SECOM RUGGUTs

トップイーストリーグ
2010-2011

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昇降格順位決定戦

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観戦記

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昇降格順位決定戦1回戦

セコムラガッツ  33 東京電力  12
開催日 2011年1月9日(日) キックオフ 13:00
天候 晴れ/微風 開催地 セコムラグビーフィールド
レフリー 山本 哲士(関東協会) 観客数 200人

折れない心で愚直に前へ、感謝の気持ちをパフォーマンスに。やっぱり頼れる『点取り屋」石橋秀基が勝利を呼び込むトライ!

セコムラグビー部1:西川選手
しつこくボールに絡み、トライシーンをお膳立てした西川匠
【PHOTOGRAPHED BY KUZU】
 西空に月は傾き、花散れど、再び春廻るを待たむ。
 元旦に神社でひいた「小吉」のおみくじに書かれていた。賽銭箱に穴の開いた硬貨を投げ入れ、手を合わせながらここまでラガッツがやってこれたことに感謝し、そしてこれからの自分たちを見ていてほしいと強く祈った。
 2010年度シーズンも大詰め。年明けは2日からグラウンドに立つ選手たち。正月返上で練習にのめり込み、来る順位決定戦に備えていた。しかし昨年末、トップリーグ創生期からのメンバー、クボタスピアーズのリーグ自動降格が決定。3日にはトップリーグ入りをめざした戦いで東京ガスが敗退したため、ラガッツの来季トップイーストDiv.1残留の可能性は潰えた。
セコムラグビー部2:安藤選手
2トライの安藤敬介、相手SO安藤雅也との親戚対決を制す
セコムラグビー部3:中村選手
随所に光るプレーの中村功知は「余計な事考えず前に出た」
「文字通りの消化試合。勝っても負けても表向きには何の影響もない。そういう意味ではモチベーションのコントロールは難しかったけど、東京電力は来季戦う相手なのでここで徹底的に叩き潰そうと。そういう気構えで心を奮い立たせるしかなかった。それに、もし負けるようなことがあれば、見えない部分でこのチームが失うものはあまりにも大きい」(高根修平キャプテン)
 そもそもこれは何のための戦いなのか? 来季の試合日程を組むための序列? それならリーグ戦の成績で十分ではないか。昇降格の可能性によって、順位決定戦が中止になるという選択肢は端からないのだという。いったいなぜ?行き場のない自問自答は繰り返された。
 しかし、最終的に答えへ辿り着き、体内に熱がみなぎったとき、そんなことはもうどうでもよかった。新年にラガッツのゲームが見られる、ファンはそれだけで満足だったし、選手たちの“ベタに元気な”姿を見たいだけだった。ラグビーをしながら年を越せるというのは、複雑な思いはあれどラガーマンにとって幸せなことだ。
 のぼせるほどの興奮と熱狂を生み出す、素朴な感動の中にこそ、ラガッツの無垢な魂は宿る。「リーグ戦が終わって約4週間。ゲーム感覚やフィットネス、体のキレはリセットされたので我慢の試合になるだろうと思っていた。それでも苦しい時間を耐え、『オレたちは絶対に負けない』という部分さえ揺るがなければ、たとえクロスゲームになっても大丈夫だろうと」(HO安藤敬介)。
セコムラグビー部4:岡本選手
岡本信児のワークレートの高さはチームに欠かせぬ存在
セコムラグビー部5:小嶋選手
3戦連続で11番を背負い3連勝、小嶋辰紀のトライが見たい
 今季ホームの狭山では無敗のラガッツ。メンバーの平均年齢24.3歳とフレッシュな顔ぶれの東京電力を相手に、序盤から敵陣深くに攻め上がる。前半4分、SO升本草原が先制のPGを狙うが失敗。その後、ラインアウトからモールを押し込んで2度、3度とトライを狙うも、押し切れず相手ボールに。ファーストスクラムでは、FL藤田大吾が猛然とチャージを掛け、マイボールの5mスクラムを獲得するも、なかなかインゴールが遠い。
 逆に17分、ハーフウェイ付近からのアタックでミスが起こると、ワンチャンスを生かした東京電力にカウンターから一発でトライを奪われ先制される。その後も不揃いなキックチェイス、外に流れるラインアタックで勢いづいた相手の餌食となり、幾度も決定的な場面を作られた。それでもゴール前でLO中村功知が殊勲のターンオーバーを見せれば、1年間貢献度の高いパフォーマンスを続ける姫野拓也、今村六十の両CTBも激しいタックルで一線を破らせない。
