防災・防火のキホン

普段の心がけでできる火災対策

毎年、1万件以上発生している住宅火災。住宅火災を避けるためには、普段の心がけが大切です。「ついうっかり」や「このくらいなら大丈夫だろう」という油断は禁物。普段の暮らしに取り入れていただきたい火災対策のポイントをご紹介します。

ここに注意!火災対策のポイント

火災の原因はさまざまです。出火原因別に見ると下図のとおり、こんろ、たばこ、ストーブが原因となることが多いようですがどれも日ごろの心がけで被害の拡大を防ぐことができます。下記のポイントをぜひ"習慣"にし、火災を遠ざけましょう。

住宅火災の出火原因別件数(2020年)(2021年消防庁データ)
住宅火災の出火原因別件数(2021年)
(2022年消防庁データ)
  • 料理中はその場を離れない

家庭で起こる火災で最も多いものの一つが「こんろ火災」です。特にお料理中は短時間でも絶対に目を離さないようにしてください。その場を離れる場合は、短時間でも必ず火を消しましょう。

  • 火器の近くに燃えやすいものを置かない

ガスこんろの近くに、布巾や手拭きタオルをかけてあったりしませんか?火が燃え移るおそれがあるので、こんろの近くに燃えやすいものを置くのは避けましょう。また、冬場はストーブの周囲に燃えやすいものを置かないように注意してください。

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  • 電気製品の取り扱いに注意する

電気コードやプラグ、コンセントなどに溜まったほこりが空気中の水分などを吸収し、プラグの差し込み部分に電気が流れ発熱、出火する「トラッキング現象」や、不適切に使用していたために電気製品が発火し、火災につながることもあります。電気製品は日ごろから適切に使用し、こまめに点検・清掃しましょう。特に、コンセントに差したままのプラグにホコリがたまらないように十分注意してください。

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  • アロマポットやキャンドルなど、火を扱ったときは必ず消火する

アロマをたいてのリラックスタイムも、油断は禁物。ごく小さな炎でも、消し忘れや目を離したすきにカーテンや壁紙などに燃え移り、火災につながる可能性もあります。ウトウトしてしまいそうな時は、必ず火を消すようにしましょう。
電気式のアロマポットなどを使用する際も、使用上の注意をよく読み、正しく使用しましょう。

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火災を遠ざける住まいを目指す

火災を防ぐためには、お部屋の中や自宅の周辺への配慮も大切です。普段の心がけで火災を遠ざけるとともに、万が一への備えをし、火災対策もばっちりな住まいを目指しましょう。

  • 消火器を設置する

万が一のために、家庭用の消火器を設置しましょう。住宅火災では、初期消火はとても重要です。消火器の種類や使い方、設置場所はこちらをチェックしてください。

  • 住宅用火災警報器を設置する

火災の発生にいち早く気づき、逃げ遅れを防ぐため、現在では住宅用火災警報器の設置は義務化されています。設置されていない場合は、各自治体の条例に従い設置するようにしましょう。

  • 家の周りに燃えやすいものを置かない

住宅火災の原因の上位に入っている「放火」。放火被害に遭わない住まいを作るためにも、家の周りは整理整頓し、燃えやすいものを置かないようにしましょう。ゴミ出しの日を守ることも対策の一つです。

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