防犯 2019年06月26日

第285回「狙われやすい部屋」にならないために...女性が注意すべき窓周りの防犯対策

湿度が高い梅雨時。洗濯物を部屋干しすると、なかなか乾かないのが悩みです。
少し窓を開けて空気を循環させると洗濯物は早く乾くようですが、「もし空き巣に狙われたら...」と不安になります。少しでも室内の空気を循環させようとサーキュレーターを購入しました。扇風機よりも広範囲に風を送れるのでスピーディに洗濯物が乾くように!
これからエアコンが大活躍する季節。上手にサーキュレーターと併用して、冷房効率アップも期待したいと思います。

2019.6.26更新


換気は大事ですが、無防備に窓を開け放つのは、防犯上、非常に危険なことです。
特に女性のひとり暮らしの場合は、不審者に狙われたり、侵入されたりすることがないよう、窓周りの防犯対策を徹底することが大切
窓を開ける季節に備えて、窓周りの防犯対策を見直しましょう。

「窓周り」は家の防犯の要!

警察庁から発表された侵入犯罪のデータ(2018年)によると、侵入口でもっとも多いのは「窓」
一戸建住宅では57.6%、3階建以下の共同住宅では53.3%と、半数以上が窓から侵入されています。
4階建以上の共同住宅では、侵入口は「表出入口」(54.1%)が最多ですが、それに次ぐ「窓」は32.9%と決して少ない数字ではありません。

侵入犯罪をもくろむ者は、狙いをつけた住居に「もっとも簡単に侵入できる方法」を考え、手口を研究しています。
窓は侵入しやすい入口と認識されており、狙われているということ。
窓周りの防犯をしっかり行うことが、侵入犯罪を防ぐ重大な対策なのです。

「この窓は大丈夫」と油断していませんか?

「高層階やオートロックだから、ベランダの窓を開けておいても大丈夫」とか「こんなに小さな窓だから、少しくらい開けておいても...」などと考えたことはありませんか。
侵入方法は、私たちが想像するより高度で多様です。
窓周りの施錠で油断しがちな、気を付けたいポイントをまとめました。

ポイント1:2階以上の窓も侵入口に

非常階段から屋上に上がり、ロープなどでベランダに降りる「下がり蜘蛛」という侵入方法があります。
「高層階は窓から侵入できない」という思い込みや油断から、施錠していないケースが少なくありません。侵入者からは、逆に侵入しやすいと思われ、狙われる可能性がありますので、2階以上の部屋でも、すべての窓をしっかり施錠しましょう。

ポイント2:就寝時が狙われる

暑い日は寝室の窓を開けて就寝したくなりますが、就寝時を狙って侵入する「忍び込み」という手口があります。
無防備になりがちな就寝時はしっかり窓を施錠するのが基本。補助鍵や防犯フィルムなども使用して、窓周りの防犯対策をできる限り強化しましょう。

ポイント3:在宅時も侵入のリスクはある

住人が在宅しているときに、人がいない部屋の窓から侵入する「居空き」という手口があります。
換気で窓を開けるときは、補助鍵を活用するようにしてください。補助鍵は、取り付ける位置を工夫すると、一定の幅以上は窓が開かなくなるストッパーの役割をします。
ただし、補助鍵があっても侵入を完全に防げるわけではありません。「人がいない部屋」の窓は、在宅時でもしっかり施錠しておくほうが安心です。

ワンポイントアドバイス:窓の防犯グッズ「補助鍵」について

窓の周辺に取り付ける補助鍵にはさまざまな種類があります。
窓のタイプによっては、取り付けられないものもありますので、購入の際は説明書をよく読みましょう。
レールに取り付けるタイプのものは、ネジや釘を使わないので、賃貸物件でも使用できます。
窓ガラスやサッシに直接取り付けるものは、強力な粘着テープを使用するので、取り付け後は簡単にはがせません。賃貸物件では注意が必要です。はがすと跡が残る可能性もありますので、使用を検討する際は、必ず管理会社に確認してからにしましょう。

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侵入口となる窓は、ベランダの窓だけではありません。
トイレや浴室の小窓から侵入されるケースもあるので、外出の際は施錠を確認することをお忘れなく。
暑い夏はもうすぐそこ。
気持ちも窓も開放的になりがちですが、だからこそ気持ちを引き締めて、窓周りの施錠を徹底する「防犯女子」を目指してくださいね!

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