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労働安全衛生への取り組み

すべての社員が心身ともに健康で、意欲と情熱を持って仕事に取り組めるよう、社員の健康管理・働きやすい職場づくりを推進しています。

基本的な考え方・方針

セコムの安全システムは、一人ひとりの社員の活動によって成立しています。そのため何よりも社員自身が健康で活き活きと働いていることが重要であるという方針のもと、セコムでは、社員の健康の維持・増進と安全で働きやすい職場づくりを目指し取り組みを充実させています。

推進体制

労働衛生面に関しては、「人事部」が「健康推進室」「セコム健康保険組合」と協力し、社員の労働衛生管理体制を統括的に進める体制を整備しています。また、全国での労働衛生活動を推進し、社員一人ひとりが活力を持って心身ともに元気な状態で職務が遂行できるように社員を支援する取り組みを推進しています。

また、労働安全面に関しては、「業務部」が日々のセキュリティ業務を検証し、判明した労働安全リスクを削減するためのさまざまな取り組みを行っています。特に、安全に対処するための手順や装備品等を整備し、またドライビングテクニックの向上を図るなどといった取り組みを通して、社員が安全で働きやすい職場作りを推進しています。

目標と実績

健康保険組合が実施する「特定保健指導」を積極的に実施した結果、特定保健指導に該当する社員の割合が減少をしています。健康保険組合連合会が発表している全国平均20.5%を目標に、社員の健康管理促進に努めています。

特定保健指導該当者比率

社員の健康増進にむけた体制強化

社員の健康の維持・増進を図るために、「健康推進室」を設置し、産業医療分野の経験が豊富な「統括産業医」を配置しています。「統括産業医」は、「人事部」「健康推進室」と連携して全社的な施策を推進し、「地域産業医」とともにセコムグループ各社への助言や社員に対する健康上の指導を行っています。

また、社内イントラネット上に「健康推進室」のホームページを設置し、社員の健康や生活についての情報発信などを行い、社員の身近な存在としてさらなる健康維持・増進を進めています。

さらに、「健康推進室」には、精神科の「顧問医」を配置し、メンタル不調からの復職についての判断や復職後のフォローを行っています。

「衛生委員会」

全国で実施している「衛生委員会」では、社員の安全と健康の確保を継続的に推進するために、社員の労働時間の確認、健康の保持増進、職場環境の改善、安全確保・危険防止の対策などに関して、毎月1回検討会議を開催しています。

2017年度も全国の拠点で衛生委員会を開催しました。今後も継続していきます。

社員の健康管理・増進のための取り組み

社員とその家族の健康を守るために、毎年、社員の健康診断と、社員と家族の成人健診を実施し、さらに健診結果から、通院や治療が必要と判断された社員には個別指導を行っています。

2015年度からは、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)のリスクが高い社員全員が生活習慣の見直しをサポートする「特定保健指導」を受けられるように、「セコム健康保険組合」と連携した体制を整えています。

2016年度からは、全社員参加型禁煙支援プログラム「セコム禁煙ナビ」を提供し、禁煙を決意した喫煙者に禁煙補助剤を無償で配布しました。また、眠気や集中力低下を引き起こすほか、高血圧、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中などの合併を引き起こすリスクを早期に発見するために、セキュリティ事業において車両を使用する業務に従事する社員に、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検査を実施しました。

このような継続した取り組みが評価され、2018年2月、経済産業省と日本健康会議が共同で実施する「健康経営優良法人認定制度」において、「健康経営優良法人2018 ~ホワイト500 ~」に認定されました。2017年度に続き、2年連続の認定となります。

長時間労働防止のための取り組み

セコムでは、社員が健康で弾む心で仕事に臨み、高い集中力を発揮できる環境を整え、最大の成果を出すための仕組みの構築と意識の啓発を行っています。

特に、社会的な課題である長時間労働を防止するため、「人事部」と関連部門に専任の担当者を置き、全国各地の責任者と連携して、継続的に時間管理と改善等の指導を行っています。

また、社内イントラネット上には、上司が社員の出退社時刻を日々把握・確認できるように仕組みを構築し、各職場においてもきめ細かい時間管理と指導を行っています。

社員一人ひとりへの啓発の取り組みとして全国の事業所に、健康管理と時間管理のために定時退社を促すポスターを掲示し、「定時に帰宅する習慣」の啓発を行っています。

これらの取り組みの結果、一般社員の平均残業時間は年々減少しています。

啓発ポスター

メンタルヘルスケアへの取り組み

「人事部」と「健康推進室」が連携して、社員のメンタルヘルスケアにも積極的に取り組んでいます。

厚生労働省の「労働者の心の健康の保持増進のための指針」に基づいて、「心の健康づくり計画」を作成し、ストレスチェックを実施するとともに、精神科医やEAPカウンセラーによる面談・研修を実施しています。

