SECOM RUGGUTs

トップイーストリーグDiv.1
2014-2015

●第1節
●第2節
●第3節
●第4節
●第5節
●第6節
●第7節
●第8節
●第9節

昇降格順位決定戦

●1回戦
●2回戦


観戦記

mixiチェック
試合結果ナビゲーション

トップイーストリーグDiv.1 最終節

セコムラガッツ  22 秋田ノーザンブレッツ  23
開催日 2014年12月7日(日) キックオフ 12:00
天候 快晴/強風 開催地 県営熊谷ラグビー場
レフリー 松井 暢彦(関東協会) 観客数 315人

あと1点、1トライ届かず2年連続の最下位。無我夢中で駆けたナカジ先発デビューの熱狂

セコムラグビー部1:PR中島選手
初スタメンでフル出場。渾身のチャージから逆転トライを呼び込んだPR中島崇裕
【PHOTOGRAPHED BY Yuca SHIGA】
 ちょうど1年前の12月7日も背番号1を着け熊谷のAグラウンドに立っていた。明治学院大を創部史上初の対抗戦Aグループ昇格に導き、小さくも温かな祝福を上げた日。
「ほんとに勝っちゃったよ。みんなありがとう」。ノーサイドから数時間後、普段は感情を出さない物静かな男はこみ上げる思いを抑えることなく、人目もはばからず泣いた。

 中島崇裕は知っている。平凡な仮面に身を隠しながらも上質のわかる男だ。リーグ最終戦でつかんだ初スタメンの座。「メンバー入りを聞いて初めは不安しかありませんでした。どういう感じで試合に臨んでいたのか忘れかけていた感覚。それでも去年の入替戦のことは気づいていました。また熊谷だなって」(中島)。
 未勝利同士の最終戦。初勝利をめざすラガッツが最下位を脱出するには勝ち点差4をひっくり返す必要があった。 「完勝」をターゲットに試合に臨んだフィフティーン。立ち上がり、気迫溢れる突進がいきなり火を噴く。敵陣ゴール前にラッシュしてボールを奪うと、LO丸山隆正がサイドに飛び込み先制トライ。さらに31分には敵陣ゴール前でフォワードが粘り強くアタックし、フェイズを重ねる。
 最後はSO小野木匠のグラバーキックを追いかけ走りこんだCTB今村六十キャプテンがトライ。ロスタイムにも本郷伸太郎のペナルティゴールを追加し、17−3とリードして折り返した。

セコムラグビー部2:LO丸山選手
激しく体を張り2トライと気を吐いたLO丸山隆正
 9位浮上のためにはあと2トライが必要なラガッツ。しかし強風下の後半は敵陣に侵入できず、ノーザンブレッツの反撃に遭う。4分、17分と連続トライを奪われると27分、自陣で痛恨のペナルティを犯し、とうとう17−18と逆転を許してしまう。
 直後のキックオフ。中島は吊りそうな足に鞭打って無我夢中で駆けた。敵陣ゴール前で渾身のチャージ。ボールを探して360°体を捻り、転がる楕円球を落ち着いて拾い上げると、フォローしたLO丸山に柔らかなパス。再逆転のトライを呼び込んだ。
「試合の記憶がほとんどない。あの場面もチャージに行ったことしか覚えていない」。
 実は1年前、大学最後の試合でも中島は敵陣ゴール前でキックチャージを決めていた。その時は運悪くボールが相手選手の懐にすっぽり収まり、逆に大ピンチを招いて「余計なことすんな」とチームメートから叱責を受けたが‥。
 22−18、残り10分。ボーナスポイント獲得まであと1トライのラガッツは攻撃の手を緩めない。だが70分間徹底的に封じ込めてきた相手のキープレーヤー、CTBアラスカ・タウファとSOトネ・トゥクフカの二人に徐々にゲインされ始める。
 迎えた38分、アラスカのビッグゲインから左に展開される。WTBへのラストパスはスローフォワードにも見えたが無情、ゴール左隅へのトライは認められ22−23。激闘の末、ラガッツは全敗のままでノーサイドの笛を聞いた。

セコムラグビー部3:CTB貴島選手
アラスカ封じにCTBで起用された貴島良太
 一瞬、初勝利の立役者としてヒーローになりかけた中島。フル出場となった社会人先発デビュー戦を振り返った。
「自分の売りは“走れるプロップ”。スクラムも得意ではないし、マイボールが出せればいい。ただその分走りますっていうタイプ。それにしてはもっとやれたかなと思うと悔しい。最後の方は足が止まりましたし。社会人になって仕事との両立を考えるようになると、毎日当たり前のようにラグビーができていた大学時代にもっとトレーニングしとけばよかったなって。体は正直なので切に思います」。

