2002年1月11日
セコム株式会社
会社分割による医療事業部門の分社化
及び子会社の合併・社名変更に関するお知らせ
 平成14年1月11日開催の当社取締役会において、当社は平成14年3月1日を期して、下記のとおり当社の医療事業部門を会社分割し、当社の子会社であるセコム在宅医療システム株式会社に承継することを決定いたしましたのでお知らせ致します。また、セコム在宅医療システム株式会社に当社の子会社であるセコム漢方システム株式会社及びセコムケアサービス株式会社を吸収合併し、同時にセコム在宅医療システム株式会社は社名をセコム医療システム株式会社に変更することに致しましたのでお知らせ致します。

会社分割について
1.会社分割の目的
 セコムグループでは、社会にとって安心で便利で快適なサービスを創造し、トータルに新しいシステムとして提供する「社会システム産業」の構築を目指し、セキュリティ・医療・情報・損害保険等の各事業分野のサービスシステムの複合化・融合化を進めております。

 セコムグループでは情報事業・損害保険事業等を既に各々独立した別会社で行う一方で、医療事業に関しては事業の企画・統轄や一部の事業をセコム株式会社で行ってまいりましたが、医療制度を取り巻く環境の激変や市場変化への迅速な対応及び意思決定のスピードアップを図るためには、より機動的な経営体制の確立が不可欠と判断し、医療事業部門の分社独立と、併せて複数の子会社を統合することを決定した次第です。

 分社独立させるのは、セコム株式会社の医療事業部門が持っている医療事業の企画・統轄機能と医療専門家向けの遠隔画像診断支援サービス「ホスピネット」等の事業で、同時に在宅看護サービスや薬剤提供サービスを展開するセコム在宅医療システム株式会社と漢方生薬や健康食品の販売を行っているセコム漢方システム株式会社及び在宅介護サービスを行っているセコムケアサービス株式会社を統合致します。

 新たにスタートするセコム医療システム株式会社では、医療事業統轄会社として医療事業の企画・統轄を行うと共に、医療・保健・福祉三位一体の、一貫した、より質の高いサービスを提供する体制を構築して拡大を図ると共に収益性の向上を図ってまいります。

 また、当社は分社独立する医療事業部門に対して引き続き営業・技術を含む経営支援を行い、セコムグループとして社会システム産業の構築に向けた総合力の発揮に努めてまいります。

2.会社分割の要旨
(1) 分割の日程
分割契約書承認取締役会 平成14年1月11日
分割契約書調印 平成14年1月11日
分割期日 平成14年3月1日
分割登記 平成14年3月1日(予定)

(2) 分割方式
[1] 分割方式
当社を分割会社とし(簡易分割)、100%子会社のセコム在宅医療システム株式会社を承継会社とする分社型吸収分割方式です。
[2] 当分割方式を採用した理由
当両社の医療事業を会社分割により統合する方法が最も効率的と考えられる為です。

(3) 株式の割当
[1] 株式割当比率
承継会社は分割会社の100%子会社である為、株式を割当てないことと致しました。
[2] 株式割当比率の算定根拠
株式を割当てない為、該当ありません。
[3] 第三者機関による算定結果、算定方法および算定根拠
該当事項はありません。

(4) 分割により減少する資本の額等
該当事項はありません。

(5) 株式の消却方法
該当事項はありません。

(6) 分割交付金
該当事項はありません。

(7) 承継会社が承継する権利義務
 分割により当社から承継会社が承継する権利義務は、分割期日における当社の医療事業部門に関する資産、負債及びこれに付随する契約上の地位その他一切の権利義務です。

 具体的には、当社の平成13年9月30日現在の貸借対照表上の医療事業部門の資産及び負債を基礎とし、これに分割期日前日までの増減を加減した資産、負債及びこれに付随する契約上の地位その他一切の権利義務となりますが、この資産・負債の金額及び明細は当社と承継会社間の協議により決定します。その他承継する契約上の地位その他の一切の権利義務(雇用契約を除く)は、医療事業に関して当社が顧客、販売店その他の相手方との間に締結した取引基本契約、販売代理店契約その他一切の契約上の地位及び権利義務となります。

(8) 債務履行の見込み
 債務については重畳的債務引受としております。従って、セコム株式会社の財務状況から判断して履行の見込みがあるものと考えております。

(9) 承継会社に新たに就任する役員
 杉町壽孝、木村昌平、本田郁雄、早川 弘一

3.分割当事会社の概要(平成13年9月30日現在)
(1)商号 セコム株式会社(分割会社) セコム在宅医療システム株式会社(承継会社)
(2)事業内容 警備請負 在宅医療サービス
(3)設立年月日日 昭和37年7月7日 昭和58年11月4日
(4)本店所在地 東京都渋谷区神宮前1-5-1 東京都渋谷区神宮前1-5-1
(5)代表者 杉町 壽孝 小幡 文雄
(6)資本金 66,143百万円 400百万円
(7)発行済株式総数 233,112,486株 8,000株
(8)株主資本 396,859百万円 240百万円
(9)総資産 544,899百万円 1,463百万円
(10)決算期 3月31日 3月31日
(11)従業員数 11,966人 158人
(12)主要取引先 三和銀行
東京三菱銀行
新東京国際空港公団
社会保険診療報酬支払基金
国民健康保険連合会
(13)大株主及び持株比率
(平成13年3月31日現在)
日本トラスティサービス信託銀行 7.09%
(有)飯田交産 5.58%
(有)戸田全研 5.15%
セコム株式会社 100.00%
(14)主要取引銀行 東京三菱銀行 東京三菱銀行
(15)当事会社の関係 資本関係:100%子会社
人的関係:全員出向しております
取引関係:業務委託契約等


<報道関係のお問い合わせ先>
セコム(株)広報室 安田 TEL03-5775-8210


以上