SECOM RUGGUTs

トップイーストリーグ
2010-2011

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トップイーストリーグ第6節

セコムラガッツ  0 東京ガス  76
開催日 2010年10月24日(日) キックオフ 14:00
天候 曇り/無風 開催地 東京ガス大森グラウンド
レフリー 田中 利昇(関東協会) 観客数 150人

セコムラグビー部1:高根キャプテン
壊れることをも恐れぬ高根修平キャプテンの縦突進
【PHOTOGRAPHED BY KUZU】
 言いようのない憤りに、空が白く濁った。前節0−55と大敗を喫したラガッツのフィフティーン。「落ちるところまで落ちた。ここから這い上がろう」(姫野拓也)。
 選手たちは必死に探した。そして行き着いた。ここ数試合、相手のことばかり見ていた気がする。「ラグビーの真ん中の部分を大事にしていこう」(升本草原バイスキャプテン)。人任せにしない。行動で示す。自分のプレーを懸命にやる。息が切れても走り続ける。声を上げる。見失っていたのは一番大切なことだったのか。
 この日の対戦相手は東京ガス。キヤノン・三菱重工相模原と双璧をなす優勝候補の一角だ。目に浮かぶのはBetter Days。昨年は秩父宮の大舞台で激突。開始わずか30秒で先制トライを奪われ、サンドバックに。スコアボードにくっきりと刻まれた0−76の文字が現実の厳しさを突きつけた。
「必要なのは先制点。いつもリザーブの自分からすれば、開始早々に簡単にトライを取られるとガクッとくる。最高の状態で試合に入るための準備はチームみんなでつくるもの。でもいざ試合が始まるとそこから先は、グラウンドに立つ15人で雰囲気を作るしかない」(海老沢洋)。ラガッツは踏み出した。FWに大型外国人選手が2枚、バックスには大学時代からファンを沸かせたタレントランナーを揃える相手に真っ向勝負を挑んだ。先手必勝のゲームプラン、キックオフのボールに猛然と襲い掛かる。しかし──
セコムラグビー部2:姫野選手
姫野拓也の仕掛けも分厚いディフェンスに封じられる
セコムラグビー部3:樋口選手
わずかなスペースを狙い前進を試みた樋口勝也
 不運という言葉が果たして適切か。開始1分、自ら上げたボールを追いかけた加藤祐太がまだ空中にいる相手選手と接触。レフリーは危険行為として加藤に一発でイエローカードを出す。痛恨の極み、開始1分にして、いきなり一人少ない状況に追い込まれたラガッツは、直後のプレーでラインアウトモールを押し込まれ、巨漢NO.8ジェームス・マハーがトライ。絶対に与えてはいけなかった先制点を許した。
 その後もFWが体を張って相手の出足を止める。一発のタックルで倒せなければ2人、3人と群がる。抜かれてもカバーに入り、ゴール前でモールを組まれても低く刺さってしのぐ。「相手がパスしないでどんどん向かってきていたので、むしろ『こっちへ来い!』とタックルを狙っていた」(西川匠)。何度か凌いだが、それでも最後にはゴールラインを割られた。前半だけで6つのトライを奪われ、0−40。点数だけ見れば前節と何も変わらないワンサイドゲームだったが、それとは比べものにならないぐらい中身があった。
「当たり前だと思っていたことに対して感謝しようと。昨シーズンの気持ちに戻ろうと」(西川)。選手の意識が変わったのは明らかだった。ただ、ゲーム運びの部分で拙さが目立った。後半も簡単にボールを蹴っては、待ち構えているのはいつも外国人選手。案の定、数秒後にはカウンターの餌食になる。ラインに人数を揃え、深い位置からスピードに乗って突進してくる相手を止めるのは容易なことではない。
セコムラグビー部4:間抜けなスプリンクラー
試合中スプリンクラーが起動、文字通り熱戦に水を差す
セコムラグビー部5:中井選手
尊いチーム愛、中井高志は大差にもプライドを持って戦った
