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トップイーストリーグDiv.2
2012-2013

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トップイーストリーグ昇降格順位決定戦2回戦

セコムラガッツ  26 ブルーシャークス  17
開催日 2012年12月23日(日) キックオフ 13:00
天候 晴れ/弱風 開催地 セコムラグビーフィールド
レフリー 久米村 貴三(関東協会) 観客数 349人

最後のチカラ振り絞り、難敵ブルーシャークスを返り討ち!ミスターラガッツ・渡邉庸介はみんなの夢をかなえるゴリラ

セコムラグビー部1:HO吉田選手
セットプレーの核となりトライも量産したHO吉田竜二
【PHOTOGRAPHED BY HIROKI TAKAMI】
 いつくしみ深き友なるイエスは 罪とが憂いをとり去りたもう。
 いつだって、神はどこかにいると信じている。
 勝っても昇格は決まらない、負けても可能性は残る。他力本願、だが勝たねばならぬ悩ましき最終戦。リーグ戦ではわずか3点差、薄氷の勝利を収めたブルーシャークスとの再戦は壮絶に熾烈を極めた。
 先手を取ったのはラガッツ。前半15分、SO升本草原のハイパント攻撃から敵陣に入ると、CTB小野木匠のキックを相手が処理にもたつくところ、WTB加藤祐太が巧みに走り込み先制のトライ。しかしすぐさま同点に追いつかれると、その後は体格差に勝る相手に激しく攻められ、防戦一方。キッカーの小野木も2度のペナルティゴールの機会を決めきれず、前半を同点で折り返した。
 後半、今シーズン最後の40分。残されたチカラを振り絞る選手たち。だが4分に勝ち越しを許す。多数のケガ人を抱える苦しい台所事情、リードされる厳しい状況下で13分、ラガッツはSH池田健斗がラックサイドをもぐり再逆転のトライ。14-10、ここで安藤敬介監督は、前の試合で手を骨折したCTB姫野拓也を投入する。
「みんな知っていると思うけどヒメは骨折している。本来であれば使うべきではないのかもしれない。それでも絶対に出るというその気持ちを買ってメンバーに選んだ。ベンチスタートだけど、後半もうこれ以上点はやれない、そんな場面が来たら必ずヒメを使う」(安藤監督)。
セコムラグビー部2:PR木下選手
運動量を買われるPR木下貴之はスタメン起用も増えた
セコムラグビー部3:SO升本選手
シーズン直前の合流ながら定位置をつかんだSO升本草原
 試合前日のミーティングで話したその言葉通り、ラスト25分で「要」の投入。俄然チームは熱を帯びたが、直後に要警戒選手としてマークしていたFL飯島崇に再び逆転トライを奪われる。14−17、息つかせぬ攻防。最後、勝敗を分けるのは互いの意地か、執念か。
 そして後半20分すぎ、安藤監督が思わず「感動だ」と口走ったプレーが生まれる。相手キックをキャッチしたFL渡邉庸介は自らパントを蹴り返してチェイスに走る。一旦外へと走るコースを変えてから、内に切って相手の懐に飛び込む。ドンピシャのタイミングでキックをチャージ。鈍い音とともに、転がったボールは敵陣深くのタッチラインを割った。
 これぞ「ラグビーの神様」とさえ崇められる所以だ。渡邉庸介、愛称ジロー。輝かしい栄光の歴史をひた走ってきた。高校3年の冬、花園の常連、愛知・西陵商で歓喜の全国制覇。U‐19日本代表でキャプテンを務め、法政大でもキャプテン。当時無敵を誇った慶応義塾を正月の国立で粉砕し、母校を大学選手権準優勝に導いた。類まれなリーダーシップで、セコムでは入社2年目からキャプテン。2009年の強化中止時にはチームの火を消さぬよう奔走し、昨季まで3シーズン、監督と選手を兼ねた。
 押しも押されもせぬミスターラガッツだ。その凄みは走りでも、当たりでもなく“ゲームの読み”にある。心がけるのは「次につながる機転のきくプレー」。ラグビーを知り尽くした天性のフットボーラーの頭脳には万巻の書物が眠り、創造と工夫に富んだアイデアが日々満ちる。渡邉の言葉には重みと深みがあり、スッと体内に落ちてくる。
「ラグビーの天才、もう少し足が速ければ、本気でジャパンに選ばれているだろうなと思う。人間的にはゴリラですけど」(今村六十キャプテン)、「いまでこそゴリラですけど、入部当初は近寄りがたくて怖くて、まともに話しかけられなかった」(西川匠バイスキャプテン)。
セコムラグビー部4:FL渡邉選手
FL渡邉庸介のプレーの秀逸さにはミスターラガッツの称号を
 リーダーとはこうあるべき論の正統派でありながら、その血の気の多さもまた浮世離れしている。ラガッツ最多シンビンホルダーは「ルールは、破るためにあるもの」と平然と言ってのける。大学時代はリーグ最終戦の関東学院大戦で一発レッドカードのラフプレー。1ヶ月の出場停止処分。国立競技場の晴れ舞台で、1試合2度のシンビンを喰らった選手は、後にも先にも渡邉だけだ。
