(1) GPSを適用した新方式航空測 |
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従来の航空測量では、航空機搭載型の専用アナログカメラを使用、これで撮影された航空写真を素材として主に人手によって様々な地図が作成されている。航空測量のパイオニアであるパスコはこの分野のトップ企業であり、ライカグループのLHシステムズはカメラメーカーとしてグローバル市場で大きなシェアを持っている。この分野にパスコは、GPSと慣性計測装置(IMU)などのデジタル技術を適用した新方式を昨年10月から適用開始し、複雑な計算が必要とされていた空中三角測量での大幅な時間短縮と関連業務の削減などによる納期の大幅短縮をメリットとして、新しい市場を開拓している。
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(2) デジタルイメージセンサーの共同開発 |
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両社は、カメラユニット自体も完全デジタル化した新型航空機搭載型デジタルイメージセンサー(ADS-40)の開発を既に完了。今年4月の本格稼動を目指して、世界に先駆けた実証実験を国内で実施している。これらのデジタル技術を適用した航空測量のプロセス革新により、GISを利用している自治体や企業に素早く効率的にサービスが提供される。
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(3) レーザー計測と3次元モデリング |
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ライカグループの米国CYRA社が開発した地上据置型レーザーシステムにおいても、パスコはGISとの連携を実現している。このシステムで工場内部の3次元モデルを作成し生産ライン最適化のシミュレーションなどに適用している。また、貴重な文化財を3次元デジタルデータとして保存する遺跡調査などにも適用されている。 |