おせちにぴったり「柚子豚」

おせちにぴったり「柚子豚」

材料(4人分)

豚肩ロース(ブロック)

500g

柚子

2個

醤油

大さじ3

作り方

  • 豚肩ロースは、たっぷりの水から1時間ゆでる(竹串を通して血が出てこなければ、ゆで上がり)。ゆで上がったら、水気をふいて、熱いうちに薄く切る。
  • 柚子はよく洗い、輪切りにして種をとる。
  • タッパー等に豚肉と柚子を順に重ね、1段ごとに醤油を回しかける。
  • そのまま1時間以上置き、味をなじませる。

*冷蔵庫で3日間保存可能です。

*豚肉のゆで汁は、アクをとって野菜スープにしたり、煮物のだしとしてもおいしくいただけます。

去年今年 姑のレシピの 柚子料理

 夫の実家、高浜家のお正月には、昔から恒例の行事がありました。家は鎌倉にあり、みなが集まるのですが、その際に、夫と、その兄弟のお嫁さんたち(もちろん私も含めて)が、この柚子豚をつくって持ち寄るのです。レシピはお義母様から教わったもの。その義母も、そのまた母(つまり虚子の妻)から教わったということですから、このお料理は、もうかれこれ半世紀以上ものあいだ受け継がれているということになります。
 さて、軽くお屠蘇の酔いも回ってきた頃。「今年は、○○のお醤油にしてみたけど、どお?」とか「時間がなかったから、有り合わせのお肉ですませちゃった」とか、この柚子豚は、お正月の高浜家に暖かな時間をもたらしてくれる料理でもありました。
 そんなわけで、夫にとっては、これが、まさにお正月の味。今回、ご紹介するにあたり、試作したものを食卓に出したのですが、「これは、お正月の料理だから、僕は食べないよ」と、まあ、そこまで徹底しているのです。でも、食材に季節感がなくなったといわれる昨今、年に一度だけ、言祝いだ気持ちでしみじみといただく一皿があるなんて、とってもステキなことだな、なんて思ったりもしたのですが。
 材料は、豚肉、柚子、醤油と潔いくらいにシンプル。それだけに、ひとつひとつには、ちょっと奮発してこだわってみたいところです。

高木 泉さん

高木 泉さん(料理研究家・俳人協会会員)

ご主人は、俳壇の巨匠、高浜虚子の孫にあたる高木森二氏。 祖母、母から受け継いだ家庭の味をベースに、和洋を問わず旬の素材を巧みに組み合わせる新鮮なレシピが好評。また、姑の晴子氏(虚子の五女)からは、料理のほかに俳句の薫陶も受け、日々の暮らしの身近な題材で詠む俳句を通し、季節季節を楽しむ食卓を提案している。著書に『なにかことこと煮てみたき』『午後の紅茶にジャム入れて』(ともに文化出版局)『美しい日本の、美味しいごはん』(アスキー・コミュニケーションズ)など。

  • このコラムは『セコムライフ』に掲載した記事をベースにWEB用に再構成したものです。
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おせちにぴったり「柚子豚」

材料(4人分)

豚肩ロース(ブロック)

500g

柚子

2個

醤油

大さじ3

作り方

  • 豚肩ロースは、たっぷりの水から1時間ゆでる(竹串を通して血が出てこなければ、ゆで上がり)。ゆで上がったら、水気をふいて、熱いうちに薄く切る。
  • 柚子はよく洗い、輪切りにして種をとる。
  • タッパー等に豚肉と柚子を順に重ね、1段ごとに醤油を回しかける。
  • そのまま1時間以上置き、味をなじませる。

*冷蔵庫で3日間保存可能です。

*豚肉のゆで汁は、アクをとって野菜スープにしたり、煮物のだしとしてもおいしくいただけます。

去年今年 姑のレシピの 柚子料理

 夫の実家、高浜家のお正月には、昔から恒例の行事がありました。家は鎌倉にあり、みなが集まるのですが、その際に、夫と、その兄弟のお嫁さんたち(もちろん私も含めて)が、この柚子豚をつくって持ち寄るのです。レシピはお義母様から教わったもの。その義母も、そのまた母(つまり虚子の妻)から教わったということですから、このお料理は、もうかれこれ半世紀以上ものあいだ受け継がれているということになります。
 さて、軽くお屠蘇の酔いも回ってきた頃。「今年は、○○のお醤油にしてみたけど、どお?」とか「時間がなかったから、有り合わせのお肉ですませちゃった」とか、この柚子豚は、お正月の高浜家に暖かな時間をもたらしてくれる料理でもありました。
 そんなわけで、夫にとっては、これが、まさにお正月の味。今回、ご紹介するにあたり、試作したものを食卓に出したのですが、「これは、お正月の料理だから、僕は食べないよ」と、まあ、そこまで徹底しているのです。でも、食材に季節感がなくなったといわれる昨今、年に一度だけ、言祝いだ気持ちでしみじみといただく一皿があるなんて、とってもステキなことだな、なんて思ったりもしたのですが。
 材料は、豚肉、柚子、醤油と潔いくらいにシンプル。それだけに、ひとつひとつには、ちょっと奮発してこだわってみたいところです。

高木 泉さん
(料理研究家・俳人協会会員)

ご主人は、俳壇の巨匠、高浜虚子の孫にあたる高木森二氏。 祖母、母から受け継いだ家庭の味をベースに、和洋を問わず旬の素材を巧みに組み合わせる新鮮なレシピが好評。また、姑の晴子氏(虚子の五女)からは、料理のほかに俳句の薫陶も受け、日々の暮らしの身近な題材で詠む俳句を通し、季節季節を楽しむ食卓を提案している。著書に『なにかことこと煮てみたき』『午後の紅茶にジャム入れて』(ともに文化出版局)『美しい日本の、美味しいごはん』(アスキー・コミュニケーションズ)など。

  • このコラムは『セコムライフ』に掲載した記事をベースにWEB用に再構成したものです。