SECOM RUGGUTs

トップイーストリーグ
2010-2011

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トップイーストリーグ第2節

セコムラガッツ  26 サントリーフーズサンデルフィス  17
開催日 2010年9月19日(日) キックオフ 16:00
天候 晴れ/弱風 開催地 セコムラグビーフィールド
レフリー 平賀 誠司(関東協会) 観客数 200人

〜ONE TEAM VS ONE HEART〜 強いのはどちらの「ONE」か。救世主・岡本信児が監督退場の危機救い、地元開幕戦勝利に貢献

セコムラグビー部1:高根キャプテン
気持ちで戦い勝利をつかんだ高根修平キャプテン
【PHOTOGRAPHED BY KUZU】
セコムラグビー部2:鈴木選手
トライを決めた今村六十を笑顔でたたえる鈴木健(中)
セコムラグビー部3:加藤選手
豪快にダイブする加藤祐太はトライ王への第一歩
 物語の伏線はここにあった。試合前のウォーミングアップ。ケガでメンバーを外れたベテランの沢口高正が、丹念にテーピングを巻く監督兼任の渡邉庸介に声をかける。「ジロー、ケガすんじゃねぇぞ」。渡邉は不敵な笑みを浮かべながら「誰にモノ言ってんだ」と一言。そして、足の状態を気にしながら選手の輪の中へ加わった。
「ONE TEAM」。昨年から合言葉のように、ラガッツの選手たちの琴線に触れるキーワード。
「ONE TEAM」とは何か──
「たがいに責任をなすり付け合うのではなく、自らの責任をまっとうし、尊重し合う集団」(鈴木健)。
「ONE TEAM」とは──
「厳しい場面、苦しい時間帯にたがいを励まし、鼓舞し、士気を高めること。ミスは誰にでもある。それを中傷するのではなく『次はやってやれ』『がんばれ』と言葉を掛ける。起きてしまったことを引きずるのではなく前を向くこと。そんなところから『ONE TEAM』は生まれる」(渡邉監督兼任)。
 初戦、充実の釜石シーウェイブスを相手に、思い描いた展開に持ち込みながら、最後に突き放されて敗れたラガッツ。第2戦はホーム・狭山にサントリーフーズサンデルフィスを迎え、「必勝」を期して試合に臨んだ。
 対戦相手のサントリーフーズは、昨年のシーズン中にチームの強化中止を発表。今季からは社員有志による自主的な活動に切り換えた。選手主体で試行錯誤の日々。それはまさしく昨年のラガッツと同じような境遇だ。掲げたテーマは「ONE HEART」。
「どんなときも一丸となって戦う。応援してくださる方々も『ONE HEART』となって戦えるような愛される集団をめざす。仕事とラグビーを両立し、社会人としても成長できるよう努め、企業スポーツのあるべき姿を体現するための努力を惜しまない。これまでサンデルフィスを築き上げてくれた先輩方、いつも職場で支えてくださる社員の皆様、グラウンドで応援してくださる皆様への感謝の思いを忘れず、部員一同チャレンジする」。加藤郁巳キャプテンの言葉は重い。
「ONE」の結束に勝つには、「ONE」で立ち向かうしかない。「強化中止になったチームの怖さはラガッツが一番わかっている。受けたらやられる。キックオフからノーサイドの瞬間まで切れずに圧倒する」(高根修平キャプテン)。序盤から気持ちで相手を凌駕するべく15人一体で前に出る選手たち。前半14分、敵陣ゴール前でペナルティを獲得すると、FB升本草原のPGで先制。しかし直後、思わぬアクシデントがチームを襲う。
 アップのときから、左足の状態を気にしていた渡邉が動けない。昔からケガの少なくない選手、それでも監督の重責を背負いながら、昨年も体に相当の鞭を入れて戦ってきた。その渡邉が開始わずか15分、自ら交替を申し出る。絶対に負けられない試合にあまりにも早い決断。だが、「今年はモンキー(岡本信児)が帰ってきてくれた。あいつは言わなくても体張ったプレーができる選手。走れないオレが出るよりずっとチームのためになる」(渡邉)。
セコムラグビー部4:岡本選手
体を張った岡本信児のプレーは学生への教科書のよう
セコムラグビー部5:西川選手
