SECOM RUGGUTs

トップイーストリーグDiv.1
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トップイーストリーグDiv.1 第5節

セコムラガッツ  0 日本IBMビッグブルー  56
開催日 2014年10月26日(日) キックオフ 12:00
天候 晴/微風 開催地 秩父宮ラグビー場
レフリー 松丸 力(関東協会) 観客数 3,372人

“秩父宮の悲劇”にベテラン石橋の喝。感謝の心に突き動かされ「誰かのために戦う」

セコムラグビー部1:WTB石橋選手
愛娘のエスコートを受けて入場するWTB石橋秀基
【PHOTOGRAPHED BY Yuca SHIGA】
 蒼ニソマレと唱えたはずの秩父宮は血しぶきで真っ赤に染まった。直視できないような惨劇が眼前に広がる。
「信じられない試合内容。今季のワーストゲーム」(山賀敦之選手兼任スクラムコーチ)。せめて夢であってほしい、それすらも虚しい祈りだった。

「チクショー、チクショー」。石橋秀基は試合中、居た堪れない気持ちに包まれていた。観衆は悠に3,000人を超えている。ラガッツのスタッフが日本野鳥の会ばりにカウントしたのだから間違いない。スタンドは水を打ったように静まり返っていた。
 WTBである石橋の定位置はライン際。スタンドからの声援が一番届く場所にポジショニングしている。「サポーターが盛り下がっているのは明らかだった。しらけるような試合をしたのはオレたち。わざわざ休みの日に見にきてもらってこのザマじゃ」(石橋)。
 今日こそ初勝利を。それも年に一度の秩父宮ゲーム。選手たちもさぞかし気持ちが乗っていることだろう。好ゲームを楽しみにやってきたすべてのラガッツサポーターが深い悲しみに支配された。

セコムラグビー部2:LO丸山選手
ゴールラインを死守するLO丸山隆正、グラウンドに立つ者の資格が問われる
 試合前日の狭山。選手たちの動きは悪くなかった。いや、むしろこれまでにないほど熱を帯びた練習で、いい準備ができていた。「雰囲気もよくて、みんなの身体も乗っている気がした。ミスボールへの働きかけも早くて。それが試合では真逆だった」(石橋)。
 開始早々、相手のロングパスを読んでいたFB松本聖が自陣でインターセプトし独走。だがゴールライン寸前で捕まり、決定的な先制機を逃す。
 チャンスで取れないと流れは傾く。12分、22分と新生IBMの戦士が躍動。14点を追う展開となったが「2トライ差までなら許容範囲。相手の足が先に止まる後半勝負」(今村六十キャプテン)。
 しかしラガッツの動きは終始重かった。パスの呼吸が合わず、イージーな落球を連発。ラインアウトも乱され、アタックの起点は作れどトライチャンスにまで至らない。0−28とよもやの展開で前半終了。歓声は溜め息に変わった。

セコムラグビー部3:FB松本選手
大敗の中でも何度もラインブレイク。視野が開けたFB松本聖
 ハーフタイム。バイスキャプテンのCTB姫野拓也は「前半取られたトライの3本が自分のミス」と頭を抱えた。No.8渡邉庸介は「自分が変なキックをしたせいでおかしな流れになった」と悔いた。そうだ、この男はメディアに取り上げられた次の試合は不思議とパフォーマンスが悪い。そこまでケアするべきだった。
「特定の誰かが悪いわけじゃない。ミスが起きたときに誰もフォローできなかったのだからチーム全体の責任」(西川匠バイスキャプテン)。
 崖っぷちに追い込まれた後半、だが立ち上がりにターンオーバーから2トライを重ねられるとさらにミスが続いた。焦りか、緊張か。はたまた前半自陣から攻め続けた疲労からか。キャッチミスや誰がキャリアになるか不明確なパスが多く、展開力を欠いた。
 ノックオンは二桁を数えた。後半はグラウンドレベルに留まった安藤敬介監督も、手で芝の感触を確かめては釈然としない表情を浮かべた。
 前後半4トライずつを献上。今季初のシャットアウト負けで開幕5連敗。スタンドとグラウンドが一体になってお祭り騒ぎ状態のIBMを尻目にラガッツの“ホーム大一番”は幕を下ろした。みんなの熱源にはなれなかった。

