2003年9月1日
セコム医療システム株式会社
日本医療情報システム株式会社を買収し、予防医療事業に本格参入
−「セコムメディカルクラブ」にも積極的に活用−
  セコム医療システム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:小幡文雄、資本金:2億円)は、8月22日に、健康・予防医療分野で実績のある日本医療情報システム株式会社(略称:JMIC、本社:東京都新宿区、社長:高橋利幸、資本金:3500万円)を買収し、予防医療事業に本格的に参入します。代表取締役社長は、高橋利幸氏がそのまま継続します。

 セコムは、これまで、家庭に居ながらにして健康を守るという観点からオンライン自己健康管理システム「マイケアー」(1991年開始)、オンライン在宅 医療支援システム「メディデータ」(1998年開始)などのサービス、また健康食品の販売を通じて、先進的な健康管理サービスを進めてきました。しかし今 後、予防医学の観点から、科学的根拠に基づく生活習慣(行動変容)の改善が一次予防として不可欠との判断から、これまで各種大学や企業とも連携し調査・研 究を重ねてきましたが、予防医療事業に本格的に参入するためには、JMICが20年にわたり培ってきたデータベース、ノウハウ、人材、予防医療人脈などを 積極的に活用すべきであるとの判断から、JMICの買収を決定しました。

 一方、JMICは、1983年6月の会社設立以来約20年にわたり、保健・医療・福祉情報サービスシステムの研究開発を行ってきた、健康・予防医療分野 でのパイオニア企業です。JMICは、厚生労働省の「健康日本21計画」「老人保健事業」に対応した「ヘルスアセスメント(健康度評価)調査票」、テクノ ロジーシンクタンクによるコンサルタント業務、インターネットにより個人/団体へのヘルスプロモーションを支援する「e−保健センター」事業、行動変容支 援を主眼とした出版事業などを行い、ITと研究開発に基づく商品開発を行ってきました。その他、医療機関向けの総合健診システムなどのシステム販売を行っ ております。売上の80%近くは、地方公共団体向けです。

 今後、民間でもこれらの健康・予防医療事業が伸長すると期待されており、JMICは民間への事業拡大をめざして資本・業務提携先を探していましたが、セ コムのようなセキュリティ事業で幅広い顧客層を有し、セコム医療システムが予防・医療サービス分野に積極的な進出を考えていたため、民間向け事業の発展が 期待でき、両社にとって相乗効果があることから、最適なパートナーと判断し、買収に応じることとなりました。  

 セコム医療システムは、今秋、ホームセキュリティシステムのご契約先向けの会員制医療サービス「セコムメディカルクラブ」を立ち上げますが、JMICは さまざまな健康・予防医療分野についてのデータベース、システムなどを多数開発、保有しており、今回の買収により、今後これらのノウハウ・人材などを、 「メディカルクラブ」事業に積極的に活用していきます。
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