室 安田 TEL:03-5775-8210
セコムトラストネット株式会社 三浦 TEL:03-5775-8730