SECOM RUGGUTs

トップイーストリーグDiv.2
2012-2013

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トップイーストリーグDiv.2 第1節

セコムラガッツ  19 クリーンファイターズ  15
開催日 2012年9月9日(日) キックオフ 15:00
天候 快晴/強風 開催地 セコムラグビーフィールド
レフリー 久保田 行彦(関東協会) 観客数 181人

ヒヤヒヤ後半逆転の勝利も4年ぶり開幕白星発進
若いチームはオレが引っ張る!吉田竜二がFW牽引

セコムラグビー部1:円陣
長いリハビリを乗り越えたCTB今村六十主将を中心に船出
【PHOTOGRAPHED BY HIROKI TAKAMI】
 忘れはしない。あの日。2011年3月11日午後2時46分、吉田竜二は釜石にいた。
“おかけになった電話は、電源が入っていないか電波の届かない場所にあるためかかりません”
 数日後の横浜。ラグビー部長の荒川泰(現・シニアディレクター)はもう何度聞いたか分からないメッセージを、それでも最後まで聞き終えてから携帯電話を閉じた。志ある一人の若者、ラガッツの門を叩かんと上京を決めた若者との連絡が途絶えてから一週間が経とうとしていた。
セコムラグビー部2:WTB石橋選手
強靭な足腰を武器に今季、チーム初トライをマークしたWTB石橋秀基
セコムラグビー部3:CTB姫野選手
激しいプレーの代償か、CTB姫野拓也は前半で負傷退場
 大学卒業後、釜石市の臨時職員をしながらシーウェイブスでプレーしていた吉田。リーグ戦で対戦したラガッツに強い興味を持った。「苦しい環境のはずやのに、選手がいきいきとプレーする姿が好きやった」(吉田)。練習に人数が集まらなくても、リーダーを中心に工夫して戦術を練り上げているさまを感じ取り、自然と尊敬の意が芽生えた。自動車免許を取得し、中途採用試験を受けるその直前、大きな揺れと津波が街を飲み込んだ。
 震災から一週間、ようやくつながった吉田のケータイに刻まれていたのは荒川からの無数の着信履歴。「あの漢気には惹かれました」。すぐに公衆電話に駆け込み、自分が無事であること、いまは釜石を離れられないことを詫びた。そしてチームメートとともに復興作業に携わった。夏ぐらいまでは東北に残る覚悟でいたが、周囲の人たちが背中を押してくれた。東京に住む知人や兄妹のもとに居候して、セコムの採用試験に挑む。3月29日、吉田は盛岡発の深夜バスに乗り、東京へと向かった。
──移籍1年目。自分の出来も、チームの成績も悔しさだけが残るシーズンだった。迎えた今季。長年スクラムの屋台骨を支えたHO安藤敬介(現・監督)がジャージーを脱ぎ、春から海老沢洋との激しいポジション争いを繰り広げてきた吉田は開幕戦、スタメンの座を勝ち取った。「安藤さんが引退すると聞いたときは心の中でガッツポーズしました。ついにオレの時代が来たなと。でも監督になられると聞いてゾッとしました(笑)」(吉田)。
セコムラグビー部4:HO吉田選手
HO吉田竜二がMOMに、セットの安定とともに前へ出る姿勢光った
セコムラグビー部5:CTB湯上選手
獰猛な突進でチャンスメーク、活躍が期待されるCTB湯上裕盛
セコムラグビー部6:No.8西川選手
後半19分、No.8西川匠が勝利を呼ぶ値千金の逆転トライ
 初戦の相手はトップイーストリーグ初昇格で勢いに乗るクリーンファイターズ。No.8シリベヌシ・ナウランギというペネトレーターを擁し、FW戦に自信を持つ。  風上の前半、先手を取り優位にゲーム運びをしたかったラガッツだが、攻め込んでのペナルティでリズムに乗れず6分、一瞬のスキを突かれクリーンファイターズに先制トライを奪われる。ようやく23分にバックスが素早く仕掛け、WTB石橋秀基がトライを返すも、再びペナルティゴールでリードを広げられた。
 5−10とリードされ前半もロスタイムに突入。ラガッツはFWが敵陣深くに攻め込み前進、その中心に吉田がいた。「今年のチームは1、2年目の選手が多いので、特に新人は自分が引っ張っていかなアカンと考えています」(吉田)。がっしりモールを組むとそのまま押し込んで吉田がトライ。キッカー・湯上裕盛のゴールも決まり12−10とリードして前半を折り返した。
 後半も厳しい戦いは続く。これが開幕戦の難しさか。7分にトライを許し12−15。再び追う展開となったラガッツは16分、相手ゴール正面で得たペナルティでゴールを狙わずタッチに蹴り出した。「あの場面、FWが勝っていたのでモールで押し切れると判断、勝負をかけた」(今村六十主将)。ラインアウトからモールを組み、最後はNo.8西川匠が飛び込み再逆転のトライ。その後は双方得点機を生かせぬまま、ノーサイドの笛を聞いた。
 ラガッツの開幕戦勝利は強化中止前の2008年度シーズンにまで遡る。4点差、薄氷の白星。されどこの1勝が意味するところは大きい。
「タツジ(吉田)はまだまだ好不調の波があるが、雰囲気を盛り上げる存在として大いに期待している」(安藤監督)。ブレイクダウンでの積極的なコンテストは若いチームにとっていいお手本だろう。ラインアウトのスローも安定し、首脳陣の信頼を獲得しつつある吉田。
「全試合に出場する。シーズン全勝する。熱源になりたい」。負けず嫌い。ゆえに相当な頑固者でもある若き獅子は自らを高め、チームとファンに勝利の喜びをもたらす。あの日見たラガッツがそうであったように。
【the author BRAVO.K】
監督の目
監督 安藤 敬介
「厳しい戦いは覚悟の上、よりアグレッシブに」
 厳しい試合になることは覚悟していました。季節柄、汗と湿気でハンドリングが難しいこと、暑さで運動量が上がらず、FW周辺のスローなペースのゲーム運びになると読んでいたので、ハイスコアは望んでいませんでした。その中でも積極的な攻めに期待していたのですが、夏合宿以来の実戦でバックスも緊張からか動きが硬かった。残念ながらケガ人も出てしまいましたが、カバーできる範囲内。ゲーム勘も取り戻せたと思うので、次は初戦よりもアグレッシブに攻めたいと思います。
セコムラグビー部7:安藤監督
マンオブザマッチ
CTB 今村 六十
「確実にゲイン切るよう攻撃の精度上げたい」
 ひとこと、FWに助けられたゲームでした。前半風上を選択して敵陣でプレーし、先制点をと考えていましたが、ミスやペナルティで前に出られ、自分たちで首を絞めた形になりました。次に向けてしっかりとしたゲームマネジメント、一次攻撃の精度を上げ確実にゲインを切っていく必要があります。(久々の試合出場は)気持ちも身体もいつでも入る準備はできていたので怖さや緊張はありませんでした。若いメンバーが多いチームなので、一戦一戦成長しながら勝っていかなければいけません。
セコムラグビー部8:CTB今村 六十
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