2003年3月5日
セコム株式会社
能美防災株式会社
セコムと能美防災の共同開発により
国内で初めて防災・防犯一体化システムを商品化
 セコム株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:木村 昌平、資本金:663億円東証1部上場)と能美防災株式会社(本社:東京都千代田区、社長:田上 征、資本金:62億72百万円東証1部上場)は、このたび、共同で国内で初めて防災と防犯を一体化したシステムを開発し、2003年2月より本格販売開始しました。

 最近の建築物件において、「防災」と「防犯」の両設備が設置されるケースが多くなっています。そこで、グループ会社であり、ともに防犯・防災でNo.1であるセコムと能美防災は、共同プロジェクトにより、ユーザーにメリットのある商品を提供したいと考え開発されたシステムが安全に関して一元監視・制御できる「防災・防犯一体化システム」です。

 
■概要
◆能美防災(株)受信機一体化システム R-22MS (火災受信機での表示・操作一体化)

システム内容
  • 中規模物件(10,000 〜50,000 平方メートル)をターゲット
  • 能美防災(株)の「R-22M 火災受信機」とセコム(株)「SECOM CX」システム用アナンシェ−ターとの一体化
  • 「SECOM CX」システムとの接続により「防災」と「防犯」を一体化し、火災受信機のタッチパネル式LCD 画面に「防災情報」と「防犯情報」を表示します。
  • 防犯用IC カードの認証により、火災受信機からの防犯ブロックの「セット」/「解除」が遠隔操作可能です。
  • 従来からの防災機能には変更はありません。(資料1 参照)
●機能説明(従来のR-22M 火災受信機に下記機能を追加)
  • タッチパネル式LCD 部の表示機能追加
    • 火災感知器発報箇所に対する防犯ブロックの状態表示
    • 代表異常表示【火災】【ガス】【非常】【侵入】【設備】【機器】
    • 防犯ブロック状態一覧表示
    • 防犯ブロック遠隔操作
  • カード操作機能追加
    • 防犯ブロック遠隔操作を有効にする為のカード操作(セコムカードリーダを火災受信機に内蔵)
●特長
  • 防犯の遠隔制御が可能
    • 火災受信機のLCD 画面での防犯状態表示機能に加え、防犯ブロックを遠隔から「セット」/「解除」の操作も可能(ユーザーカードによる認証機能付)
  • 迅速な火災初期対応を実現
    • 防犯の「セット」/「解除」情報を確認することにより、人の有無を予測可能
    • 万一の火災時の迅速な確認・避難誘導を実現
  • 省スペース化
    • 受信機の一体化により、防犯用表示機(アナンシェ−ター)が1箇所分不要
◆能美防災(株)総合操作盤(CRT)一体化システム C11S (CRT の一体化)

システム内容
  • 中大規模物件(10,000 平方メートル以上)をターゲット
  • 能美防災(株)の「C11 総合操作盤」とセコム(株)「SECOM CX」システム用操作卓の一体化
  • 「SECOM CX」システムとの接続により「防災」と「防犯」を一体化し、総合操作盤のCRT 画面に「防災情報」と「防犯情報」を表示します。
  • 総合操作盤からの防犯ブロックの「セット」/「解除」等が遠隔操作可能です。
  • 従来からの防災機能には変更はありません。(資料1 参照)
●機能説明(従来の総合操作盤およびセコム操作卓の機能に下記機能を追加)
  • 総合操作盤とセコム操作卓の機能の一体化
    • 1 台のCRTで防災用ソフトと防犯ソフトが独立して稼動します。
  • 防災画面で防犯情報を表示し、防犯ブロックの遠隔操作も可能です。
  • 防犯画面から防犯ブロックを遠隔操作可能です。
●特長
  • 最適な管理の実現
    • ひとつのCRTで両社のノウハウを活かした防災用ソフトと防犯用ソフトが独立して稼動しているため、最適な監視・管理を実現しました。
  • 迅速な火災初期対応を実現
    • 防犯の「セット」/「解除」情報を確認することにより、人の有無を予測可能
    • 万一の火災時の迅速な確認・避難誘導を実現しました。
  • 省スペース化
    • CRT 一体化により、「防犯用CRT(操作卓)」が不要です。
    • 防災専用LAN システムを介して総合操作盤やGR 型受信機を各々最大16 台接続できます。総合操作盤16 台のうち「総合操作盤(CRT)一体化システムC11S 」は3台接続可能です。
 
■報道機関お問い合わせ
セコム株式会社広報室 担当:吉田典彦
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-5-1
TEL 03(5775)8210(ダイヤルイン) FAX 03(5775)8904

能美防災株式会社広報室 担当:広報室長 水沢一男、木下雅博
〒102-8277 東京都千代田区九段南4-7-3
TEL 03(3265)0230(ダイヤルイン) FAX 03(3264)4465

資料1
■能美防災(株)「R−22MS」システム防災機能の特長
(従来の「R−22M」システムと同じ)
  • アナログ感知器は煙の濃度または熱の温度を常時受信機に送信し、規定値に達すると受信機側で火災を判断します(一般の感知器では、火災判断を感知器側で行います)。
  • 注意表示機能
    • 火災発報になる前段階で注意警報を発しますので火災の早期発見と迅速な対応がはかれます。
  • アナログ式感知器採用による、進行フェーズに対応した火災制御
    • 火災が発生した際にはデータベースで組込んだ連動マトリクスにより、諸設備に対して火災の進行状況に合わせて自動的に連動制御する機能を有しています。
  • AI機能
    • 光電アナログ式スポット型煙感知器は非火災報防止を目的とした注意警報から火災発報レベルまでの到達時間を基に蓄積時間を自動的に変更するAI機能を有しています。
  • 常時監視
    • 受信機はアナログ式感知器、中継器への供給電源、電路等を常時システム監視しています。
  • 週間試験
    • 168時間(1週間)に一度の自動試験機能を有しています。
■能美防災(株)「C-11S」システム防災機能の特長(従来の「C-11」システムと同じ)
  • 複数受信機を複数CRT で監視することが可能であり、これらを分散設置できるため、多様なシステム構築が可能です。
  • GR 型受信機等から防災設備の発報・作動・異常等の状態変化信号を受信し、CRT 上の平面図等にシンボルの色変え、点滅等で表示する警報機能に加え、記録機能、消防活動支援機能、運用管理支援機能、受信機状態監視・操作機能、アナログ感知器トレンド表示機能等を備えた高機能システムです。
  • 1280 ×1024 ドット64 色同時表示のグラフィック表示に加え、各種ウィンドウ表示、マウス(シングルクリック)による簡単な操作等、優れた監視・操作性を提供します。
  • 平面図等のグラフィック表示にあってはモニタサイズに対して最大4 倍(面積)のグラフィックデータをスクロール方式で表示することができます。これにより、広大な建物の平面図を分割、画面切換えすることなしに監視できます。また、縮小表示機能により、グラフィックデータをモニタサイズに縮小して全体を確認することが可能です。
  • CRTを2 台構成とし、「メイン」「サブ」と位置付けることで、より高度な監視システムが構築できます。(同一拠点に2 台のCRTを設置する場合)
    • メインに平面図、サブに断面図を表示する等の使い分けができます。
    • シミュレーション時には、メインの操作により、サブが協調して模擬警報動作をおこない、実警報と同様な訓練が可能。
    • メインの異常時には、自動的にサブがメインの動作に切り換わり、バックアップをします。