西川匠はバックス並みの鮮やかなラインブレイクでトライ
セコムラグビー部6:中村選手
頭脳的な動きが異彩を放つ途中出場・中村功知の突進
 かつてチームの第一線で活躍、一度は現役を退き、社業に専念していた34歳のFL岡本。クラブチームでプレーは続けていたが、ラガッツに合流したのは8月から。初戦の遠征にも帯同しておらず、ぶっつけ本番での起用に「あまりにも出番が早くて不安はあったし、かなり緊張した。でも、結果的にはゲームが動く前に入れたことですんなりチームにも溶け込めた」(岡本)。
 仲間への信頼、そしてその絆が生むチームの一体感。岡本は激しいタックル、献身的な密集での仕事で渡邉の穴を見事に埋めた。それは「ONE TEAM」の息吹となる。18分、自陣でボールを奪うと、積極的にボールを動かしカウンターアタック。CTB今村六十の突破からSH樋口勝也もピック&ゴーで前へ出る。さらにNO.8高根キャプテン―HO安藤敬介―WTB加藤祐太と、FW・バックスがポジションに関係なくつなぎ、ゴール前へ。惜しくもトライはならなかったが、22分に升本のPGで追加点を挙げると27分、ラインアウトからの展開でCTB今村がトライ。前半終了間際にも敵陣で連続攻撃、動きまわって相手を動かし、生み出したスペースへすばやくボールを供給する。22mラインのラックから最後は左へ展開、LO丸山隆正がアメフトばりのオーバースローの飛ばしパスでWTB加藤がインゴールに飛び込んだ。
 18−0、セットプレーで圧倒することはできなかったが基点となるプレーでしっかりとした戦いができた前半。後半もゲームマネジメントを徹底。敵陣でのペナルティは確実にスコアにつなげる。2分、升本がこの日3本目のPGを決めると9分、フーズのSO高橋真人がハイタックルでシンビン。一人少なくなった相手を尻目にラガッツは攻撃の手を緩めない。畳み掛けるような連続攻撃から14分、LO西川匠のトライで26−0。この時点でほぼ勝利を手中に収めた。
 しかし、ここから「ONE HEART」が底力を見せる。残り25分間で、ボーナスポイント獲得となる4トライ目を狙うラガッツの焦りを見透かしたかのように、細かくボールをつなぎ、立て続けの3連続トライで26−17。結局、地元開幕戦で見事勝利を飾ったラガッツだったが、最後は相手の意地の反撃を受け、2年ぶりのボーナスポイント獲得はならなかった。
 試合後、互いの健闘を称え合う両チームの選手たち。時間を止めたように色褪せたカレンダー。キラキラと輝く笑顔がまぶしい。海を越えた世界には、仕事しながらでも強いチームは千とあると聞く。アマチュアリズムの上に成り立つチャレンジ。日本のどのチームもできなくたって、セコムがやる。いや、やってやる。
「一人はみんなのために、みんなは一人のために」。ラグビーの原点がここにあった。
【the author BRAVO.K】
監督の目
FL 渡邉 庸介
「4トライ目欲しさに焦りが出た、敵陣での戦い方に課題」
 勝利という結果には満足していますが、トライを取れる場面でのミスが相手に勢いをつけたこと。後半も、相手がシンビンで抜けた後の戦い方に課題が残りました。3トライの後、もう一つ取ることに焦ってしまった。もっと敵陣での戦い方を工夫できれば、楽な展開になったはずです。IBM戦はいかに皆が一つになって、戦うか。FWの出来次第、特にブレイクダウンやセットプレーでの攻防がカギになります。
セコムラグビー部7:渡邊監督
MAN OF THE MATCH
FL 岡本 信児
「変わらぬ熱さに懐かしさ、自分でも思った以上のプレー」
 2年ぶりにラガッツに復帰し、久々の試合でした。厳しい状況でも以前と変わらず、それ以上に試合に入る時のチームの気持ちの入り方が強くてびっくりしたと同時に、懐かしかったです。あまりチームが期待はしてなかったところに、自分でも思った以上のプレーできました。試合全体を通しても一次攻撃から積極的にアタックして、いいリズムだった。これからもチームの勝利に貢献していきたいです。
セコムラグビー部8:FL岡本信児
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