SECOM RUGGUTs

トップイーストリーグDiv.1
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トップイーストリーグDiv.1 第7節

セコムラガッツ  7 日野自動車レッドドルフィンズ  35
開催日 2013年11月10日(日) キックオフ 13:00
天候 晴/弱風 開催地 日野自動車総合グラウンド
レフリー 片桐 晋也(関東協会) 観客数 580人

前がかりに攻めて勝機見出すも、後半息切れでフイに。“走れコウタロー!”新説「ABこそラガー列伝」を論ず

セコムラグビー部1:FL森選手
思い切りいいアタックで攻撃の基点になったAB型のFL森耕太郎
【PHOTOGRAPHED BY HIROKI TAKAMI】
 あまたの仮説に真実を見る。「ABにはいいラガーマンが多い」。どうか読者の皆さまにはABといってもオールブラックスを指してはいないことを汲んでいただきたい。
 本当だろうか?たぶん本当なのだ。後半35分すぎ、群集の背後、無人の裏スペースに蹴り込まれたボールを必死にチェイスするFL森耕太郎の姿があった。
 顔を歪め、喰いしばった歯の隙間から息がこぼれ、もう上がらない足を必死にかきながらボールを追う。28点差の試合終了間際、もう逆転不可能──勝敗が決していてもラグビーとは最後まで戦うスポーツである。それを美学とも呼ぶが、つまるところは男の意地なのだろう。

 オールアウト。森は出し切るプレーヤーだ。誰が見ても一生懸命。「身体は大きくないけれど、真面目で能力的にも素晴らしい選手。尊敬できるし、羨ましくもある。目立つプレーも目立たないプレーも両方やってくれる」(西川匠バイスキャプテン)。
 苦しいシーズンが続く今季のラガッツ。長いトンネルを抜け出せない。「今日やらなきゃ男じゃない」と6戦全敗同士の戦いに初勝利を誓ったが開始1分、あっさり先制トライを奪われる。(またか・・今日もダメなのか)リードされるとチームに暗雲がたちこめる。負け癖の染み付いたチームの典型だ。
セコムラグビー部2:SO松本選手
前がよく見えていたAB型のSO松本聖が再三チャンスを演出
 それでも直後のキックオフから敵陣に入ると、ラインアウトからFWがラッシュを見せる。あっという間に1本取り返してみせた。「あのトライで頭をリセットできた」(今村六十キャプテン)。FB本郷伸太郎のゴールも決まり同点。するとどうだろう。風上の前半、ラガッツがゲームを支配しはじめた。
 SO松本聖が創造性の豊かなランでビッグゲインし、ラインを操る。No.8渡邉庸介が老獪なボディコントロールでずらし、半身で前に出ると、WTB益子仁紀はミスマッチを見逃さず相手PRのタックルをかいくぐるようにラインブレイク。スタメン3試合目、SH向井康洋の動きもチームにフィットしてきた。さしずめFL森のアタックはミサイルのようだ。思い切りよくスピードに乗って突き刺さっていく。(参考までに彼らは全員ABラガーマンである)これにはたまらず日野がペナルティ、敵陣で勝ち越しのチャンスを得た。
 もちろんこの場面は、とラガッツは高いキック成功率を誇る本郷のゴールデンブーツに託す。(決まれば、今シーズン初めて相手からリードを奪う)ところが横殴りの風を意識しすぎたか、イージーな位置からのキックを本郷がまさかの三連続失敗。「自分のキックに自信を持ちすぎていた。あれが一つでも決まっていれば状況は変わっていたはず。みんなで懸命に積み上げ、仕上げて挑んだ試合なのに申し訳ない」(本郷)。

セコムラグビー部3:SH向井選手
AB型ハーフ団の息も合ってきたSH向井康洋
 FWが粘り、全員でゴール前のピンチをしのいだ前半。低く突き刺さるタックルで199cm・121kgの巨人、サムエラ・アニセ・ラギラギにまったく仕事をさせなかった。南半球のスーパーリーグ、ワラタスでもプレーしたテビタ・メツイセラを2人、3人がかりで封じた。外国人2人を擁する相手の大型FWに真っ向勝負を挑んで優位に立っただけに「あれだけチャンスがあったのだからリードして前半を終えたかった。接戦になったときこそ、しぶとさや粘り強さを80分間我慢して継続しなければ」(今村キャプテン)。
 しかし、ファイトは続かなかった。勝負に挑んだ後半はまたも立ち上がりで自陣に釘付けにされると最後まで粘りきれない。10分、プレッシャーを受けたスクラムから痛恨のトライを許すと、その後3トライを重ねられ、白星は彼方へと遠のいた。

セコムラグビー部4:No.8渡邉選手
AB型のNo.8渡邉庸介は13年目のシーズンも不動の存在
 悔しいが後半は見るべきものが少ないゲームだった。ゆえに本稿挿絵の写真はすべて前半のもので構成されている。そんな中でも森のハイパフォーマンスは途切れることなく秀逸だった。今季、ルーキーながら開幕スタメンを手にした森。しかし「開幕戦ではまったく自分のプレーができなかった」(森)と2戦目からはベンチを温める日々。それでもリザーブになってからは試合の出場時間が短い分「できるだけ多くボールをもらって」アピールを繰り返し、再び巡ってきたチャンスでしっかりと結果を出した。
「ずっと使いたい選手。元々バックス出身なのでボールの受け方がいい。ラインブレイクできるし、すべてのプレーがアグレッシブ」(安藤敬介監督)。

