SECOM RUGGUTs

トップイーストリーグ
2010-2011

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トップイーストリーグ第9節

セコムラガッツ  5 栗田工業  50
開催日 2010年11月21日(日) キックオフ 13:00
天候 晴れ/微風 開催地 栗田工業厚木グラウンド
レフリー 片桐 伸也(関東協会) 観客数 300人

セコムラグビー部1:樋口選手
樋口勝也は相手を置き去りにする鋭い仕掛けでチャンスメーク
【PHOTOGRAPHED BY AKI NAGAO】
 しいていえばミヤギリョータ‥だろうか。一瞬で相手を抜き去るスピード。呼吸が合った絶妙なパス。憎めない明るさと絆。そして、常に攻めようとする強気なハート。どれも似合っている。「もし○○が××だとしたら?」みたいな四方山話は人間界につきもの。妄想癖の筆者にとってはちょっとしたライフワークと言っても大袈裟ではない。
 ラガッツの選手の高齢化は進む。魂と体を兼ね備えたメンバーが動けなくなる前に、若い血の加入は急務だ。おまけに体づくりの細部にまで時間を割けず、現役選手の縮小化が進む事態は深刻だ。小兵が磨き上げた鎧を纏う相手と戦うには、覚悟と意志だけではとうてい太刀打ちできない。さりとて、やるからには勝たねばならぬだ。ならば、どう戦う? 知恵を絞り、技術と伝統工芸、匠の力で相手を崩す。その手がかりを前節・キヤノン戦でつかみかけたラガッツ。「形」を確固たるものにできるかが栗田工業戦の最大のポイントとなった。
セコムラグビー部2:今村選手
サイズはなくとも技術と魂で勝負する今村六十の突進
セコムラグビー部3:小嶋選手
スーパーサブの本領だ、WTB小嶋辰紀が見せ場作った
 ミスを恐れるな。思い切って戦おう。前半は立ち上がりの10分で試合を決めようとする相手に対し、攻守に攻めの姿勢を見せたラガッツ。しかし、ディフェンスが大きな誤算だった。「前がかりになったときにボールを奪われると傷口は大きい。僕たちのディフェンスに対して、相手は外にボールを運んできた。それに対応できなかった」(渡邉庸介監督)。攻め立てたところでミスが生じる。カウンターから一気に切り返され、立て続けにトライを奪われた。
 前半だけで0−33。チャンスは作るのに、フィニッシュまで持っていけない。ケガ人続出の苦しい台所事情、満身創痍であっても「形」を手にするため、バックスのリザーブであるSH宮澤永将やユーティリティの小嶋辰紀でやりくりするのではなく、FLの藤田大吾とNO.8高根修平キャプテンを両WTBに先発起用した渡邉監督。「しいていえばいまのうちのスタイルに一番はまる、攻撃的な布陣としてメンバーを選んだ」(渡邉監督)。だが、一方的な展開に観客席は沈黙した。
 ハーフタイムを迎えた栗田工業グラウンド。敵地だというのに、この日もグラウンド脇には大勢のセコム応援団が陣取っていた。B級ご当地グルメの祭典「B−1グランプリ」でシロコロ・ホルモンが一躍全国区になった本厚木から送迎バスを出し、100名を超える地元社員の方が応援に駆けつけてくれたのだ。その中にひときわ目立つ、ごつい背中があった。
セコムラグビー部4:石橋選手
石橋秀基のムーブと倒れないランは健在、トライはまだか
セコムラグビー部5:西川選手
分析担当としてチームに欠かせない存在の西川匠
セコムラグビー部6:福岡本部長
スタンドから熱視線を送るセコムの福岡規行神奈川本部長
【PHOTOGRAPHED BY YUKA SHIGA】
 熱血漢。セコム(株)神奈川本部長、福岡規行、その人である。激務の間隙を縫って第4節の相模原以降、大森、熊谷、秩父宮、そして厚木と5試合を観戦いただいている。ラガッツのよき理解者の一人だ。「素人の私が口出しなどするつもりはない」と部員を気づかいながらも、ひとたび選手たちが不安と弱音を口にすれば、そのときは力強く鼓舞する。
「強化時代の貯金を使い切った、結構じゃないか。最初からそんなことに頼っていたのか。今の自分たちにできることを妥協せず、あきらめずに精いっぱいやることしかないんじゃないのか。昨年のラガッツは仲間と共にフィールドに立てる喜びが全面に感じられ、試合中の1分1秒を絶対に無駄にしない気持ちがひしと伝わってきた。『今の一瞬しかない』という真剣さが見ている私たちを熱くさせた。ラガッツを応援する気持ちに変わりはありません」。