ストレスチェックは、法制化前の2011年から独自に開始し、2015年からは法令に基づいた「セコムあんしんストレスチェックサービス」を全社員に導入しています。

また、EAPカウンセラーによる全国の本部でのメンタルヘルスセミナーを2012年から行い、2017年度は業務・管理責任者と事業所責任者を対象に「コミュニケーション研修」を実施しました。今後も継続して実施します。

  • EAPカウンセラー・・・EAPとはEmployee Assistance Programの略で、メンタルヘルスに関する社員支援プログラムの専門カウンセラー。

セキュリティサービスでの取り組み

セコムでは、お客様への「安全・安心」を提供するためには、まず社員自身の安全が確保されなければ、高品質なセキュリティサービスを提供することはできないと考え、社員の安全を確保するためのさまざまな仕組みを構築しています。

ご契約先での社員の労働安全リスク削減への取り組み

オンライン・セキュリティシステムや常駐警備、現金護送などのセキュリティサービスの労働安全衛生リスクを最小化するために、サービスごとにノウハウを蓄積し、セコム独自の「システム行動」「セキュリティドライビング」、業務管理システムなどの仕組みを構築して、社員の安全を確保しています。

さらに、高い技能を持つ社員の中からセコムの理念や「システム行動」を組織に浸透させる役割を担う「トップ・サポートリーダー」を選抜して地域毎に配置するとともに、社員の安全確保に向けて事業所単位を基本に日常業務の中でヒューマンエラーを撲滅する活動などを行っています。

また、ご契約先の建物の構造、消火設備の特徴、動物の有無などの危険要素を事前に徹底して調査・分析し、問題発生時に対処できるようにセキュリティスタッフに注意を促しています。

さらに、部門ごとに全国規模のセキュリティ業務に関するコンテストを開催し、セキュリティスタッフの育成強化を図っています。

社員の安全を確保する仕組み

コントロールセンターの管制員によるセキュリティスタッフの安全確保

コントロールセンターの管制員は、異常信号を受信した場合、緊急対処員に出動を指示します。その際には、迅速な異常確認を図ると同時に緊急対処員に危険がおよぶことのないように、的確に判断し、指示するように訓練しています。

安全を確保する「システム行動」

セコムでは、お客様の安全と自らの身の安全を確保するため、長年の経験を生かした独自の「システム行動」を確立しています。

例えば、緊急対処時の「システム行動」としては、ご契約先へのアプローチ方法、点検方法、不審者と遭遇した際の対処方法などについて、社員が安全に対処するための手順を定め、問題発生時に早く的確に対処できるように訓練を重ねています。

2017年度は犯罪傾向などを元に、情報の共有化やeラーニングによる学習を実施しました。今後も「システム行動」を深化させ、社員の安全確保に継続して取り組んでいきます。

「システム行動」に基づく外周点検

「システム行動」に基づく外周点検

車両事故撲滅のための「セキュリティドライビング」

さまざまな業務で多くの車両を使うセキュリティ事業では、社会の安全を脅かす車両事故の撲滅とセキュリティスタッフの安全確保のため、車両事故ゼロを目標とし、セコム独自の「セキュリティドライビング」を実践しています。

「セキュリティドライビング」とは、常に冷静に周囲の状況を判断し、積極的に自ら安全な状態を作り出す取り組みで、さまざまな危険要因をあらかじめ断定した考えで運転する「いるくる運転」、状況の把握・漫然運転防止のための「呼称運転」、乗車前に車両と周囲の安全を確保したうえで乗車する「車両一周点検」などを徹底しています。

2014年度には、さらに「セキュリティドライビング」を浸透させることを目的に、「セキュリティ・ドライビング・トレーナー(安全運転指導者)制度」の運用を開始。事業所毎に任命されたセキュリティ・ドライビング・トレーナーが中心となり、安全運転への意識を高め、無事故・無違反を実践する活動を行っています。

また、2016年9月、車両事故・交通違反を撲滅するための専任組織「安全運転推進室」を設置し、安全運転推進活動を強化するとともに、ドライブレコーダーや自動ブレーキ搭載車の導入を強化しています。