セコムラグビー部4:HO新井選手
得意のランでHO新井幸輝は幾度もゲインを突破
「元々、中島は社会人でラグビーを続けるつもりはなかった。横須賀生まれ。幼少の頃から真面目で勉強熱心。水泳や書道などの習い事をしてきた典型的な「文系人間」だ。
 7歳でラグビーを始め、親の薦めで私立中学を受験。中高一貫教育の関東学院高から指定校推薦で明治学院大に進学した。「大学でもラグビーをガチっとやるつもりはなくて。嗜む程度のつもりでした。それが入部してみたら練習がものすごくてきつくて」。
 それでも「最後にはどうにかなるだろう」という能天気な性格と、いざ土俵に上がってしまえば周囲の期待以上の大仕事をやってのけるのが中島の醍醐味だった。
 一般的な就職活動生と同様、エントリーだけなら40社以上。セコムを志望したのもラグビーとは無縁の動機だったが、内定が出たことを知った大学のコーチが、気を利かして山賀敦之に連絡を取ったことで入社前にラガッツの部員と顔を合わせることに。
 明治学院大の高橋一聡ヘッドコーチは「セコムに内定を頂いた後、ラグビーを続けるかどうか悩んでいた。ラガッツに受け入れてもらえるかという不安もあったと思うが、続けるかどうか仲間に相談している姿を見て、内心はやりたそうだった」と当時を語った。
「仕事も相当厳しいと釘を刺されました。それでも曲がりなりにも15年間もやってきたスポーツですし。なくなると何をしていいかわからないという気持ちもあった」(中島)。

セコムラグビー部5:WTB谷口選手
スピードあるWTB谷口崇人はアタッカーの片鱗を見せた
 覚悟を決めて社会人の門を叩く。すぐにチームにとって必要な存在となる。なんだかんだ言って、壁にぶち当たっても性根はしっかり据わっている。
 入社当時の体重は96s。PRとしては軽量で自らHO転向を志願したが、慣れない夜勤でみるみる体重は下落。夏合宿初日には85kgまで減ってしまったが、徐々に仕事にも慣れると体重も上昇。開幕戦にはPRのリザーブメンバーとして堂々名を連ねた。
 AKB48が大好きで「会長」と呼ばれていた過去もあるほどミーハーな性格。悪く言えば流されやすい一面も覗かせる。ジロリアンでもないくせのに、付き合いでラーメン二郎八王子野猿街道店に3日連続で通ったこともある。
 オオブタダブルニンニクマシマシヤサイマシアブラカラメ‥もはや伝説の域だ。
 だが、見る向きを変えれば自由な感性と柔軟な思想を持ち合わせる器用さがある。人に愛される術を知っている。
 本人は多くを語らなかったが、つけられたニックネームは数知れず。中学の時は板東英二さんに似ていたから「ばんちゃん」と呼ばれた。
 スクラムでヘッドキャップに汗が溜まりすぎて、相手PRに「こいつプールやん」と言われたことも。大学時代はあまりに喋らないからとグラウンドの端から母親の名前(あけみ)を叫ばされ、それ以来あだ名はあけみになった(日本エレキテル連合のアレではない)。ちなみにアンダーアーマーをこよなく愛している。

セコムラグビー部6:1点差に泣いた最終戦
1点差に泣いた最終戦、リーグ戦未勝利は創部以来初の屈辱
 たまの休みには豆を挽いて珈琲を淹れる中島。芳醇な香りと深い味わいに安らぎを求める。将来の夢は小さな珈琲店を開くこと。それまでは日課の靴磨きで心を整え、戦いで傷ついた体の回復に努める。
 乾いた声を潤し、昨日の景色には色を塗り、新しい日々を懸命に歩む社会人生活1年目。世界はそれを愛と呼ぶ。
【the author T.Kotani】
監督の目
監督 安藤 敬介
「風上の前半にもう1本取れていれば」
 ディフェンスに関しては相手を3トライ以内に抑えることができたので合格点。グラウンドに寝ている時間が短く、体を張ってタックルし続けたことで試合の大半を支配することができた。風上の前半終了間際、幾度かあったチャンスでもう1本取れていたらと思うが、結果がすべて。
 入替戦は、1点差でもノートライでも、とにかく勝てばいいという試合になる。そんなファイナルラグビーを戦うにふさわしい15人をメンバーに選び、勝負したい。
セコムラグビー部7:安藤監督
マンオブザマッチ
主将 今村 六十
「リベンジし最後は笑って終わりたい」
 4トライ以上を奪って勝利し、9位になることだけを考えていたので悔しい。前半リードして折り返すことができたが、細かい部分で徹底できなかった。
 幸いにももう一度、秋田ノーザンブレッツと戦える可能性がある。まずは難敵・クリーンファイターズを倒し、最終戦で再戦が実現するならば、今度こそはリベンジを果たしたい。ノーザンとは春に勝ってリーグ戦で敗れた。3度目の対戦で勝って決着をつけ、笑顔でシーズンを終えたい。
セコムラグビー部8:CTB今村 六十
試合結果ナビゲーション
mixiチェック

ページトップへ戻る

SECOM 信頼される安心を、社会へ。 お問い合わせ セコムラグビー部