「自分に甘いし、ルールをよく破る。若手の悪い見本になっている。でも本当のワルではない。そんな人間としての振れ幅の大きさが魅力。薄口な選手が多い中、濃口で愛されるキャラクター。ゲーム理解が深くて、力の流れが感覚的にわかる選手。いい加減さがタマに傷なのでフィジカルとフィットネスを保てるかわからないけど、それがクリアできれば40歳まで神様でいられる」(安藤監督)。
 神がもたらしたビッグチャンス。ラガッツは23分、ラインアウトモールの最後尾からLO丸山隆正が猛然と突進。相手数人に腕と腿をロックされながら、力づくでインゴールへなだれ込む。ブチブチと筋肉が引きちぎれる濁音とともに、みたび逆転のトライ。(このプレーで丸山は左大胸筋を断裂、されど試合終了までプレーを続行)。19−17と2点をリードした。
セコムラグビー部5:FL立道選手
ラガッツの激しさの代名詞に成長しつつあるFL立道裕昭
セコムラグビー部7:WTB加藤選手
ジャパンの意地か、加藤祐太はWTBでストップ・ザ・エース
 そこから20分、スコアは微動だにしなかった。試合はロスタイムに突入。43分、ラガッツは相手ゴール正面でペナルティを得るも残り時間を確認し、あえてゴールを狙わずラインアウトから勝負に出る。がっちりモールを組んで前進。最後はHO吉田竜二がとどめのトライ。FB松本聖が角度のないゴールを決め、とうとう結審。チーム全員でもぎ取った白星でDiv.1昇格への望みを微かに広げたラガッツは、今季の熱き戦いを締めくくった。
 激しすぎるプレーの代償。シーズンを棒に振る大ケガを繰り返してきた渡邉は、今季ケガなくグラウンドに立ち続けた。かつて若手を震撼させたやんちゃ小僧も年輪を重ね、体型も丸みを帯び、いじられキャラも定着。仕事のストレスから円形脱毛症も経験した。「自分では丸くなったとは思わない。いじられるのもオイシイかなって、それぐらいの感覚。何言われようが気にしない性格だし」(渡邉)。
 足掛け10年以上、渡邉が仲間とともに築いてきたラガッツの礎。その上を共に歩みながら、若い選手たちはいま、ようやくチームに流れる熱源を感じ始めている。
「これからどんどん新しい選手が入ってくる。その陰で過去のラガッツ、トップリーグを知る選手がジャージーを脱いでいくことになる。ラガッツは、ただラグビーを楽しむだけのチームじゃない。ラグビーができる喜びやハングリーさ、支えてくれる人たちへの感謝の気持ちを若い世代に伝えていきたい。さもなくばチームとしての価値がなくなる。強いチームをめざそうとしたら、最後はハートが一番大事。この先、トップリーグに上がるには強いチームにならなければいけないし、強いチームになるにはいい選手にならなければならない。でもそんなにいい選手なら他のチームから声が掛かることもあると思う。セコムより強いチームで、環境がよければ移籍したいと思うのは普通だし止めることはできない。だからこそセコムを強くて価値のあるチームにしたい。移籍なんてことすら思わないような強くて価値あるチームを作っていきたい。それが僕の願望」(今村キャプテン)。
 強化時代を知らないキャプテンが、後進に道を伝える大切さを口にした。そこにミスターラガッツの魂は宿る。ヒンドゥー教の神、ガネーシャは象の顔をしている。狭山に降臨したラグビーの神はゴリラだった。「街中で見かければ腹の出た、ただの汚いおじさん」(升本)
 いつだって自然体。何事にも動じない。みんなの夢をかなえるゴリラは、来季も自らの直感力を頼りに人々の祈りにこたえ、労わりたまわん。主よ、アーメン。 2013年度もセコムラガッツに神のご加護があらんことを。
【the author BRAVO.K】
昇格決定は年明け、クボタと三菱重工相模原のトップリーグへのチャレンジに左右される
セコムラグビー部6:勝利を飾ったラガッツ
監督の目
監督 安藤 敬介
「社内外でラガッツが認められてきたことは素直に嬉しい」
 同じ相手に二度勝つのは難しいことなので、選手はよくがんばってくれました。今村キャプテンの熱にみんなが呼応した。ただ、アタックの精度は高くなく、エラーに近い現象のプレーでチャンスを何度も殺した。最終戦に出し切れた感覚はありません。まだまだ自分に指導者としての力量が足りないなと。選手にもタフさが足りないなと思う。ただ、リーグ全勝でタイトルを獲り、少しだけメディア露出があって社内外で選手の頑張りが認められるようになってきたことはすごく嬉しいです。
セコムラグビー部7:安藤監督
マンオブザマッチ
CTB 今村 六十
「上をめざすにはチームも個人も厳しくタフにならねば」
 負けてもおかしくない試合内容でしたが、意地とプライドで勝つことができました。IBMに負けたので、今季の結果には満足できません。ただ負けて得た部分も多かったと思います。キャリア初のキャプテンは8割不安でした。でもみんなに支えられ、大きなプレッシャーを感じることなくできました。正直、自分を客観視しても頼りないリーダーでしたが、よくついてきてくれたと思います。まだまだ人間的にもプレーヤーとしても成長していきたい。厳しくタフにならないと未来はないと思います。
セコムラグビー部8:CTB今村 六十
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