防犯 2019年08月07日

第288回 女性の一人暮らし、旅行や帰省で長く留守にするときの防犯対策

目もくらむような日差しが本格的な夏の到来を告げています。これから夏季休暇で旅行や帰省を控えている方も多いのではないでしょうか。私も学生時代からの親友と高原リゾートを計画しています。コテージに少し長めに滞在して、別荘気分を味わってくるつもりです。
心配なのは、しばらく留守にする自宅のこと。数日間不在にするとなれば、空き巣に狙われないか不安になりますよね。物騒な事件に巻き込まれないためにも、戸締まりは万全に。お出かけ前はできるだけ防犯対策をしてくださいね!

2019.8.7更新

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旅行や帰省などで、長く家を留守にするとき、防犯対策はどうしていますか。
旅先での安全対策も大切ですが、留守中は家の安全もしっかり考えておくことが肝心。
特に女性の一人暮らしでは、「狙いやすい家」と思わせないことが重要です。

「日ごろから戸締まりに気を付けている」という方も多いと思いますが、何日も家を空けるときは何をすればいいのか迷うことも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、旅行や帰省などで「留守にするときどうすればいいの?」の素朴な疑問にお答えします!

女性の家にある「空き巣に狙われやすいもの」とは?

「家には現金を置いていないし、狙われるような高価なものもないから大丈夫」、「盗まれるようなものはないから狙われない」。このように考えている方も少なくないと思います。

しかし、盗難の被害にあうものは現金だけではありません。
実際の盗難被害を見てみると、どこのご家庭にもあるようなものが被害にあっているのです。
たとえば、デジタルカメラや、パソコン、テレビなどの電化製品なども盗まれています。
パソコンの盗難にあうと、同時に個人情報も盗まれてしまいます。
女性の一人暮らしの部屋にもよくあるものでいえば、アクセサリーや時計などの貴金属、ブランド品や金券なども注意が必要です。高価で換金性の高いものが狙われています。

何も取られなくても、空き巣に部屋を荒らされた恐怖感や、「また誰かが侵入してくるかもしれない」という不安は拭えません。
安心して帰宅できるようにするためにも、普段から「狙われにくい家」になることを心がけましょう。

空き巣狙いは長期留守中に多発!どんな家が狙われている?

侵入窃盗をもくろむ者は、侵入前に綿密な下見を重ねます。
警察庁のプロファイリング資料によれば、侵入窃盗犯は家の下見で「留守かどうか」を非常に重視しているそうです。
加えて、侵入しやすさや逃げやすさ、隣近所からの見通しの良さなど、住人の不在と周辺環境などを総合的に判断して侵入する家を選んでいます。

旅行や帰省など、長期の留守では空き巣が心配です。
施錠だけではなく、留守が悟られない工夫をして出かけましょう。

留守中の家の防犯対策 Q&A

Q1:実家への帰省で1週間ほど家を留守にします。戸締まりはどうしたらいいですか?

まずはすべての窓の施錠を確実に行いましょう。
クレセント錠の窓は、侵入口として狙われやすいため、補助鍵や防犯フィルムなどの防犯グッズを併用すると効果的です。
賃貸物件の場合は、大家さんにも確認して、鍵の防犯対策強化を行ってください。
また、遮光カーテンを何日も閉めたままだと、長期の留守が悟られてしまいます。レースのカーテンにしておくなど、工夫しましょう。

【参考コラム】
第285回「狙われやすい部屋」にならないために...女性が注意すべき窓周りの防犯対策

Q2:留守中、部屋の照明はつけておいたほうがいいのでしょうか?

在宅をアピールするには、豆電球などの小さな照明をつけておくといいでしょう。
タイマーでスイッチをオンオフできる照明器具をセットしておくのもおすすめです。
また、ラジオをつけていき、音で不在を悟らせない方法もあります。近隣に迷惑をかけないよう、タイマーや音量を調節するなどして配慮もお忘れなく。

Q3:貴重品はどうしたらいいですか?旅行に持っていくのがいいか、家に置いていくのがいいか迷います。

通帳や印鑑、パスポートなどは、同じ場所にまとめてしまっておくと、空き巣に入られたとき被害が大きくなります。
バラバラにしまったり、実家や親戚に預けたりするのも有効です。

Q4:長期の留守のあとは、いつも郵便受けがいっぱいになっています。

郵便物や新聞がたまった郵便受けは、留守を知らせるようなもの。
郵便物を見て、女性の一人暮らしだと知られるリスクもあります。郵便局に「不在留置」の届け出をし、新聞を止める連絡も忘れないようにしましょう。
チラシが多いなら、一時的に「チラシ不要」のシールを郵便受けに貼っておくのもいい方法です。

Q5:留守にする前にしておいたほうがいいことはありますか?

通気がよくないとカビが発生しやすいので、何日も留守にするときは、室内などのドアは開けておくことをおすすめします。
また、火災予防のために、不要な電源プラグは抜き、ガスの元栓は閉めておくこと。
玄関ドアのドアスコープをのぞかれることがあるので、不在中はシールなどを貼って目隠しをしておいたほうが安心です。

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いざ家を留守にするときになって、「あれは大丈夫かな」「これはどうすればいいかな」と気がかりなことがいろいろ出てくることが多いもの。
旅行前に確認しておきたい防犯対策をチェックシートにまとめましたので、お役立てください。

【旅行前の安全チェックシート】
https://www.secom.co.jp/anshinnavi/pdf/sheet_travel.pdf

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