 心にずしりと突き刺さる温かい助言だ。
 もっと気持ちをWide Open。後半戦がはじまった。リーグも終盤戦に差し掛かり「残留」争いも気にしなければならない。試合前から4トライありきのゲームプランなど、ラガッツの辞書に存在するはずもないが、33点差からの残り40分、めざすのはボーナスポイント獲得だ。
 しかし、後半も栗田が先手を取る。立ち上がりの10分間で3トライ。0−50と点差は開いた。「凄さは感じないが、そつなくプレーしてくる。『形』が決まっているから、やることが鮮明」(西川匠)。ようやく、ラガッツの初トライが来たのは後半13分だった。崩して、乱して、栗田ゴール前をしつこく攻めて最後はCTB姫野拓也がインゴールに飛び込む。さぁ、あと3本。ラガッツの反撃が始まった。SH樋口勝也がせっせとボールをリサイクル、スペースへ球を運ぶ。バックスは走りこむ角度でラインを切り裂く。FWもラインに残って生きた球を待つ。サイズで劣るチームの鉄則。走って、走って、とことん走る。
 ここで冒頭に戻る。「ラガッツのラグビーを、あえてバスケを題材にした漫画『SLAM DUNK(スラムダンク)』の選手に例えるなら?」。なるほど、湘北のポイントガードが一番近しく思えてくる。手の届く距離まで見えてきている「形」。だがどうしてもフィニッシュまでが遠い。「崩すのに取りきれない。抜けた後のプレー選択が悪い。周りのプレーヤーも反応できずにキャリアが孤立してしまう。それの繰り返し。オーバーラップを作れたときのサインの選択も悪いから、ラインが外へ後ろへと流れてしまう」(渡邉監督)。
 4トライは遠かった。試合も荒れた。故意のラインオフサイドはことごとく見逃され、双方ペナルティの数が増えた。後半22分には相手選手がFB石橋秀基に「蹴り」を浴びせ、かっとなったPR千巌和彦があさっての方向からすっ飛んできて乱闘騒ぎに。ラフプレーと報復行為、喧嘩両成敗でイエローカードが飛び交った。
 試合後、公式スコアをじっと見た。苦々しさが喉の奥へと流れ落ちた。後半9分、それを最後に栗田工業の得点欄は空白だ。したたかで勝負強い相手に巧く試合を運ばれた。それがこの試合の結果となった。勝機はなかったのかと問われれば決してそんなことはなかったろう。
 井上雄彦氏による「SLAM DUNK」は、続きがありそうな締めくくりで「第一部完」と書かれ連載が終了した。あれから15年が経ったが、続きはまだない。キャプテンになった宮城リョータのその後を想像してみる。ラガッツのそれも、きっと明るい未来が待っていると信じている。
【the author BRAVO.K】
主将の目
NO.8 高根 修平
「残り2戦、死ぬ気で戦いラガッツのプライドを取り戻す」
 ウィークポイントである序盤の大量失点でゲームを壊してしまいました。栗田工業さんは、外国人二人を中心に、FW・バックスともによく走り、チームとしてやるべきことを皆が理解し、準備しているように感じました。試合の入りもしっかり意思統一されていて今のラガッツにとって、勉強になり考えさせられました。残り2戦、ラガッツのプライドを取り戻すためにも、死ぬ気で勝ちにいきます。全員が身体を張りすべてにおいて圧倒します。
セコムラグビー部7:NO8.高根主将
マンオブザマッチ
PR 千巌 和彦
「応援してくれる方のためにもやってやろうという気持ちを」
 後半は頭に血がのぼってシンビン(10分間退場)になってしまい、チームとしても試合内容がよくなかっただけにコメントのしようもありません。ただ、負けてばかりで悔しい、見返してやりたいという思いを選手一人ひとりが持って、それをプレーに出していかないと自分たちに明日はない。こんな成績でも毎試合、社員をはじめ大勢の方が応援にきてくれます。そういう方々に喜んでもらえる試合ができるよう、まずは日々の練習からです。
セコムラグビー部8:PR千巌和彦
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