防犯 2020年05月13日

第306回 女性に知ってもらいたい引っ越し時の盗聴・盗撮対策

女性のひとり暮らしで気を付けたいことのひとつに、盗聴や盗撮対策があげられます。
盗聴、盗撮とも最新の手口はとても巧妙です。いつ、誰が、どんな目的で仕掛けたのかわからないこともあります。知らないうちにプライベートをのぞかれているかもしれない...想像するだけでも怖いですよね。
引っ越しなど、生活環境が変わるときには、盗聴・盗撮対策も気にかけておきたいところです。
これから引っ越しをする予定がある方、引っ越して間もない方はもちろん、今のご自宅で盗聴・盗撮対策をしてこなかった方も、ぜひご覧ください。

2020.5.13更新

引っ越し前に確認しておきたい!自宅の盗聴・盗撮対策

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「恋愛関係のもつれ」「ストーカー」「親族間のトラブル」など、盗聴・盗撮の被害実態はさまざま。
なかには営利目的の犯行もあり、盗まれた情報がインターネット上に公開されてしまうリスクも。
引っ越した先でトラブルや不安なく毎日を過ごすために知っておきたい、自宅の盗聴・盗撮対策をご紹介します。

■ 引っ越し前に確認しておきたいこと

・鍵の交換がされているかを、不動産会社や管理会社に確認する
・火災報知器は不動産会社が設置したものかを確認する
・引っ越し先に置かれていた家電・家具・照明・テーブルタップ・リモコンなどは使わない
・入居時にはコンセントや家電(テレビ・洗濯機・エアコンなど)の裏、照明のスイッチなどに不審な機器が付いていないかを確認

盗聴器や盗撮用カメラは身近な日常生活用品に設置されることが多く、電化製品やコンセントの中に取り付けられていた例があります。
盗撮に使われるCCDカメラは非常に小型で、直径1mm程度の穴があれば撮影できてしまうカメラもあるそうです。
以前の住人が残したものに取り付けられている可能性も否定できません。
残っていた製品は安易に使わず新しいものに交換したほうが安心です。
また、引っ越しを機会に、自分がこれまで使っていた家電製品も不審なものが仕掛けられていないかチェックを。
わかりにくければ、不動産会社や管理会社などに確認してもらいましょう。

引っ越し後でもできる!自宅の盗聴・盗撮対策

盗聴器や盗撮用カメラの設置手段はさまざまです。
室内工事業者などを装って機器を設置したり、留守を狙って忍び込んで設置したり、贈り物に忍ばせる手口も確認されています。
ごみ捨てなどでほんの数分、部屋を空けた間に、盗聴器や盗撮用カメラを仕掛けられることも考えられます。
女性のひとり暮らしなら、鍵の防犯性を高めることはとても重要です。
また不用意に人を部屋に入れない、不審な郵送物は受け取らないなど、普段から気を付けておくことも大切。
見覚えがないものが部屋にあればすぐに撤去しましょう。

■ 引っ越し後に自宅で注意できること

・マンションやアパートの共有部、エレベーター内なども不審な機器が増えていないか普段から気にかける
・在宅時・不在時に関わらず、しっかりと窓やドアの施錠を行い、自宅に忍び込まれないようにする
・知らない人からの郵送物はむやみに受け取らない
・室内で、電子機器の雑音など、不審な音が気になったらすぐに不動産会社や管理会社に相談する
・定期的に掃除して、部屋を整理整頓しておく

盗撮や盗聴とは関係ないようですが、掃除や整理整頓は大切です。
こまめに部屋を片付けたり、掃除したりしていると、見覚えのないものが取り付けられていることに気が付きやすいものです。
部屋はもちろん、自分が住んでいるマンション・アパートの敷地内もいつもよく見ておきましょう。
「いつもと何か違う...」という違和感が、盗聴や盗撮を発見するきっかけになることもあります。
どうしても不安がぬぐえないときは、専門業者に調査を依頼することも検討してくださいね。

* * * * * * * * *

盗聴や盗撮の被害は、決して他人事ではありません。
過度に心配することはありませんが、引っ越しをするときには、入居前後でしっかり盗聴・盗撮対策をする意識を持つことが肝心。
そして入居したあとも、施錠など基本的な防犯対策を徹底しましょう。
隙を見せずに安心して暮らせる、防犯力の高い女子を目指しましょう!

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