SECOM RUGGUTs

トップイーストリーグDiv.2
2011-2012

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観戦記

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トップイーストリーグDiv.2 第3節

セコムラガッツ  3 ブルーシャークス  22
開催日 2011年10月30日(日) キックオフ 13:00
天候 晴れ/微風 開催地 セコムラグビーフィールド
レフリー 久保田 行彦(関東協会) 観客数 350人

ミス相次ぎ自滅、シーズン序盤で優勝遠のく2敗目。苦悩と葛藤の狭間で、渡邉庸介監督の実戦復帰も実らず

セコムラグビー部1:山賀選手
開幕からフル出場が続く山賀敦之も表情は冴えない
【PHOTOGRAPHED BY AKI NAGAO】
セコムラグビー部2:姫野選手
決死のタックルでチームのピンチを救った姫野拓也だが・・・
 言葉にならない。いったい何を書けばいいのだろう。
 再び訪れた悪夢。ノートライに抑え込まれ、相手に13年ぶりの白星を献上。上位陣との対戦を待たずしてリーグ優勝、Div.1昇格という目標は絶望的となった。
 試合後の円陣。誰かの声に救いを求めるような新人たちの目線の先には升本草原の姿。こんなとき、口を開くのはキャプテンの責務だ。自らもふがいないプレーで途中交代の憂き目にあったゲームリーダーは、喉の奥から搾り出すように選手たちへ語りかけた。
「悔しいけども、結果は結果として受け止めなければいけない。試練は続くけどそれでもオレたちは前に進まなきゃいけない。大きな目標を失って、ここでバラバラになって落ちていくのは簡単。一人が気持ちを失ったらチームにあっという間に伝染する。でもオレはあきらめない。折れずに、しっかり反省して次に向けて準備しよう。残り3試合、絶対に全部勝とう」(升本)。
 この試合、中盤でのペナルティをことごとく相手スコアに結び付けられた。前半だけで7つ。自陣の反則はすべてペナルティゴールとして相手の3点にすり替わった。0−12とリードされて迎えた前半30分すぎ、ラガッツはようやくペースをつかむと、モールをドライブして敵陣深くへと攻め込む。
 25m以上は悠に押し込む強烈なドライビングモールでチャンスを演出するが、せっかく得たペナルティからのタッチキックはダイレクトでインゴールを割る最悪のミス。モールからバックスに展開すれば山なりのパスをインターセプトされるなど、どうしても流れを断ち切るプレーが起こる。
セコムラグビー部3:海老沢選手
海老沢洋は慣れないポジションながらチームのために
セコムラグビー部4:中村選手
後半、逆転を信じて投入された中村功知だが見せ場なし
 幸いにもインターセプトから相手に独走される絶体絶命の大ピンチにはCTB姫野拓也が懸命に戻り、トライ寸前でタックルを浴びせるスーパープレー。直後に前半終了の笛が鳴り響き、後半の逆襲に確かな手ごたえをつかみ折り返した。
 後半、風上のラガッツはルーキー・立道裕昭、ケガから復帰の丸山隆正の両FLが痛い<Tイドアタックを繰り返し、激しさを体現する。さらにPRの木下貴之に代えてスクラムの強い中村功知を投入。逆転優勝のためには4トライ以上奪っての勝利を続けていくことが条件。早い時間帯でブルーシャークスを捕えにいくがなかなかインゴールは遠い。リードを19点に広げられた22分には、升本主将に代えて開幕直前に加入したばかり、サントリーサンゴリアス・岸和田玲央の弟、SOの岸和田麻央を送り出し勝負をかける。
 それでも、最後までハンドリングエラーや意志疎通が図れない場面が続いたラガッツは32分、とうとうリザーブ末席待機だった渡邉庸介監督兼任が、ケガをおしての強行出場。逆転に執念を見せたが「ずっとゴール前で攻めていたけど、正直全然トライ獲れる気がしなかった」(沢口高正)。
 結局、奪ったスコアはぺナルティゴール1本のみ。完敗でラガッツはあまりにも重い2敗目を喫した。
 最後に、負け惜しみでもクレームでもなく、今後という点でラグビー協会に見直しを求めたいことが一点。曲がりなりにも「トップ」という冠を背負ったリーグ戦である。今季、トップイーストリーグをDiv.1と2に分けたのも協会の都合だったはず。にもかかわらず、公式戦で公正なジャッジを下せるのがレフリー一人というのはいかがなものか。
