SECOM RUGGUTs

トップイーストリーグDiv.1
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トップイーストリーグDiv.1 第3節

セコムラガッツ  8 釜石シーウェイブス  55
開催日 2014年9月28日(日) キックオフ 12:00
天候 晴/弱風 開催地 釜石市球技場
レフリー 渡辺 知実(関東協会) 観客数 973人

鉄人に噛み付いた怖いもんなしの総大将。強靭なカラダで雄飛せよ!いざ征け花の18歳

セコムラグビー部1:WTB納谷選手
ラグビーを始めて2年足らず、ダイヤの原石と呼ぶべきWTB納谷大将
【PHOTOGRAPHED BY Yuca SHIGA】
 規格外がやってきた。この男はきっと近い将来、ラガッツを背負って立つ存在になる。物怖じしない態度。一見すると不貞腐れたようで、話せば人懐っこい笑顔を交えながら大人の会話ができる対人能力の高さ。「こやつはただ者じゃない」オーラがつきまとう。

 その出番はいきなり訪れた。開幕3戦目のラガッツ。絶対的アウェーで釜石シーウェイブス戦。1000人近い観衆を前に、勝負を挑みにきたラガッツは「相手の出鼻をくじく。サプライズを起こして喰って帰る」(今村六十キャプテン)と立ち上がりから闘争本能剥き出しでゲームを支配した。
 堪えきれずに釜石はペナルティを連発。外国人や帰化選手がサイズを生かした縦突進を繰り返してくるが、前がかりの激しいタックルで流れを寸断する理想的な展開となる。 ところがミスから先制された直後の前半11分、WTB益子仁紀が負傷退場するアクシデントが発生。18歳のルーキーに白羽の矢は立った。

セコムラグビー部2:Wタックル
一人では止められない相手にも粘り強くWタックルでケア
 納谷大将。ついこないだ高校を卒業したばかりの18歳だ。その名を“ひろまさ”と読み、先輩たちは敬意をこめて“たいしょう”と呼ぶ。
「名前通りのガキ大将でした。クソガキでしたね。周りがびびって呼び捨てにされたこともなかったので“たいしょう”は新鮮です」(納谷)。
 生まれ育ったのは茨城県守谷市。田園風景が広がるのどかな町で天下無敵のやんちゃくれはのびやかに過ごした。
 目が覚めたら外へ飛び出し、自転車を乗り回しては木によじ登る。生まれながらにして強靭なカラダを持ち、中学の体力テストでは総合得点で県1位。シャトルランや腹筋、立ち幅跳びなど歴代記録を5つも塗り替えたほどだ。
 挙げ句、自宅3階の窓から転落し、アスファルトの地面に叩きつけられても、あごの骨を砕いただけで済んだなど、武勇伝は数知れない。
「毎日喧嘩して血みどろでした。友達にケガをさせてしまうたびにお母さんが何度頭を下げに行ったか分かりません。連絡が来るたびにまたかという気持ちだったと思います」。

セコムラグビー部3:LO西川バイスキャプテン
工夫して確保する術を知るLO西川匠のラインアウト技術
 運動会でリレーの選手から外れたことは一度もなく、中学時代は野球部に所属しピッチャーとキャッチャーを両方こなすキャプテン。体育祭の団長も務め、常に学年の中心にいるリーダー格だった。
 そんな有り余る体力を持て余し気味の納谷に、中学の担任はある競技を薦めてくれた。「お前が喜びそうなスポーツがある。死ぬほど練習できてお腹いっぱいになれるぞ」。
 それがラグビーだった。隣県の千葉で最強を誇る流通経済大学付属柏高への進学だった。市立船橋高との県大会決勝を見にいき、腹は決まった。「ひと目見てビビッときた。これだなと思いましたね」。

