SECOM RUGGUTs

トップイーストリーグ
2010-2011

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トップイーストリーグ第3節

セコムラガッツ  21 日本IBMビッグブルー  32
開催日 2010年9月26日(日) キックオフ 15:00
天候 晴れ/微風 開催地 IBM八千代台グラウンド
レフリー 早藤 嘉幸(関東協会) 観客数 300人

1点差、残り5分。FW陣執念の猛攻もあと一歩届かず不器用、無趣味・・無骨な男が見せたお父さんの底力

セコムラグビー部1:F:試合を牽引するFW陣
スクラムにモールに前へ出続けて試合を牽引したFW陣
【PHOTOGRAPHED BY AKI NAGAO】
 0−41の大敗から2ヶ月。本気でこの差をひっくり返し、リベンジを果たそうと燃える男たちがいた。
 人間は心と体から成り立つ。体を動かすことは、心が成長することに相通じる。仲間を信じて、アタックでもディフェンスでも徹底して前に出る。単純なことでも繰り返し、しつこく続けることができれば、足し算や掛け算では到底弾き出せないような強力なパワーを生み出す。「全員のベクトルが一点の曇りもなく、同じ方向を向いている状態。それが揺るがなければ、何が起きてもチームは最後までぶれない」(渡邉庸介監督兼任)。
セコムラグビー部2:千巌選手
ブルドーザーのような低い重心で突進する千巖和彦
セコムラグビー部3:渡邉監督
戦術がズバっとはまり
渡邉庸介監督も手ごたえ
感じたが
 前節、地元・狭山で勝利し星を五分に戻したラガッツ。しかし3戦目にして早くも窮地に立たされる。大黒柱の渡邉監督兼任が長期の戦線離脱、前節でその穴を見事に埋める活躍を見せた岡本信児もコンディション不良のため、試合直前でメンバーから外れた。
 急遽、LO丸山隆正をバックローに下げて、PR中村功知をLOする布陣。「どこまでやれるかなんて考えたってしかたない。とにかく歯食いしばってやるだけ」(中村)。それでもこの日のラガッツはタフだった。風下の前半、簡単に2トライを許すお粗末な立ち上がりも、膝下に突き刺さるタックル、ラインアウトでのプレッシャーでリズムを作り、蹴り合いが不利と見るや、バックスリーがスピードに乗ったランで敵陣深くへ攻め入り、相手のペナルティを誘発する。
 前半19分、CTB今村六十がチェンジアングルでラインをずらし抜け出すと、フォローしたPR千巖和彦がブルドーザーのような低い重心で密集をこじ開ける。たまらずIBMがペナルティを犯し、升本草原のPGで反撃開始。さらに28分にはWTB加藤祐太がスピードでラインを切り裂く。もう1PGを加え、6−12で前半を終えた。「戦術が完全にはまった展開。FWがよく我慢してくれた。あとは風上の後半、入りを大事にして逆転するだけ」(渡邉監督)。
セコムラグビー部4:安藤選手
モールの中心から抜け出し2トライと気を吐いた安藤敬介
セコムラグビー部5:姫野選手、今村選手の両CTB
両CTBがダブルチームでタックルしボールをジャッカル
セコムラグビー部6:顔上げ10月反攻だ
あと一歩届かず悔しい敗戦、顔を上げて10月反攻だ
 迎えた後半、ところがいきなり出足に落とし穴が。キックオフからのボールを加藤が蹴り返すがノータッチ。チェイスがバラバラと揃わないところをつめられ、大きく外へ展開される。前半最後の傾きかけた流れに水を差すノーホイッスルトライで6−19。これには、ベンチで大声を張り上げていたリザーブ陣も思わず目を覆う失態。避けなければならない無駄な失点を喫したが、直後の3分、升本のPGですぐに点差をつめると10分、絶好調のPR千巖が前に出てゴール前でモールを形成。縦に長いモールをじりじりと押し込み、最後はHO安藤敬介が飛び込みこの試合初のトライ。ゴールも決まり3点差に追い上げた。
 「これからが勝負やぞ、絶対負けへんで」。疲れの見えはじめたゴール裏で千巖のゲキが飛ぶ。昨年来の厳しい環境下で人知れず努力を重ねてきた千巌。毎日のリズムを大切にするスクラムの屋台骨は、どんなに仕事で帰りが遅くなっても、毎日グラウンドに出向いてはトレーニングに没頭してきた。試合前には走り込んで息を上げる。
 「器用な選手じゃないので、考えながらなんてできない。自分の場合は練習量を落としたら終わる。どうにかして時間を作ることができたら、やればやるだけパフォーマンスは付いてきてくれる」。そんな千巌の心の拠り所となっているのが家族の存在だ。「これといった趣味もない」という無骨な千巌も、今年3歳になる長男・大晴(たいせい)くんの話になると目じりが下がる。自分そっくりの愛息と電車を見に行く休日のひとときが、ラグビーに打ち込む糧となる。「まだよく分かっていないみたいでスポーツ選手はみんな一緒だって言っている。プロ野球選手やJリーガーはみんなパパの友達だと思っているみたい」(千巌)。日本に愛と正義の蜃気楼。この日もスタンドから伸びるまっすぐな眼差しの前で、僕だけのヒーローは大いに気を吐いた。
 試合はIBMがPGを追加して逃げ切りを図るも18分、再び敵陣ゴール前のラインアウトからドライビングモールで前進し、HO安藤が連続トライ。ついに21−22。41点差の大敗からわずか2ヶ月。とうとうIBMを射程圏内に捕らえた。勝てる。勝たなきゃいけない試合。残り20分の攻防。試合は膠着状態となる。残り10分、5分、時計の針は進む。そして──、逆転を信じる選手たちの、家族たちの、ファンの思いはあと一歩届かず。最後はIBMに1トライ、1PGを追加され力尽きた。
 翌日、セコム東京本部目白台ビル。敵地である千葉県の八千代市まで応援に駆けつけ、試合前の円陣に加わった秋山勝夫専務執行役員東京本部長は、営業員たちを前に朝礼の挨拶でこう話したという。「ラガッツは技術力があって大変面白かった。持久力不足は否めないが頑張りには感動した。彼らは今後も厳しい中で培う力をラグビーと仕事で大いに発揮してくれるはずだ」。
 ラガッツの挑戦。少しずつ、山は動き出している。
【the author BRAVO.K】
主将の目
NO.8 高根 修平
「簡単な場面での失点が接戦で勝ちきれない理由」
 チームが勝つために何をするべきか、ジローさん(渡邉庸介監督)のゲームプランをみんなが理解できていました。ただ前半、自分のハイパンキャッチミスから取られたトライと、後半の立ち上がりのカウンターで簡単に取られたのがもったいなかった。接戦で勝ちきれない理由はこういう場面での失点です。後はもっとフェーズを重ねて相手を崩し、ペナルティをされる前に素早く球を出してトライを取りたいです。
セコムラグビー部7:NO8.高根主将
マンオブザマッチ
PR 千巖 和彦
「体張って前に出続けることでチームの起爆剤になる」
 この試合は、自分がボールを持つ回数も増えるだろうという読みがあったので、とにかく体を張ることだけ考えてプレーしました。数年ぶりにチームMVPをいただけて素直にうれしいですが、できたら勝ってもらいたかった。FWがよかったので最後はこだわって攻撃してもよかったです。いずれにせよ自分にできることは、周りを勢いづかせるために体張って前に出ることだけなので、次もチームの起爆剤になります。
セコムラグビー部8:PR千巖和彦
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