「キックの使い方がわかっていない。そもそもキックを使うということは敵にボールを与えること。だからこそ視野を広げて、相手はどこにいてどんな選手で周りはどのくらいのサポートがあるか。高く上げるのかゴロを転がすのか。チョン蹴りなのか、相手の頭を越すロングなのか。そこにはエリアも関係してくるし、ボールばかりを追うのではなく、違う視点から見てみると新しい発見があるはず」(渡邉庸介監督)。
 後半15分を過ぎて、ラガッツはキックを完全に封印。自陣のペナルティからでも積極的にボールを展開した。「攻めよう。チャンスは必ずある。サインプレーを使って縦横無尽に、スペースに走り込んでラガッツの持ち味を出して戦おう」(渡邉監督)。すると不思議なもので、たった一本のパスで相手の裏を取り、ビッグチャンスが次々に生まれる。FWの集中力は途切れることなく中盤の攻防を制圧すると何度もゴール前まで攻め込み“1トライ”を期待する応援のボルテージも一段と熱を帯びる。「一発で取ろうなんて考えてはいけない。粘り強く崩してく。2次、3次まで攻撃がつながるようになった。もう1本つながればというところでミスを犯してしまう。あと一歩のところ」(高根修平キャプテン)。
 ラスト20分間、ラガッツは攻めに攻めたが、最後までゴールラインは越せなかった。しかし、自分らしさを探して道に踏み出したとき、そこに確かな希望は存在した。ノーサイド、0−76。なんのことはない。昨年の惨劇とまったく同じスコアだ。前節以上の大量失点、2試合連続の零封負けは創部26年目、初の屈辱。「いままで当たり前のように勝ってきた相手にここまでやられると、正直悔しさを通り越す」(鈴木健)。
セコムラグビー部6:増え続ける応援
負けが続くが応援は増える一方、思いに勝利で応えたい
 選手たちの心の叫びが聞こえるか。もがきながら、取り込まれてしまいそうになる闇と戦い、また今日を生きている。まだ生涯ノートライのPR山賀敦之。今年はボールを持つ機会が格段に増えた。「トライ取るまでは辞められないと言っているヤマちゃんがトライを取ったら、気が済んで引退してしまうのでは」。ファンのこんな心配も漏れ聞こえる。この日も後半、ゴール前で山賀がボールを受け、前ががら空きに。一瞬、スタンドが沸いたがペナルティだった。試合の4日後には、ラガッツが誇るスーパーサブ・小嶋辰紀に待望の長男が誕生。小さなラガッツがまた一人増えた。こんな小さくも温かい日常をどうにか表現するため筆者もまた、ペンを走らせる。「下を向いている時間はない。今はただできることを全力でやる。残り試合に勝つ。それだけ」(姫野)。活字は声なき言葉。じっと耳を傾けてみてほしい。秋の夜長はそれがよく似合う季節なのだから。
【the author BRAVO.K】
主将の目
NO.8 高根 修平
「ラガッツのスタンダードであるアタックはできつつある」
 横河戦の反省を踏まえ、技術よりハートの部分に重きを置きました。試合前のアップからノーゲームメンバーやスタッフが声を出して盛り上げてくれたので、最高の状態で試合に入れましたが、東ガスさんが強かったとしか言いようがありません。点差は離れましたが少しずつ、スタンダードであるボールを動かすアタックができているので、細かいことよりも対面に勝つ、前に出るというシンプルなとこを意識すれば結果はついてきます。
セコムラグビー部7:NO.8高根 修平
MAN OF THE MATCH
LO 西川 匠
「限られた練習時間を大切に、ひたむきにチャレンジする」
 昨年からラインアウトを任されているので、スローワー、リフターと連携してマイボールの安定。相手ボールにプレッシャーかけることを意識しました。チームとしては毎試合、先制されるのが問題。スイッチ入るのが遅いです。完封され、大差で負けると次へのモチベーションが保ちづらくなる。ラガッツはそこで落ちていくようなチームではないので、限られた練習時間を大切にして、一戦一戦気持ちを前向きに、ひたむきにチャレンジしていきます。
セコムラグビー部8:LO西川 匠
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