SECOM RUGGUTs

トップイーストリーグ
2010-2011

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トップイーストリーグ第5節

セコムラガッツ  0 横河武蔵野アトラスターズ  55
開催日 2010年10月16日(土) キックオフ 14:00
天候 晴れ/微風 開催地 横河武蔵野三鷹グラウンド
レフリー 川尻 竜太郎(関東協会) 観客数 200人

見せてくれ!心のずっと奥深く魂に響くチャレンジを.劔が峰に立たされたラガッツ、必要なのはラグビーへの飢餓感

セコムラグビー部1:石橋選手
ラインブレーカーとしての働きは十分だった石橋秀基の突進
【PHOTOGRAPHED BY AKI NAGAO】
 血潮は燃えていたか。熱は放たれたか。「自分たちは気持ちを120%出してなんぼのチーム。それやのに情けないし、恥ずかしい」(藤田大吾)。グラウンド中央のボードに刻まれた0−55のスコア。何もできず、させてもらえず、完膚なきまでに叩きのめされた芝の上には、ただ空虚な時間だけが流れていた。
 勝ちにいった横河戦。勝つことだけを考えてピッチに立った。勝敗を左右したのはブレイクダウンでの争奪戦。ここを完全に制圧される。横河のバックローが冷静に振り返った。「相手はラックを捨てていた部分があったので、ディフェンスの時に勝負をかけて優位に進めることができた」。しつこく粘り強く戦うはずだったが、開始わずか1分であっさり先制される立ち上がり。選手全員、ハートを奮い立たせていただけにダメージが残った。
セコムラグビー部2:升本選手
ムードメーカー・升本草原の復活なくしてラガッツの上昇なし
セコムラグビー部3:今村選手
体を張ってボールをつなぎ、幾度もピンチを防いだ今村六十
 「前の試合もそうだった。あまりにも簡単に取られ過ぎ。タックルは、そこそこいいのが入っているのに、オフロードでつながれたときに、ディフェンスの厚みがまったくない。原因は、バッキングができていないこと、それにFBが簡単に抜かれている」(渡邉庸介監督)。
 気持ちが入っていないはずはないのに、選手たちの動きが極端に悪い。生命線であるはずの「前へ」出ることができず、受けに回ってしまう。皆の顔つきにもどこか生気がなく、両隣りの仲間と言葉を交わすこともない。
 中でも深刻なのがバイスキャプテンの升本草原だ。先制された直後、ラガッツは切り替えて敵陣に入ると今季の「攻める形」を出して相手のペナルティを誘う。ゴール正面でのPGを得るが2度の好機を升本が決められない。昨年から続いてこのグラウンドで5回連続のキックミス。不慣れな人口芝に本人は「下は滑るけどそれだけが原因ではない。もっと練習して精度を上げなければ」と言い訳は避けたが、反撃の口火を切れなったことでチームのムードも鈍化してしまう。
 試合の中で雰囲気が悪くなった時にどう打開していいかわからない。切り替えが下手くそなのもラガッツの悪しき伝統。ここから立て続けにトライを奪われ、インゴールで集まる選手たちの表情からは焦燥感がありありとにじみ出ていた。「やってやろう」「前出ろ」。いびつな円陣の中では中身のない話に終始してしまう。次に何をすべきか、もうラグビーを楽しむ心の余裕はなく、高根修平キャプテンのゲキが空しく響くばかりだった。 ミスを気にしすぎてプレーが臆病になる。荒れ果てた脳内、そんなチームメートに励ましや盛り上げる言葉をかけられない周りの選手。ピッチ上で独り相撲のフィフティーンに、渡邉監督は動いた。まだ試合の序盤にも関わらず、チーム浮沈のカギを握る升本に交替を告げる。2戦続けての途中交替に呆然自失の升本。「みんなの覇気がない。雰囲気を変えてこい。それからトライ取りにいけ」。22番、小嶋辰紀に伝えられた指示は明確だった。
セコムラグビー部4:鈴木選手
必死さや気持ちだけでも十分戦えることを示す鈴木健の動き
セコムラグビー部5:海老沢選手
常に最高の準備をし出番を待つ海老沢洋はチームの元気源
セコムラグビー部6:丸山選手
ブレイクダウンで完敗、丸山隆正は悔しさを次戦にぶつける
