SECOM RUGGUTs

トップイーストリーグDiv.2
2012-2013

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トップイーストリーグDiv.2 第4節

セコムラガッツ  52 東北自衛隊船岡  5
開催日 2012年10月28日(日) キックオフ 13:00
天候 雨/微風 開催地 セコムラグビーフィールド
レフリー 桜岡 将博(関東協会) 観客数 89人

猛攻6トライで雨中の激闘制し開幕連勝!
寡黙に全身全霊、丸山隆正の覚悟がチーム奮い立たす

セコムラグビー部1:HO海老沢選手
基本に忠実なプレー、強気の前へ出る姿勢が評価されたHO海老沢洋
【PHOTOGRAPHED BY AKI NAGAO】
 セコムはボウズ禁止だ。一般守則、行動規範を定めた文書で服装・身だしなみについて言明されている。ただし、これは「あくまで原則は・・」の話。世の中にはやむ負えない事情というものも存在するし、さもなくばあの男は特例かという議論にもなってしまう。
 海老沢洋、27歳。野球少年だった中学校時代、気合いを入れようと初めて頭を丸めた。以降すっかりボウズ頭が定着して“マイバリカン”による2週間に一度のメンテを欠かさない。
 見るからに“いいヤツ”であることがにじみ出た屈託のない笑顔、キラキラ光る白い歯。それでいて、高いラグビー理解を誇り、チームの雰囲気づくりを大事にする。大衆に迎合せず、愚痴や悪口は一切こぼさない。練習では常に声を出し、移動も先頭に立ってジョグで動く。
「環境の変化や周りに左右されない。いい意味で鈍感力の強い選手。基本に忠実で皆が嫌がることを率先してできる、ラグビーに向き合う姿勢のお手本のような人間」(安藤敬介監督)。それなのにどうしてか、これまで海老沢にスポットライトが当たることはなかった。
セコムラグビー部2:CTB今村主将
プレーに激しさが増すCTB今村六十主将は2トライをマーク
セコムラグビー部3:WTB池田選手
初スタメンに応え再三ライン際を駆け上がったWTB池田裕道
 今年8月、ラガッツはトップチームでは初めて新潟県でキャンプを張った。その合宿での練習態度、パフォーマンスが評価され、海老沢はMVPに輝く。最終日、菅平で行われた山梨学院大とのオープン戦ではライバルの吉田竜二を押しのけスタメンに起用された。だが──
 最初のラインアウトでノットストレートのミスを犯すと、そこからたちまちパニックに陥り修正不能に。手投げになってジャンパーとの呼吸も狂い、ことごとくスローに失敗。あえなく前半で交代を命ぜられた。
 代わって入った吉田はセットプレーを安定させ、試合も逆転勝利。そのままリーグ開幕戦に出場した吉田は、MOM(マンオブザマッチ)に選ばれる大活躍。海老沢は天国から地獄へと転げ落ち、出場機会を失った。
 そう、悲しいかな海老沢のウィークポイントはラインアウトスローにある。そして自他ともに認めるチキンハート。「おだてられるとダメなんです。いいことがあるとその次で必ず失敗する」(海老沢)。勝負どころ、肝心な場面での痛恨のミス。それでも腐らない前向きな性格はタカラモノだ。レギュラー落ちしてから、練習はさらに熱を帯びた。「スローイングさえなんとかすればまた使ってもらえる」。できないならできるまで数をこなすしかない。全体練習後、ひたすらに黙々と投げ込んだ。せっかく舞い込んだチャンスをふいにしないためにも。
セコムラグビー部4:FL渡邉選手
監督の重責を解かれ、円熟のプレー域が憎いFL渡邉庸介
セコムラグビー部5:SO升本選手
SOのポジション定着を狙う前主将・升本草原はパスで相手を翻弄
 開幕から無傷の3連勝で第4戦、東北自衛隊船岡との対戦を迎えたラガッツ。吉田のケガもありスタメン出場を果たした海老沢のプレーは、彼を知る者すべてに驚きを与えるものだった。
