セコム医療システム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:小幡文雄、資本金:2億円)は、在宅医療を中心とするクリニックへの開業・運営支援事業を本格的に開始します。今回、この事業を通じて提供するプログラムは、セコムが蓄積した在宅医療のノウハウを活用し、新規に在宅医療中心のクリニックを開設する医師に対する『開業支援プログラム』と、セコムのASP型「電子カルテシステム」を利用して在宅医療中心のクリニックにレセプト業務や経理業務の支援を行う『運営支援プログラム』から構成されます。
セコムグループのメディカル事業は、1991年6月から開始した薬剤提供サービスと訪問看護サービスによる日本初の本格的な在宅医療サービスをはじめ、 介護サービス、遠隔画像診断支援サービス「ホスピネット」、健康食品の開発・販売などの事業を展開してきました。セコム医療システム?は、2002年3月 に、これらの事業を統合して、トータルな医療サービス会社として設立しました。当社は、今後、在宅での医療ニーズの増加に伴い、在宅医療クリニックの開設 が多くなると判断し、今回の新事業を開始しますが、このプログラムを通して、クリニックを運営する際に医師にかかる負担を可能な限り軽減し、医師に医療に 集中できる環境を提供していきます。
具体的には、『開業支援プログラム』では、クリニック開設予定エリアの医療事情の調査から新規開設するクリニックを地域に根付かせるためのマーケティン グ活動に至る幅広い内容を含み、『運営支援プログラム』では、クリニックを利用する患者を集めるためのマーケティング活動から決算処理に至る、クリニック を運営する際に必要となる幅広い業務を支援します。また、在宅医療クリニックでの希望する医師に対して、勤務可能なクリニックの紹介も併せて行います。
すでに発売を開始しているASP型「電子カルテシステム」を活用することで、遠隔からもレセプト業務の支援が可能となり、ネットワークインフラストラク チャーを最大限に利用したことでシナジー効果も大きくなります。2003年度は、10ヵ所のクリニックでの開業・運営支援プログラムの導入をめざし、訪問 看護ステーションの展開と併せて、在宅医療の普及を推進します。 |