 実際、試合では2名のアシスタントレフリーがタッチライン沿いに立つが、いずれも協会からアサインされた人間ではなく、両チームから1名ずつ部員を出している。当然、ラインオフサイドやレフリーの目が行き届かない部分でのアピールなど皆無だ。ましてよっぽどあからさまな行為でない限り、たとえ訴えたところで聞き入れられるものでもなかろう。
 レフリーはポイントを見ながら、フィールド上の30人のプレーに目を光らせる。ゆえに試合中、オフサイドラインから遠い位置に立つことが多い。かつてスローフォワード(フォワードパス)の判定を「あれはレフリーの目の錯覚」と斬り捨てた解説者がいた。オフサイドラインから平行に立たない限り、ボールを前にパスした凡プレーか、スピードに乗った実にフラットなファインパスだったかは、いわばレフリングのさじ加減一つ。これでは試合が壊れるのも無理はない。
 序盤で大きくリードを広げたチームが残り時間を使って逃げ切るために、現状では何をやってもありになってしまう。ノーバインドのタックル。オフサイド覚悟の飛び出しで間合いをつめ、スペースをつぶす。ラグビーがルールのある喧嘩であるためには、それを裁くレフリーがいてこそ。所詮しがない下部リーグでも、有料試合でなかったとしても、そこに正しいジャッジメントを下させる人間がいてこそマッチメークは成立する。体制の改善を求める声として、あえて書き記したい。
セコムラグビー部5:渡邊監督兼選手
戦況を見つめる渡邉庸介監督兼任、最後はグラウンドに立つも
セコムラグビー部6:岸和田選手
シーズン直前に加入した岸和田真央がはつらつ公式戦デビュー
 さて、そうは言っても残りはわずか3戦。このまま優勝争いに食い込めなければ来月4日のリーグ最終戦で、ラガッツはあまりにも短いシーズンを終えることになる。はたして選手たちは自身の誇りを取り戻し、これぞセコムラガッツという熱を放った試合を見せることができるのか。
「開幕戦は確かに気持ちだったかもしれない。でも今日の試合ではっきりした。これは実力。その現実を目の当たりにしてどうしたら勝てるかを真剣に考えなければならない。もう普通にやっているだけではダメなところまで来ている。もっと工夫して貪欲になろう」(姫野)。
 一つだけはっきりしていること。ラグビーをやる以上、ここが国立競技場でも、W杯の決勝でも、狭山でも一緒。試合をするならどんな相手でも倒さなければならない。「下手くそなんでえらそうなこと言えないですけど、やっぱりこのチームで勝ちたい。みんなで喜びたいっていうのが自分の気持ちです」(立道)。
 悲しみはやがて消えるだろう。だからこそ、悔やみきれない思いを明日への活力に。
【the author BRAVO.K】
監督の目
FL 渡邉 庸介
「考えてプレーすればどんな劣勢でも打開できる」
 指導者である自分の責任ですが、試合を通して基本プレーの大切さを実感するとともに、状況判断の悪さが目につく試合でした。メンバーや環境は変わっていますが、負ける時の試合展開が変わらない。自分たちのラグビーができないときにこそ、選手間でいかに声を掛け合い、落ち着いてプレーできるか。残り時間、焦り、そこをコントロールしきれていませんでした。考えてプレーすればそこに成長は生まれます。それがどんな厳しい劣勢であっても打開する力になるのだと思います。
セコムラグビー部7:渡邊監督
マンオブザマッチ
SO 升本 草原
「方向を一本化することで力が凝縮されることもある」
 相手は徹底してショット、キックチェイスとスタイルを持っていました。そこに100%絞って勝負してきたのだと思います。自分たちはこの1年、総合的な強さを求めチーム作りをしてきた。判断しながらプレーするのは難しいですが、そこに意味がある。一方で、方向を一本化すると力が凝縮されることもあります。もっと自分たちの強さを磨かなければなりません。いまできることは絶対に下を向かないこと。必死にやればチャンスは降ってくる。残り3戦を意志ある試合にします。
セコムラグビー部8:SO升本草原
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