SECOM RUGGUTs

トップイーストリーグDiv.1
2015-2016

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トップイーストリーグDiv.1 第6節

セコムラガッツ  27 ヤクルトレビンズ  42
開催日 2015年11月1日(日) キックオフ 13:00
天候 晴/弱風 開催地 ヤクルト戸田総合グラウンド
レフリー 大澤 昂平(関東協会) 観客数 365人

これから始まる栄光は山下誉人と共にある。パワーとスピードを搭載した暴れん坊のブルース

セコムラグビー部1:No8山下選手
スタメンに戻ってきたNo.8山下誉人が得点力アップの起爆剤となる
【撮影:二宮 渉】
 山下誉人は遠慮がない。だが難しい人間ではない。ありのままの言葉で話してくれるからこちらも素直に受け止めることができる。「自分がやりたいと思ったことはやりたいし、自己チューな人間やと思いますよ。けどラグビーって、がめつさも大事なんとちゃいますか」(山下)。
 筆者の紫紺に対する偏愛、その色眼鏡を差っ引いても、山下は鳴り物入りのルーキーとして期待を一身に背負い入社した。日本一から遠ざかって久しいが、90年代前半は学生界無敵を誇った大学ラグビーの雄・明治重戦車FWからの加入。2010年度で現役引退した鈴木健氏(現・セコム西関東本部三郷支社長)以来、ラガッツでは11年ぶりの待望だった。
 春シーズン初戦からNo.8で堂々のスタメン出場。豪快に、時に緻密なプレーで存在感を見せつけてきた。鍛え上げられた筋肉。はちきれんばかりに盛り上がった腕と太もも。本稿ではまずオールラウンダーなアスリートの半生を紐解いていく。

セコムラグビー部2:FB松本選手
変幻自在のプレーで魅せるFB松本聖
 ラグビーとの出会いは4歳のとき。「兄ちゃんの友達がラグビーをやっていたので、兄弟一緒に始めました。土日にみんなでワイワイしながら練習するのが楽しかった」(山下)。“練習は楽しい”これが山下のルーツだ。小学校、中学とスクールでプレー。「学年が上がるにつれて練習はめちゃきつかったですけど、ずっと楽しい。しんどい思いしてもラグビーやってれば、なんだかんだで笑っていられる」。
 とにかく体を動かすことが好きな性分。小学校高学年からは乗馬も嗜んだ。「動物好きなんですよ。馬に乗ったあと体を洗ってあげるんですけどそれが楽しくて」。神戸市立平野中へ進学、中学では陸上部に所属した。競技種目は砲丸投と円盤投、残された記録が能力の高さを証明している。「大会に出て予選20人が投げて決勝の8人に進んだんですけど、ラグビーの練習いきたくて試合の途中で帰りました。決勝7人だけでやったんとちゃうかな」。
 軸足はあくまで楕円球にあった山下だが、この陸上部で運命の出会いを果たす。やり投日本代表でロンドン五輪出場を果たしたディーン元気(現・ミズノ)、その人だ。「身体づくりのメニューや取り組み姿勢はかなりの影響を受けました」。一学年上のディーンとは交遊が続いており「今も帰省してタイミングが合えば一緒にウエイトやったりしています」。
 ラグビーでもさまざまなポジションを経験し、メキメキと頭角を現した。小学校の低学年はSOだったが高学年では身体も大きくなりPRに、中学校ではLOに転向し兵庫県スクール選抜の一員となった。京都成章高では1年からAチームのリザーブ入り。2年でスタメンに定着すると、ここからポジションは現在のNo.8に落ち着いた。花園の土を踏み、満を持して上京。そして名門・明治の門を叩く。
セコムラグビー部3:PR小室選手
PR小室超はスクラムで奮闘しレギュラー奪取
 伝統校の旧態依然とした体育会名残が少なからずあった下級生時代は「周りに対して壁作っていましたね。存在感消していましたし空気みたいでした」。ジュニアチームで活躍するも、なかなか紫紺と白のジャージーには手が届かなかった。最上級生となった昨春、ついにAチームに。小村淳ヘッドコーチの方針で、バックローとWTBの二刀流にも挑戦した。結局はチームのFWにケガ人が続出したことで、夏場以降は3列専従となったが「バックスラインへの入り方が身に着いたし、あの経験はいまに生きています」。
 春の早明戦、帝京大戦。手ごたえをつかみつつあったが7月、突如として体調不良に見舞われる。「熱が出て、なかなか下がらんくて。それでもただの風邪やと思ってたんですがオフで帰省したら寒気えぐくなって、もう無理でした」。血液検査の結果、EBウイルスと判明。肝臓に菌が入り、息が上がることもダメ。趣味=筋トレの人間にとって、1カ月絶対安静で寝ているだけの生活は地獄だった。夏の菅平合宿で復帰するもDチームまで落ちた。紫紺は遠のいたかに思えたが、山下は最後まで諦めなかった。
 対抗戦5試合目の明治学院大戦で初のメンバー入り。いきなり5トライの大暴れ。アタックだけではない体を張ったプレーでチームの呼び水となり、大学選手権でもトライを量産。全試合にスタメン出場し、その名をしらしめた──