2017年度はセキュリティ系車両へのドライブレコーダーの設置を完了し、対象車両には車両周囲の安全確保を目的にドライブレコーダー搭載車ステッカーを貼付しました。また安全運転を促すツールを活用し、意識の醸成にも努めていきます。

2018年度はセキュリティドライビングに関する全国規模のコンテストを開催することで、安全運転に関する社員の意識と技能の向上を図ります。

「セキュリティドライビング」の浸透を推進

「セキュリティドライビング」の浸透を推進

業務開始前の装備品・車両等の点検

セキュリティスタッフは業務開始前にヘルメット、防弾・防刃ベスト、警戒棒、非常通報装置など、身の安全を守るための装備品に不備がないことを「点検シート」に基づき点検します。さらに、責任者がこれらの装備品の装着や健康状態等を再確認し、常にセキュリティスタッフを万全な状態で配置しています。

また、車両を使用する際には、「運行前点検チェック」に基づき、タイヤの損傷がないこと、ブレーキのきき具合、ヘッドライトやウインカーの点灯具合などの安全確認を必ず行うよう定めています。

指差呼称確認の徹底

指差確認、呼称確認などの確認動作を確実に行い、習慣化することで、不注意等によるミスの撲滅に取り組んでいます。今後一層の定着を図ることで業務品質を向上させていきます。

セキュリティシステム点検時の安全確保

ご契約先のセキュリティシステムを点検する際に使用する工具・機材は、各社員が「専用のチェックシート」を用いて定期的に点検を行い、さらに責任者がそれを確認することにより常に正常な状態を維持し、いつでも安全に使用できる状態にしています。

また、「高所での点検」や「AC100V使用機器の交換」など、特に注意喚起が必要な作業については、社内規定を制定するとともに、社員教育で徹底を図っています。

「テクノ事業本部」の取り組み -労働安全衛生管理体制-

オンライン・セキュリティシステムの工事や建物設備のメンテナンス、建築設備工事などを担当する「テクノ事業本部」では、労働安全衛生の管理体制を構築するとともに、工事やメンテナンスなどの業務に携わる協力会社の皆様とともに災害ゼロの実現を目標として、労働安全衛生強化の取り組みを行っています。

労働安全衛生の推進体制

「テクノ事業本部」では、社員の安全確保と健康の保持増進を図るため、支店に「安全衛生委員会」を設置し、労働災害・交通事故の防止、健康保持・増進等について毎月確認し、都度必要な是正措置を行っています。

また、各支店では、セキュリティシステムの工事や建物設備のメンテナンス・補修・改修業務に携わる協力会社の皆様と毎月「安全衛生協議会」を開催すると共に、地域ごとに毎年1回、「安全衛生大会」を開催し、災害ゼロに取り組んでいます。

2018年1月には全国の協力会社の皆様とともに2018年「全国安全衛生大会」を開催しました。今後も安全で衛生的な作業を継続し、労働災害を発生させないことを決意しました。

  • 規模などにより「衛生委員会」を設置する支店・事業所も一部あります。
安全衛生大会

2018年「全国安全衛生大会」

労働安全衛生教育の取り組み

建設工事に携わる「テクノ事業本部」では、労働安全衛生法に基づき、入社時安全衛生教育、安全衛生推進者講習や選任時安全管理者講習、職長・安全衛生責任者教育などを計画的に実施しています。また、安全意識の啓発を目的に、安全作業のためのWebマニュアルと確認テストを社内イントラネット上に設置しています。2017年度は、対象者約1,400名がeラーニングを受講し、確認テストに合格しました。

さらに、安全に作業を行うための基礎的な事項や注意点、関係法令などが記載された「安全作業ハンドブック」を社員と協力会社に配布し、安全作業の啓発を図るように呼びかけています。また、工事を担う協力会社とは安全作業および労務安全衛生に関する基準として制定した「安全作業グレード制度」の向上に取り組んでいます。

万が一、事故等が起きてしまった場合の再発防止策としては、「労働災害事故速報」および「労働災害・事故防止シート(ヒヤリ・ハット事案等)」を関連部門に開示し、共有する仕組みを構築しています。

今後も当社および協力会社の社員の安全と健康を確保するための取り組みを継続していきます。

労働安全衛生への取り組み。セコムのサステナビリティ実現への取り組みについて紹介しているページです。セコムは、経済面、環境面、社会面の活動を通じて、「企業と社会が共に持続的に発展することが重要である」という考え方を根底におき、創業以来、事業を通じて社会・環境課題の解決に努めています。