セコムラグビー部5:WTB益子選手
柔らかいランでゴール前に迫ったAB型のWTB益子仁紀
 そんなルーキーのプレーを、職場の上司である佐野弘晃立川統轄支社長はグラウンド脇で見つめていた。ラグビー部の2期生である佐野の両眼には、目の前で闘志をむき出しに暴れる森の姿と、制服姿で寡黙に勤務につく森BEが対称的に映った。
「夜勤は大変だろうけど、人並みに失敗もしながら、新人なら誰しも通るであろう道を懸命に歩んでいるところ。真面目だし、謙虚。口数が少なくておとなしいから、もう少し普段から自分を出してもいい気がするけど」(佐野統轄支社長)。
 静と動が刺激し合って体内で蠢く。何でもできるオールラウンダーに見えて、感情表現、自己主張だけはめっぽう苦手な部類だ。それもそのはず、森の血液型はABだから──

 人間は、その性格をたった4つに分類できるほど単純な生物ではない。だがABという人種は黙っていても確実に異彩を放っている。不思議とラガッツには昔から多くのABが生息している。その生態について証言をまとめてみた。

AB型・渡邉庸介の証言 同じABの感じていることはなんとなくわかるかな。周りがなぜって思うところでいらついたり腹が立ったり。そうかと思えば一度、殻に閉じこもるとなかなか吹っ切れないし、吹っ切れるタイミングも「?」らしい。
AB型・今村六十の証言 やっぱり変わり者なんでしょうかね。ラグビーやっているときに自分のABを意識したことはないけど。でもジローさんとか木下を見ていると「あぁ、AB・・」って思います。
AB型・升本草原の証言 SOはABがいいと入社時に言われたことがあります。変わり者呼ばわりされるけど、嫌な気はしない。むしろそれくらいじゃないと。ゲーム前とか、ゲーム中に熱くなっても頭のどこかで冷めて見ている感じがあります。
AB型・木下貴之の証言 二面性はありますね。変なところでスイッチが入ります。頑固なこだわりがあるし、自分がこれと決めたら人の意見は聞かない。自分の世界にはすぐに入れちゃいます。案外飽きっぽいし。
AB型・松本聖の証言 練習でも試合でも何も考えずボーっとしている感じです。普段はひとりでいるのが大好きなところとかABっぽいのかな。あと自分は誰に何を言われても全然気にならないですね。
AB型・益子仁紀の証言 何かにハマったら飽きるまでずっとやっていますね。好きなものは好き、嫌いなものは嫌い。割りとひとりが好きだし、物事は「毎日コツコツよりも一気」にやるタイプです。
AB型・向井康洋の証言 いい意味でも悪い意味でも気分屋。落ち込んでいても、いいことあると一気にテンション上がります。周りには変わっているって言われます。何考えているのかわからないって。

セコムラグビー部6:安藤監督
ハーフタイム、森に個別に指示を出す安藤敬介監督もAB型
 歴代キャプテンもずらり。この顔ぶれを見ればご納得いただけただろう。一見クールな天才肌、何も考えていないようで脳内はめまぐるしく血が巡っている。強烈すぎる個の持ち主ばかりだ。
 そして格闘技と球技、二つの側面を併せ持つラグビーに最も必要な要素、タフな精神力、研ぎ澄まされた集中力を兼ね備えたアスリートたちである。
 蛇足だがABの著名人をざっと挙げてみると・・アントニオ猪木、石原慎太郎、市川海老蔵、上村愛子、香川照之、滝川クリステル、太宰治、本田圭佑、やなせたかし、横峯さくら。(演出の都合により敬称略)こうして風呂敷を拡げてみるのも面白い。

 森耕太郎がどんな人間で、何を考えながらここに辿り着いたのか。それはまたの機会に紹介することにしよう。必ずや近い将来、チームを引っ張る存在になる。
「セコムラガッツという歴史のあるチームで試合に出ることは大きな責任があります。ラガッツは常に挑戦者でいなければなりません。部員も増えて環境づくりはこれから。いつまでもプレーできるわけではないので、ラグビーができる時間を大切にしたいです」(森)。
 新説「ABこそ名ラガー」。ぜひご自分の贔屓のチームの選手たち、その血液型を見直していただきたい。ばったりとABに出くわした瞬間、なぜだかわからないほどの背徳感と興奮を味わえるはずだ。
【the author BRAVO.K】
監督の目
監督 安藤 敬介
「いい流れの場面で3本のダイレクトタッチが痛かった」
 風上の前半にリードをして終えたいと思っていましたが、勝ち越すことができませんでした。いい流れでアタックできていたところで3本のダイレクトタッチは痛かった。相手のディフェンスラインをブレイクしたときに得点を重ねたかったのですが、いい判断ができなかった。後半は我慢すること、受けに回らないことを強調して送り出しましたが、どちらもできず、飛び込むタックルが多くなり、点差が開き、試合が決しました。残り2試合、やってきたことを思い出し、原点に返って戦うことです。
セコムラグビー部7:安藤監督
マンオブザマッチ
副将 西川 匠
「受けてトライされ慌てて流れ悪く・・・すべて一人相撲」
 こちらが波に乗るチャンスはたくさんあったのに、乗り切れなかった。またしても自分たちのミスで。ここが痛かったです。後半の入りの仕掛けなければいけない場面で受けてしまった。前半はしっかり戦えたのに、後半の入りでやられる。横河戦と同じ流れです。トライを取られて慌て、流れを悪くしました。次戦は小細工しても無駄、真正面から堂々と挑むしかない。強い相手にびびって逃げるくらいなら試合はやらない方がいい。自分たちの気持ち、勝つという熱をぶつけていきたいです。
セコムラグビー部8:LO西川 匠
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