SECOM RUGGUTs

トップイーストリーグDiv.2
2011-2012

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観戦記

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トップイーストリーグDiv.2 第1節

セコムラガッツ  15 明治安田生命  42
開催日 2011年9月18日(日) キックオフ 15:00
天候 晴れ/微風 開催地 セコムラグビーフィールド
レフリー 塩原 克幸(関東協会) 観客数 300人

戦慄の狭山、悪夢の開幕戦、立ち上る気迫感じられず。攻守にちぐはぐ、狂った歯車は制御不能のまま惨劇

セコムラグビー部1:升本キャプテン
キャプテンとしての働きができなかった升本草原
【PHOTOGRAPHED BY KUZU】
セコムラグビー部2:立道選手
立道裕昭も一回り小さい相手のタックルに手を焼いた
 自戒の念をこめたい。ファンの方、グラウンドに足を運び、運べずとも遠方から声援を送ってくださった皆様方に心から詫びたい。
 大切な初戦を落とした。筆者含めチームに欠落しているものがあったのはあまりに明白。「悔いても悔いても、負けたという事実は変わらない。この思いを払拭するには、ここから全勝してDiv.1に上がるしかない。この1敗をバネにしなければ」(今村六十バックスリーダー)。
 恥ずかしく、情けないがあえてありのままを書く。ここらで敗北の歴史に本当の意味でピリオドを打つために。敗因はどこにあったのか。ケガ人でも、練習不足でも、部員不足でもない。一人ひとりの心根の弱さだ。幾度も悔しい思いをしながら、それでも同じ過ちを繰り返してしまう脇の甘さだ。
 強い相手には本気の牙をむき、闘争心をかき立て喰い下がる。そのほとばしる熱量こそがラガッツの最大の魅力であり愛される所以。だがその反面、相手の力が劣ると見るや、ついペースを合わせてしまう取り口が一発勝負のリーグ戦では命取りとなる。
セコムラグビー部3:西川選手
No.8西川匠がインゴールへ飛び込むもはね返される
セコムラグビー部4:寺山選手
今季の新戦力・寺山真司は前がかりにチャンスを演出
 待ちに待った開幕戦。試合に飢えたラガッツが鬼気迫る激しいラグビーを披露してくれるはず──。それ見たさにグラウンドには、大勢の応援団が詰め掛けていた。
 気温30度をゆうに超える残暑厳しいグラウンドコンディションの中、ところがどうしたことか、選手たちの動きにまったくキレがない。7点を先行されて迎えた前半18分、ゴール前でFB加藤祐太からWTB石橋秀基へ、通ればトライのラストパスはスローフォワードの判定。さらに直後、スクラムが落ちた衝撃でHO安藤敬介が負傷退場するアクシデントも重なる。31分にはディフェンス網をいとも簡単に崩され、3−14とリードを許しハーフタイムを迎えた。
 こんなはずじゃなかった。「完全にうわの空だった。声は出ていない、ミスは連発する、前に出ない、走らない」(加藤)。絶対勝つという気持ちは、いつしか勝って当たり前、負けるわけがないに変わってしまっていた。大丈夫、まだどうにかなる。選手たちは口々に言った。「慌てることはない。試合なんてこんなもん。簡単にはいかない。でも最後に勝つのはオレたちだ」。
 ここでナンセンス極まりないことを承知、明治安田生命との過去の対戦成績を列挙させていただく。2000年チャレンジリーグで50-13、2004年トップイーストで106−0、2007年のトップイーストでは57−7、強化中止1年目の2009年オープン戦で60−5、そして今春は試合形式でこそなかったが、20分ハーフのAT・DFで5トライを奪い、相手を完封。そう、どこにも死角など見当たるはずはなかった。
 果たして、後半逆転のシナリオは鮮明に描けていたか。状況に応じた方策は練られていたのか。分かれて話し合いをもったFWとバックスは、同じ気持ちで後半の入りを確認できていたのか。誰かがなんとかしてくれる。いや、オレが流れを変えてやる。これぐらい抜けるはず。抜く、抜いてみせる。そんな強気が過信となり仇となる。