 しんどい時間帯をしのいだラガッツは34分、敵陣ゴール前のラインアウトから展開。SH樋口勝也がサイドにもぐりSO升本、HO安藤とつないでトライ。升本のゴールも決まり、7−5と逆転して前半を終えた。
 予想通りと言ってしまえばそれまでだが、簡単な試合ではなかった。試合前の円陣でPR千巌和彦が話していたことが思い出される。「今日はみんな、誰かのために戦おう」。応援してくれる社員やファンの方に白星を贈るため。愛する家族や恋人、恩師、友人のため。そして自分のプレーに納得するために。
セコムラグビー部6:石橋選手
完全復活した石橋秀基がラガッツのこれからを切り開く
 後半は開始早々の1分に相手ゴール前へ迫り連続攻撃。CTB今村の縦突進からSO升本、WTB小嶋辰紀とつなぎ、最後は再び安藤がトライ。ラガッツが先手を取るも食い下がる東京電力は16分、蹴り合いからWTB松本憲和が切れ味鋭いカウンターアタックでラインブレイクし、2本目のトライ。点差は2点に縮まる。「チームの先頭に立って体を張るようなプレーが少なかった。キャプテンとして、早くに試合自体の流れを変えるようなビッグプレーが必要だった」(高根キャプテン)。
 残り20分、試合の行方はどう転んでもおかしくなかったが、ここからラガッツが底力を発揮する。前半は流れ気味だったアタックが鋭く縦に出るようになると、相手守備網も徐々にほころび始めた。22分には相手FLがペナルティの繰り返しでシンビン、10分間退場になるとこの時間帯に頼れるあの男が見せてくれた。
 前の試合で2年ぶりのトライを決めたFB石橋秀基。28分、スクラムからボールを受けるとタックラーを引きずりながらライン際を駆け上がり、完全復活をアピールする豪快なトライ。「この2年間、全然チームの力になれてなかったし、こんなんじゃ内心今年で引退かなと思っていた。首の皮1枚つながったかな」(石橋)。
 29分には足の手術から3ヶ月ぶりの実戦復帰となったFL渡邉監督兼任がグラウンドへ。たとえこの身が壊れようとも。いきなりキックオフのボールをキャッチすると、メスを入れた右足で踏み込み、どんどん前へ出る。「体調も万全ではなかったから不安はあった。プレーしていけば馴染むとは思っていたけど、最初に踏ん張ったときは怖かった」(渡邉監督兼任)。
 渡邉が入り、同じく途中出場の岡本信児と長年両FLでレギュラーを張ったコンビが復活。40分にはWTB加藤祐太の突破を基点に、ラックサイドを岡本が抜けトライ。「走り込むタイミングと角度。他の3列の選手には真似できない素晴らしいトライ」(安藤)。ロスタイムにはキャプテンの高根が長い距離を走ってとどめのトライ。最終的には5トライ33点を奪っての快勝劇となった。
 順位決定戦のもう1試合は、関東社会人1部リーグ優勝のヤクルトが、トップイースト最下位のJALに16−10で競り勝った。最終戦の相手はヤクルト。いよいよ迎える今季の集大成、選手たちの目には一点の曇りもない。ラガッツらしい楕円球の流儀は、タフに、泥臭く。
【the author BRAVO.K】
監督の目
FL 渡邉 庸介
「勝たなくてはいけない試合、リザーブの奮闘が光った」
 勝たなくてはいけない試合だったので、メンバーが皆で意識を高めてくれたと思います。前半は覇気がない面もありましたが後半、リザーブメンバーが奮闘してくれたおかげで最終的にはいい形になりました。また自分自身、今季中に実戦復帰ができ、プレーできたことは本当にうれしく思います。最終戦は初っ端からいい戦いをしたい。来年同じリーグで戦う相手なので、緊張感のある締まりのある試合を。
セコムラグビー部7:FL渡邉 庸介
MAN OF THE MATCH
FB 石橋 秀基
「トライを取ることでようやくチームに貢献できた」
 前半は手堅い試合運びでしたが、後半は自分が攻め上がることでリズムを作れたので、試合のテンポを上げることができました。やっぱりトライはやめられない。シーズンの最後でようやくチームに貢献できたという思いです。初めからパンチの効いたアタックを仕掛けて前に出ていけば、もっと楽な展開になったはず。後半は練習でやってきたことが出せて、個人的にも好きに走れたので楽しかったです。
セコムラグビー部8:FB石橋秀基
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