“覚醒”この二文字がぴたり合う。雨でボールが滑る中、ピンポイントでドンピシャのラインアウトスローを連発。前半のチームデータを紐解くとマイボールのラインアウトは6/6、スクラムは3/3、昨年まで日本協会所属だったトップレフリー、桜岡将博氏の懐かしくも厳格な笛のもと、大胆にのびのびとプレーしたラガッツはぺナルティも0と、まさに満点といえるスタッツを残した。
 試合の内容も前節で100点ゲームを記録した気の緩みはなく前半15分、WTB益子仁紀のトライで先制すると、24分、29分とラインアウトからモールを押し込み、海老沢が連続トライ。34分にFB加藤祐太が個人技で駆け抜け、前半だけで4トライ。ボーナスポイント獲得に成功する。後半に入ってもペースを乱すことなく、14分にLO立道裕昭、21分、27分とCTB今村六十主将がトライを重ね、インジュアリータイム。途中出場のWTB湯上裕盛がとどめのトライを決めて計8トライ、52得点で勝利。連勝を4に伸ばし、11月からはじまる上位チームとの直接対決に弾みをつけた。
セコムラグビー部6:PR山賀選手
ボウズ頭がふたり並ぶとどうしてもPR山賀敦之に目がいってしまう
 海老沢の活躍でチームはまたひとつ、大人の階段を登った。それなのにこれだけ活躍したゲームですら、どこか主役になりきれない。理由はどこにあるのだろう。後半のスクラムを見ながら納得した。それもそうか。日本屈指のインパクトラガー・山賀敦之と同じ髪型で常に隣りにいたのでは、もっていかれるのも不思議はない。
 そこで冒頭の下りに戻るわけだが・・。昨夏のこと。海老沢のボウズ頭を目撃した埼玉統轄支社の営業部長、笹本士郎。赴任早々呼び出して説教となる。「営業マンがそんな頭をして活動しているとはなんたること。オレが上司のあいだは断じて許さん」。それから7ヶ月にもわたり、不自然に髪を伸ばした海老沢。ところがどういうわけか営業成績は急落。今度は笹本が頭を抱える番となった。「オレが毛を生やせと言うたせいかもしれんな」。見かねた笹本はもう一度、海老沢に頭の毛を剃ってくるよう指示。するとあら不思議、途端に週明けの月曜、契約が2本も舞い込んだ。
 不変のトレードマーク、ボウズ頭を撫で回しながら海老沢は言う。「ヒーローにはなりたくない。陰でこっそり、黙々とやっているのがいい」。いい人ばかりじゃつまらない。だが、いい人が支えてくれるからこそ成立する物語が、たしかにここにあった。
【the author BRAVO.K】
監督の目
監督 安藤 敬介
「2月から積み上げてきたものにフォーカスしていく」
 アタックの精度アップにフォーカスをあてて準備してきので、雨に降られてその機会を減らすことになったのは残念。FWのセットプレーの精度が高かったことは評価できますが、ビッグゲインできた後の判断が悪く、トライシーンをフイにした場面が2つあったのは反省材料。次戦、全勝対決に向けては、選手に与えるフォーカスポイントも特別新しいことはなく、2月から積み上げてきたものから、適している部分をピックアップして示すつもり。強みを発揮できれば勝てると思います。
セコムラグビー部7:安藤監督
マンオブザマッチ
CTB 今村 六十
「次戦、ブルーシャークスは1点差でもいいから勝つ」
 FWのセットプレーが素晴らしく、ゲームを優位に運べました。反省すべきは後半の入りです。キックオフでボールを奪われ、スクラムから自分のディフェンスミスで簡単に取られた場面。ああいうミスは今後、上位チームとやる上で絶対やってはいけないミスです。リーグ戦はこれからが本番と言っても過言ではありません。Div.1に上がるために、昨年負けているブルーシャークス戦は1点差でもいいからとにかく勝ちます。去年の借りは必ずここで返す。自信はもちろんあります。
セコムラグビー部8:CTB今村 六十
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