セコムラグビー部4:FL撫佐選手
FL撫佐俊介は低いタックルを突き刺し続けて出足を寸断
 ラグビーとの出会いは納谷を大きく変えた。地獄のような猛練習、厳しい上下関係。一代でチームを全国区にのし上げた名将、松井英幸監督の徹底した指導の下、礼儀作法やマナーも体得した。
「とにかく1年の頃は、監督が怖くて神経使いました。ラグビーもルール分からないままでやっていましたから」。
 取材をしていても感じるが、納谷の受け答えや言葉遣いは今年入社組の大学を出た新人の誰よりもしっかりしている。
「そこらへんにゴミを捨てるのではなく、むしろ拾って歩く集団。制服もネクタイもきちっとして周りからお手本として見られるチームでした。自分が礼儀を身につけたら、出来ないことや常識を知らない人のことがかっこ悪く思えてきた。若い頃ってだらしない服装とか腰パンみたいなのをオシャレと勘違いしがちですけど。あいつらだせぇなと思って見ていました」(納谷)。
 2年、3年と花園に出場。ラグビーを始めてまだ2年足らずの原石は本気で全国の頂点を意識した。昨冬、強豪校から進学の話もあったが、それを蹴って就職を選択。セコムとの出会いや今の仕事ぶりはまたの機会に綴るとしよう。

セコムラグビー部5:LO丸山選手
地を蹴りぶちかまして強いヒットで前進するLO丸山隆正
 時を戻す。相手のホームで大番狂わせを起こそうとファイトしたラガッツだが、ミスからトライを重ねられ前半で8−31と大きく点差をつけられる。そんな中、若武者・納谷がひとり気を吐いた。
 相手が蹴ってくるたびに、鼻っ柱の強い豪快なランニングでカウンターを仕掛ける。ずらして前に出てラインブレイク。独走、あと数センチでトライという場面を何度も作り、釜石大応援団を黙らせた。
 後半の試合は五分五分。ラガッツの気迫溢れるタックルに釜石は歪んだ。9分のトライの後スコアは微動だにせず。後半30分まで0−5のまま。終盤に突き放されたが、何もできずにサンドバックにされた昨季からの成長を窺わせた。

セコムラグビー部6:WTB石橋選手
スペースはなくてもWTB石橋秀基にはこじ開ける力がある
「最後はガス欠です。コンディションは最悪でした。まさかあんな形で試合に出ると思ってなかったですし、トライ取れなくて申し訳ないです」。実は納谷の両親は、彼が中学3年の時に離婚している。彼が時折見せるどこか大人びた遠い目も、特待生の話もあった複数の大学からの誘いに見向きもせず「早く働きに出て稼ぎたい」と願ったのも、それを勘案すれば理屈は通る。
 昨年、最愛の母が特殊な腫瘍に侵され、病の淵に倒れたときも、学校を休んで手術に寄り添った。心の強い男はいつだって優しさを忘れない。「お母さんは昼も夜も仕事をしながら、いつも早起きして僕の弁当を作ってくれた。自分が働くようになって有難味がわかりました」(納谷)。
 初任給で贈り物はしなかった。今度の冬のボーナスでは感謝の気持ちを伝えたい。いまはそんなことを考えている。

「早くチームに必要とされる人間になりたい。それから夢がありまして‥。何年先になるかわからないけど、若い僕らの力でトップリーグにいきたい。だから、仕事のことは言い訳にしたくないんですよね。笑えないぐらいきついけど自分で選んだ道ですから。筑波とか明治とか、大学で1年から活躍している同期の姿を見ていると刺激になります。負けたくないなって。負けてらんないです」。
【the author T.Kotani】
監督の目
監督 安藤 敬介
「メンバーは一旦リセット。再度部内で競わせる」
 最後にスコアは開いたが、いいパフォーマンスだったと思う。ゲームフィットネスは上がっているし、フィジカルやコンタクトのスキルも身についてきた。ブレイクダウンでも勝負できていたし、これをスタンダードにすれば、おのずと結果もついてくる。
 リーグ3試合を戦い、一旦メンバーもリセットする方針。10月4日の早大との合同練習でライブのセッションを行う。ここでのパフォーマンスをレギュラー選考の材料にし、さらに部内の競争力を高めたい。
セコムラグビー部7:安藤監督
マンオブザマッチ
副将 西川 匠
「この日の戦う気持ちを忘れず強くなりたい」
 意思統一ができていて、自分たちで流れや勢いをたぐり寄せようとした姿勢は次につながる。実際にスコアほどの実力差はなかった。この戦う気持ちを忘れずに練習や試合に臨むことができれば、もっと強くなれると思う。
 シーズン5位という目標を達成するためには、もう勝てる試合を落とすことはできない。全員が「勝利」を意識して、日々取り組まなくてはならない。やるべきことはたくさんあるが、すべてにおいてアタックし続けたい。
セコムラグビー部8:LO西川 匠
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