SECOM RUGGUTs

トップイーストリーグ
2010-2011

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トップイーストリーグ第7節

セコムラガッツ  19 秋田ノーザンブレッツ  42
開催日 2010年11月7日(日) キックオフ 13:00
天候 晴れ/無風 開催地 埼玉県営熊谷ラグビー場
レフリー 塩原 克幸(関東協会) 観客数 300人

泥沼5連敗、強みはどこだ、勝てないチームの負のスパイラル。失意と反省を乗り越え、すべては大義のためにもう一度

セコムラグビー部1:鈴木選手
ボールさえ動けばチームの息吹に、攻める姿勢こそラガッツの強み
【PHOTOGRAPHED BY YUKA SHIGA】
 どちらにとっても負けられない戦いだった。ここまでわずか1勝のラガッツと、いまだ勝ち星のないノーザンブレッツ。昨年の対戦では、前半ともに譲らず0−0のスコアレス。「一人ひとりがいい流れのきっかけをつくる、起爆剤になってやる。そんな気持ちが必要」(岡本信児)。そのためにもどちらが先手を取るのか。ターニングポイントはいきなりやってきた。
 前半開始48秒。キックオフリターンのキックを受けた、相手CTBタウファ・アラスカがビッグゲインしてオープンサイドへ展開。ラガッツは簡単にラインを抜かれノーホイッスルトライを許す。何がなんだか分からないうちに、続く3分にもアラスカに密集の真上を越えられてトライ。あっという間に0−10とされた。
セコムラグビー部2:安藤選手
チーム運営を担う安藤敬介、試合ではもっと熱くなっていい
セコムラグビー部3:沢口選手
苦しいときにこそ、ベテラン沢口高正の老獪な技が必要
 ここ数試合、勝ち星から遠ざかるどころか大敗続きでチームの機軸を打ち出すのが難しいラガッツ。この試合だけは絶対に落とせない。そんな思いの強さが選手たちの判断を余計に狂わせてしまう。その後はエリアを意識しながらボールを保持し、敵陣でプレーを繰り返す。するとすぐにトライチャンスは訪れ11分、ゴール正面でペナルティを獲得。しかし、チームが選択したのは、3点ではなく、スクラムだった。
 結果オーライで、サインプレーがはまりトライにつながれっていればまた話は変わっただろう。しかし、WTB石橋秀基へのラストパスは通らず、ボールはタッチラインの外へ。得点機をみすみす逃した。
 「ここがゲームのアヤだった。ゲームマネジメントのミス。思わぬ展開に浮き足立ってしまい、残り時間を考えればまず点差を縮めるという正常な判断を、グラウンドの上にいる誰もができなかった」(渡邉庸介監督)。焦りを募らせた選手たちは続く16分、先ほどより角度のきつい位置で得たペナルティで今度はショットを選択。しかし、こういうときは得てして決まらないもの。ゴールは右に外れ、逆に一度静まったノーザンブレッツの流れを呼び覚ましてしまうことに。この後、2トライ2ゴール1PGを追加され、0−27と信じられないような展開で前半を終えた。
 さぁ後半、どう戦うのか。逆転の目はあるのか。わずか10カ月前の対戦では、ノーザン相手に後半だけで45点を奪った。27点差、決して捲くれない点差ではない。先日の大学ラグビーでも調子の上がらない法政が、関東学院相手に前半3−27からの逆転劇を演じたばかりだ。「仲間を信じよう。愚直にひたむきに戦おう」(安藤敬介)。
セコムラグビー部4:逆転を信じ通路を進む選手たち
逆転を信じ、ロッカールームからの暗い通路を進む選手たち
セコムラグビー部5:岡本選手
強い覚悟で現役復帰した岡本信児、これからの働きが楽しみ
セコムラグビー部6:加藤選手
爆発が待たれる加藤祐太、1トライだけじゃ物足りない
 ミラクルを信じて──。後半戦がはじまった。先に主導権をつかんだのはラガッツ。風下からの攻めにキックを使わず、ボールをつないで攻勢に転じる。ところが前半同様、ゴール前でペナルティを得た最初の得点機に、ゴールを狙わずにバタバタと攻めて失敗。「残り時間が気になって、攻めることに一生懸命になってしまった」(高根修平キャプテン)。3分、ラガッツは中盤でのアタックでほつれが生じ、ルーズボールを相手WTBに拾われそのままトライ。4分後にもう1トライを追加され、とうとう0−39。絶望的な点差がついてしまった。