セコムラグビー部4:CTB今村キャプテン
途中出場で流れを変えたかったCTB今村六十キャプテン
 重苦しい雰囲気が立ち込めた試合後のロッカールーム。ベテランの石橋が口を開いた。「お前らスタンド見たか?今日すごい数のお客さんが来てくれてたんだぜ。それでこんな試合していたらダメだろ。関東以外からもこの試合を見るためにわざわざ来てくれた人もいたのに・・。今日も負けた、切り替えて次頑張ろう。毎回同じこと言っているだけ。このままじゃ、あっという間にシーズンが終わる。もっと自分たちの置かれている立場とか、周りからどう見られているかとか考えながらやってほしい。自分のためにラグビーやるのもいいけど、誰かのために戦ってほしい」。

セコムラグビー部5:PR山賀選手
出場できないPR山賀敦之、スクラム戦に歯がゆさが募る
 ノーサイドから数時間後、石橋は独り、埼玉県入間市のスーパー銭湯にいた。肉体の疲労回復を図るため、自宅に帰るとすぐに家を飛び出した。
 激戦でダメージを受けた筋肉をほぐしながら、ぐちゃぐちゃになった頭の中をゆっくりと整理した。なんとなく、誰か近所の選手がやって来ないかと待ってみたりもした。
「水風呂に入ってなんでだろう。お湯風呂に入ってなんでだろう。なんであんな試合しかできなかったんだろう」。答えが出るわけでもないのに悶々と考え込んだ。
「グラウンドに立てるのは15人だけ。今日はメンバーに入れなかったヤツらに申し訳なかった。控え選手たちにこれなら一本目取れるかもと思われてしまうようでは、レギュラー張る資格はない」。
 胸が痛んだ。「エスコートキッズまでやってもらったのに。ラガッツってこんなに弱いんだと子どもたちに思われた。オレたちは狭山の子らの憧れにならないといけない。そのプライドは部員全員で持っていないと。スクールのお父さん・お母さんは擁護してくれるけど、うちの娘だって理解できたからね。零点で負けたことぐらい」(石橋)。

セコムラグビー部6:逆境に立たされた男たち
11月は逆境に立たされた男たちの真価が問われる3試合
 落ちるところまで落ちた。凹んでいても仕方ない。やるしかねーべと自分に言い聞かせて銭湯を出た。外は晩秋の香りがした。
 結果はまだ出ない。それでもこのまま終わるチームではない。開幕戦、堅守の栗田工業を翻弄し3トライを奪ったアタック。これが今年のラガッツなんだと、あの時の胸の高鳴りを忘れはしない。
 毎週、秩父宮では当たり前のように試合が開催される。そこにラガッツが立つことで感じられる新鮮さ。誰もがここで試合をできるわけじゃないと実感する。来年もここに帰ってきたい。
 みんな、ラグビーは好きですか?ラグビーができる喜び。本気になってのめりこめる尊さ。IBMのヤツらの顔を見たか。勝利の味は格別だろう。ラガッツにはラガッツの良さがある。そして、この環境だからこその強みがきっとどこかにあるはずだ。
 いま、選手たちに贈る言葉はエールしか思いつかない。がんばれ、がんばれ。みんなでみんなの笑顔を取り戻す。もう一度、心に火をつける。オレはこのチームが大好きだ。そこに理由なんかなくていい。
【the author T.Kotani】
監督の目
監督 安藤 敬介
「目標達成は厳しくなったが前を向いて戦う」
 完敗だった。私自身が思っていたより“ONE TEAM”ではなかったというか、まだまだこのチームはタフになりきれていないと痛感した試合だった。コーチとして、技術面は授けられても、それ以外の部分で足りないものがある。それを選手たち自身がよく考えてほしいと思う。
 これで事実上、今シーズンの目標として掲げていたリーグ5位の達成は厳しくなった。それでも旗を上げ続け、前を向いて戦っていくしかない。残り試合も全力で挑んでいく。
セコムラグビー部7:安藤監督
マンオブザマッチ
副将 西川 匠
「ミスを繰り返して自分たちで首を絞めた」
 ミスの多い試合だった。キックオフで前に出られ、そこからミスが続いて自分たちの首を絞めてしまった。連係がうまくいかずに、セットプレーも安定せず、ゲームプランを遂行できなかった。チームとしての決め事やエリア選択のオプションなどの共通認識が浅かったので、選手全員に徹底させたい。
 元々、個人技で勝負できる力はないので、チームとして勝負していく。次戦の日野自動車戦は80分間集中力を切らすことなく、挑戦者として挑み続けたい。
セコムラグビー部8:LO西川 匠
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