 前半を終えて0−31。前節に続いて一方的な試合となってしまった。「単純にガムシャラなプレーがなくて、どこか淡々と戦ってしまった。流れを変えるようなビッグプレーがない。ペナルティから速攻を仕掛けたり、FWにこだわって押してみたり。ターンオーバーからビッグゲインしたり」(高根キャプテン)。
 全部忘れてもう一度、チャレンジしよう。後半立ち上がりからアタックを仕掛けたラガッツ。思い切ってボールを動かし、全員で前に出ると、敵陣ゴールは眼前に。「あそこで1トライでも取れていたら、流れはだいぶ違ったのかもしれない。しかし、そこで取りきれないのがまだまだ未熟だという証拠」(渡邉監督)。5分以上攻めた末、逆にボールを奪われると、カウンターで80mを独走されトライ。後半も先手を取ったのは横河だった。
 ベンチに下げられた升本。頭を冷やしながら、自分の抜けた後の試合を食い入るように見ていた。外から見た元気のないチームがとにかく寂しかった。
「この2戦、自分のプレーはまったく話にならなかった。チームを引っ張る立場にありながら、体を張ったプレーが疎かになってしまい、それが伝染してしまった。いいときも悪いときも声を出して、走ることが自分のプレー」(升本バイスキャプテン)。監督がお灸を据えたのもまさにそこだ。「ミスは仕方ないが、そこで落ち込むのはもっと最悪。自分に腹が立ったらそれなりのプレーになるし、見ている人も伝わる。チームメートに信頼されるのは体を張ったプレーができる選手。それを理解できるまでは、試合には出せない」(渡邉監督)。
 技術で、体力で劣るなら、メンタルで勝負するしか道はない。全員が体を張る、一人抜かれてもしつこくカバーする。粘り強く、ピンチのときは我慢し、辛抱し、反撃の機会を覗う。そして、ボールを持ったら一気呵成。絶対にスコアして帰るという気概で敵陣深くに攻め入る。
 いろいろなものを失った昨季、がむしゃらに楕円球を追いかけるだけで幸せだった。同じ気持ちで戦えというのは酷だろう。それでも「合宿ができて、ジャージーも新しくなって、そこに見えない甘えがあった。ハングリーさに欠けたらオレたちじゃない。もう長くない選手寿命、原点に帰ってラグビーを尊敬し、感謝の心を持って一日一日に取り組みたい」(山賀敦之)。
 いざ、東京ガス戦。優勝候補の一角には、昨年、秩父宮の大舞台で0−76の大敗を喫した。見よや、眉上げて。誇り高きラガッツの勇者(ますらお)たちよ、ゲームプランやゲームシート云々の前に捨て身で戦おう。必死に、気持ちを表に出す。そこに少しのプランや戦術を付け足す。自分たちのよさを出せば、おのずと空気は変わってくる。「まだやれる。こんなところで終わりはしない。オレたちの底力はこんなもんじゃない」(西川匠)。いましなければならないことは、もう一度その尊いハートに火をつけること。さぁ見せてみろ、心のずっと奥深くに、魂にずしりと響く“BIG CHALLENGE”を。
【the author BRAVO.K】
主将の目
NO.8 高根 修平
「甘えを捨て去り初心に帰り、ラグビーを率先して楽しむ」
 試合の入りが悪く、キャプテンとしてもっとやるべきことがあったと反省しています。選手たちの中に、誰かがやってくれるだとか人任せにしていた部分があり、地に足が着いていないように感じました。すべて自分の責任です。試合前に上手くチームを盛り上げることができませんでした。次戦は相手がどうこう以前に、とにかく自分たちが初心に戻ること、そしてラグビーを率先して楽しむことを考えて試合に臨みます。
セコムラグビー部7:N0.8高根主将
マンオブザマッチ
CTB 姫野 拓也 & 今村 六十
「ターゲットをやりきる強い意識をどこまで持てていたか」
 今までやってきたことをやりきろうという強い意識を、一体何人の選手が持てていたのか。試合のターゲットを本気で意識することができていたか。この辺りを真剣に振り返ってみたら、きっと何か気づくことがあるはずです。自分は勝ちたい。もう負けて悔しい思いをするのは嫌です。アタックでもディフェンスでも前へ。ラガッツの生命線は一人ひとりの『熱』です。下を向いている時間はない。ここからが勝負です。(姫野)
セコムラグビー部8:CTB姫野拓也セコムラグビー部9:CTB今村
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