 ようやく、それまでのうっぷんを晴らすような高根キャプテンの豪快なトライが生まれたのは後半13分だった。15分にはSH樋口勝也にもトライが生まれる。14−39として残り25分、4トライ3ゴールで逆転できる。時間と戦いながら、相手にスコアを与えぬようしっかり守り、かつ大胆に攻めるしか道はない。
 さらに危険なプレーと反則の繰り返しで、相手選手が立て続けに2人もシンビンに。15人対13人という、願ってもない状況が生まれた。だが「あれほどオーバーラップを作れているのにフィニッシュまで持っていけない。相手のプレッシャーを受けてラインが流れてしまい、練習でやってきたことが出せなかった」(加藤祐太)。後半30分、WTB加藤が奪った3つ目のトライを最後に反撃は潰えた。最終スコアは19−42、奇跡の大逆転劇どころか、ボーナスポイントの獲得すらならず。相手の方が強かった。完敗に選手たちの心はへし折られた。
 失意の敗戦から数日。誰が書いているのか。秋田ノーザンブレッツの非公式ブログが更新されていた。
──数字だけを見ると快勝かもしれません。でも心の底から喜ぶことはできませんでした。セコムラガッツは平日に2回しか練習ができていないそうです。しかも、午後9時から。その上、10人くらいしか集まらない。その環境であのメンタルです。チームの戦術としても方向性が見えましたし、みんなが同じ方向に向かって進んでいることが伝わってくるチームでした。各選手の細部までコーチングが行き届いていることも分かりました。ないものねだりをせず目の前にいる選手で、現有戦力だけで最大の力を発揮するための工夫も感じられました。本当に恐るべきチームです。環境としては、ブレッツの方が恵まれているかもしれません。それなのに、後半だけのスコアと見ると15−19ですからね──
 叶わない夢なら見ないほうがいいと云う。しゃらくさい。オレたちは夢を一つずつ現実にしてきたじゃないか。見る人の心がひきずられるくらいの熱いモノをたくさんくれたチーム。試合をするたびファンが増えていく、ちびっ子からお年寄りまで多くの人に愛される集団だ。
 1勝6敗で4チームが並ぶ展開も、勝ち点で下回り12チーム中、入替戦対象の11位に後退して残りは4試合。一瞬を、今このときを生きていこう。気持ちを切り替えてまずは一人ひとりが80分、いやロスタイム分も見越して90分間の戦いを頭の中で思い描いてみる。どんな顔して、どんな出足で相手にぶつかっていくのか。体に突き刺さり、芝生の上へぶっ倒した相手の歪んだ顔を見下ろす快楽。ラガッツの激しさに、ボールも人もめまぐるしく動き回り、押し寄せるアタックの波に相手チームの慌てた表情。そして怯えにも似た焦りの色。それを皮膚の先から感じ取るのだ。最後に笑うのはオレたちしかいない。セコム社員なら一度は耳にしたことがあるだろう。偉い人から教わった言葉。“心に鮮明に描いた夢は必ず叶う”。相手が強ければ強いほど、心底燃え上がるラガッツの、魂のラグビーを見せてやろう。咲く紫は旅路を彩る。
【the author BRAVO.K】
監督の目
FL 渡邉 庸介
「毎回同じミスで失速、すべては監督である自分の責任」
 明暗を分けたのは最初のペナルティの場面で、ゴールを狙う選択ができなかったこと。先制されてリードを広げられ、気持ちが急いて選手たちが冷静な判断をできなくなってしまいました。リーダーを筆頭に「気持ちは熱く、頭は冷静に」が完全に逆になっていた。苦しいチーム事情は百も承知の上。それでも毎回同じミスを犯しているのは成長がない。自分自身の指導力不足を痛感していますし、責任を感じています。
セコムラグビー部7:渡邉監督
マンオブザマッチ
NO.8 高根 修平
「少ないメンバーでこの困難を絶対に乗り越えてみせる」
 あまりにも立ち上がりが悪く、簡単にトライを奪われて相手に流れを与えてしまい、立て直すことができなかった。それがすべて。要因はいろいろとありますが、全体練習でカバーできない個人のスキルの部分をもっと高めていかないと厳しいです。全員がこの悔しさを絶対に忘れてはいけない。自分たちはこの少ないメンバーで、数々の困難を乗り越えてきました。残り試合がむしゃらに戦って意地をみせます。
セコムラグビー部8:NO8.高根主将
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