ネットセキュリティ 2017年08月23日

第239回 SNSで画像を公開する時は背景にも注意を!

こんにちは。今日は、二十四節気のひとつ「処暑」です。暦の上では、暑さが峠を越えて、過ごしやすくなり始める時期とのことですが、私たちが勤務している東京では先週まで雨が続き、"夏"という感じがあまりしていません。8月上旬にこれだけ雨が続くのは48年ぶりだったそうです。通勤時にショップのウィンドウを見ると、すでに秋物がならんでいて、夏をあまり感じないまま、秋が待ち遠しくなるのは私だけでしょうか。

2017.08.23更新

情報発信やコミュニケーションツールとして便利なSNSやブログは、今や生活の一部となっている人も多いのではないでしょうか。一方、1枚の画像からライフスタイル、居場所などの情報が漏れ、ストーカー被害につながる恐れも。危険性も知ったうえで楽しめるように対策をしましょう。

1枚の画像から場所を特定?

何気なく公開した画像には、こんな危険が潜むこともあります。

・位置情報付きの画像を公開して住所を特定

SNSやブログなどに位置情報が含まれた画像を公開することで、自分の住所が特定されてしまうことがあります。また、「友だちの家にいます」などと画像を投稿して、友人宅の住所が特定されてしまう恐れも。

・写真の背景から住んでいる地域を特定

何気なく撮影した写真の背景に写りこんだマンホールのふたや、電柱にある住所から自分が住んでいる地域を特定されるキケンも。部屋の中でも、窓の景色から特定されることもあるので注意が必要です。

・数枚の画像の情報を合わせて特定も

1枚の画像に含まれる情報は完全でなくても、過去に投稿した数種類の画像から個人を特定されてしまう可能性もあります。軽くとらえず、十分に注意をしましょう。

画像投稿時の心得

画像を撮影、投稿するときに気をつけたいポイントを3つ紹介します。

画像

1:位置情報は原則OFFに

SNSに利用する可能性がある写真を撮影する時は、位置情報の設定を「OFF」にして撮影しましょう。ご自身のスマートフォンの設定を確認してみてくださいね。

2:背景に気を配る

何気ない風景にも、その地域の情報が含まれていることを意識して撮影しましょう。マンホールや電柱のほか、窓ガラスに映り込んだ商店の名前やアパート名などの情報にも気を配ることが大切です。

3:公開範囲の設定をチェック

SNSでは、公開範囲を設定できるので、再度確認してから投稿しましょう。友人だけに公開したつもりでも、友人の友人など面識のない人にもコメントや共感するボタンなどの機能で公開される場合があるので、細心の注意を払いましょう。

自分や大切な友人の身を守るためにも、SNSに掲載する写真を撮るときは、周囲に気を配ることが大切です。今日ご紹介した内容について、ぜひ、ご家族やお友だちとも話し合って、楽しくSNSを使える「防犯女子」になってくださいね。

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