 決して焦るような点差ではなかった。だが、半ば強引すぎる仕掛けは、当たり前の仕事に徹する相手守備網の格好の餌食となった。アタックラインは浅くなり、スピードを失う。切り込み隊長のCTB今村も厳しいマークにラインを突き破れず、自らのバースデーを飾れない。
セコムラグビー部5:小俣選手
3年目で公式戦初出場、直後にトライを奪った小俣圭輔
セコムラグビー部6:吉田選手
釜石から移籍の吉田竜二、フィットすれば面白い存在
 後半、SH樋口勝也とWTB池田健斗の位置を入れ替え、テンポアップを図る戦術に出るが、攻めのリズムはちぐはぐなまま。イージーミスからボールを失うと6分、16分、21分と悪夢の3連続トライを許し3−35、目を覆いたくなるようなスコアとなり、あまりにもあっけなく開幕戦の勝敗は決した。
 試合終盤にはルーキー池田(健)が意地のトライ。さらに40分にはWTB石橋が自陣から攻め上がり独走。フォローした公式戦初出場のFL小俣圭輔がトライを決めるなど次につながる形こそ残したが、時すでにあまりにも遅し。試合終了を告げる笛の音に、まるで優勝したかのように拳を突き上げる相手チームの選手たちと対照的に、ラガッツの面々は惨劇に声を失い、力なくこうべを垂れるだけだった。
「前半だけでアタック、ディフェンス、ペナルティ含めたミス合わせて25回以上。1次攻撃からのミス、ターンオーバー5回以上。自分もタックルミス3回以上。これではどことやったって勝てるはずがない」(藤田大吾)。
 ラガッツチーム一同、選手もスタッフも猛省すべし。無論、筆者もA級戦犯の一人に違いない。今のラガッツに格下も格上もあったものか。何が一戦必勝だ。たった6試合しかないというのに、初戦に備える心身の準備を完全に怠った。そして選手諸君、スパイクを磨きながら、明日の試合に備え、気持ちを昂ぶらせた人間がどれほどいただろうか。やってやる、そんな漠然とした高揚感だけで、キックオフを迎えやしなかったか。
 全勝優勝でDiv.1昇格を狙うシーズン、黒星スタートのラガッツは早くも瀬戸際に追い込まれた。残りは5試合。ここから勝ち続ければ、当然まだ自力での1位通過の可能性は残される。「理屈じゃない。目の色変えてやらなきゃいけない」(吉田竜二)。
 めざめよ、ラガッツの本能。過去は誰にも変えられない。自分たちにできることは未来を創り出すこと。危機を乗り越えるエネルギーこそ、新たな時代を拓いてきたと歴史は教えてくれている。ひとつのゴールしかないシーズンは、まだ始まったばかりだ。
【the author BRAVO.K】
監督の目
FL 渡邉 庸介
「甘さを見抜けなかった自分の責任は重い、次への糧に」
 一番やってはいけないことをしてしまいました。自分のマネジメントの責任です。選手たちの顔つきを見て、気持ちの入り方や甘さを見抜けていれば、もっとしっかりゲームに入らせてあげることができたと思います。選手は皆で話し合い、反省をして気持ちの部分を改善しています。自分はチームを俯瞰して見ながら、全体の流れを皆に伝えていくつもりです。ゲームの入り、組み立て方など。難しいことは考えないで、ひたむきに勝負する。結果は負けです。負けを受け止め、次への糧とします。
セコムラグビー部7:渡邊監督
マンオブザマッチ
SO 升本 草原
「不甲斐なさでいっぱい、借りはグラウンドで返す」
 完全に受けてしまった試合でした。相手の方が戦う気持ちで上回っていた。ラガッツは集散が遅く、ピンチの際のリアクションも悪かった。(交代を告げられたときは)不甲斐ない気持ちでいっぱいでした。なんとかしなければという気持ちから無意識のうちに焦っていたのかもしれません。試合後、ラガッツはどこをめざすチームで、どうなりたいのかをもう一度全員で確認しました。目標はDiv.1昇格でなにもぶれていません。次節、グラウンドでの借りはグラウンドで返します。
セコムラグビー部8:SO升本草原
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