セコムラグビー部6:CTB姫野選手
声を出すCTB姫野拓也の統制でFWも生きる
 社会人1年目。開幕戦ではフル出場したが、2戦目で負傷交代。関西から両親がわざわざ応援に来てくれた秩父宮の東京ガス戦はスタンド観戦だった。チームはノートライで完敗。試合後、岡本信児ヘッドコーチに声を掛けられた。「休んでられへんやろと言われて。自分としてもこのままじゃチームの流れはよくならへんなと感じました」。
 チームが初勝利を目指す中、前節の栗田工業戦からスタメンに返り咲き。自ら2トライマークし勝利に肉薄した。そして迎えたヤクルト戦。先制されたラガッツは前半24分、ラインアウトからのサインプレーでHO新井幸輝がトライ。27分にはCTB貴島良太のPGで勝ち越しに成功する。しかし直後、相手FLハミッシュ・パターソンの突進を止めきれず逆転トライを許すと、41分にもラインアウトからモールを押し込まれ再びハミッシュ。そして後半4分と相手のキーマンに痛恨の3連続トライを奪われ、13−28と突き放される。
 勝利への執念を見せたいラガッツは10分、No.8山下が炸裂。ゴール前でボールをもらうと相手を引きずりながら前進。強さと速さを兼ね備えたハイブリッドの装備で豪快なトライを決めた。「周りからの期待されていることは頭の片隅に置いといて。まずは自分の役割を果たすことに集中しています。ボールをもらったら絶対ゲインする。使ってもらって生きるタイプなので」(山下)。

セコムラグビー部4:SO茂木選手
情熱溢れる言動で鼓舞するSO茂木大輔
 流れを引き寄せたラガッツは続く13分、敵陣ゴール前でこちらも今季加入したSO茂木大輔が個人技でラインブレイクを果たしゴール真下にトライ。27−28と1点差。猛追でヤクルトを追いつめる。しかし、壮絶なタックル合戦と2戦続けて激闘の消耗は激しく、足が止まった。選手交代のカードも最後には切れ、またも勝利に届かなかった。
「トップリーグが羨ましいとは思わない。それよりも弱いところに入ってチームを変えられたらいいと思った。このチームでトップリーグいけたら最高やないですか。いい流れが来ています。栗田とヤクルト、この2試合でチームの雰囲気が一気に変わった。ここで乗れるかどうか、次の重工戦にすべてが懸かっている気がします」。

セコムラグビー部5:ハーフタイム
選手間で試合中の修正能力もついてきた
 もし山下がラグビーをやっていなかったら?「きっとロクデナシでしょうね。でもラグビーがあったおかげでセーブできた。変な行動したら仲間に迷惑掛かりますから。学生のころは校名の入ったカバン持っていましたし、まして今はセコム社員ですから」と笑う。
 まさに動物本能全開。ウエイト後の筋肉痛がなにより快感だ。「今日も追い込んだなぁ、来てんなぁと思える。それが嬉しい。セコムのトレーニングの質はやばいっす」。寮の部屋で真っ赤な林檎を丸かじりしている姿はゴリラそのもの。昨季までのNo.8もゴリラだったが、後継者まで一緒とは南無三。それでもどこか憎めない。シゲはめっちゃええヤツなのである。

【文責:小谷 健志】
SO 茂木 大輔
7月に入社したラガッツの新司令塔。パナソニックワイルドナイツ(前身の三洋電機時代を1年含む)で日本一を経験し、昨季までNTTドコモレッドハリケーンズでプロラグビー選手として活躍した。この7年間のトップリーグ経験を引っ提げ、現在は仕事と競技を両立する企業スポーツに挑戦する日々。初めての夜勤に戸惑いながらも、情熱溢れる言動で若いチームを鼓舞、茂木が10番を背負ってからの2試合でバックスラインのボールが格段に動くようになった。
セコムラグビー部8:SO 茂木大輔

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