SECOM RUGGUTs

2006年
サテライトリーグ

●第1戦
●第2戦
●第3戦
●第4戦


試合日程/結果

セコムラガッツ  7 リコーブラックラムズ  38
サテライトリーグ 第4戦 開催地 セコムラグビーフィールド
開催日 2006年12月30日 (土) キックオフ 13:00

前半最悪、後半は一変、胸張って戦えたゲーム

全敗で終わったサテライトリーグ元年。ラガッツにとっての収穫は?

セコムラグビー部1:リコー戦FL岡本選手
フィールドプレーの良さを発揮したPR中井高志(写真・中央)とフォローするFL岡本信児(写真・左)【カメラ:姉崎秀樹】
セコムラグビー部2:リコー戦CTB田原選手
慣れないCTBのポジションに入った田原章太郎、パスで相手を切り崩した
セコムラグビー部3:リコー戦FLカペリ選手
右目を縫うケガを負いながらも激しい突進を繰り返したFLシオペ・カペリ
セコムラグビー部4:リコー戦PR田村選手
コンタクトの強さはチームでも1、2を争うPR田村義和が猛アピール

 サントリー、三洋電機、クボタ、リコー、そしてセコムの東日本5チームで始まったトップリーグサテライトリーグ初年度。若手育成、ケガ人の調整とラガッツもこのリーグに意味をもたせ、有意義にシーズンを戦ってきた。まだ勝ち星のないチーム同士の最終戦となった年の瀬、地元狭山のホームグラウンドで行われたゲーム。勝って新年を迎えたかったところだが…。


 一週間の前のトップリーグ第11節、ヤマハ発動機戦。レギュラーメンバーが気持ちを見せた。リーグ優勝争いの常連を相手にロスタイムラストワンプレーまでリード。最後は涙をのんだが「完全なるアウェー、非常に難しい環境の中で素晴らしいハートを持って戦ってくれた。強いタックル、強いディフェンスができればトップリ―グ最高級のチームとも対等に渡り合えることを証明した」(ウェイン・ラブヘッドコーチ)。
 ゲーム内容もさることながら、大きかったのはチームのまとまりだ。スタンドで声を嗄らして応援した控え部員たちの姿。失いかけた一体感を取り戻した今のラガッツにもう迷いはない。「残留」という二文字に向けて充実の時を迎えている。
 その流れを断ち切りたくないサテライトリーグ最終戦。「トップリーグ残り2試合に勢いをつけるためにもどうしても勝ちたい試合。と同時にオレたちにとってはメンバー入りをアピールするための最後のチャンス」と話したのはゲームキャプテンを任されたFL岡本信児だ。
 日体大卒業後クラブチームの曼荼羅を経てラガッツに入り6シーズン目の岡本。これまで万年レギュラーの椅子を守り続けてきた小柄なFLに今季厳しい試練が訪れた。仕事人スコット・カウチの加入で定位置の7番を追われると、メンバー入りすらままならないシーズンを送ってきた。あまり感情を表に出さず、静かな闘志を燃やす岡本。
 「シーズン当初はやっぱり落胆したし、どうすればいいのか自分のことだけで悩んでいた。悩めば悩むほどダメになって。でもスタッフと話を重ねるうちに、チームの勝利のためにと意識を変えていったら毎日の練習も楽しくなった。今はチームの勝利に意識を集中できているから、自分が試合に出る、出ないは二の次」(岡本)。
 この時期、ケガ人を多く抱える苦しいチーム事情も手伝い、本来SHの神尾卓志をWTB、同じく田原章太郎をCTBで起用する苦肉の布陣で臨んだラガッツは前半、不用意なペナルティでピンチを招くと、バックスが孤立した場面でのターンオーバーや、ノータッチキックなど細かいミステイクが命取りになり次々とトライを奪われる。
 前半に許した5トライのうち、実に4本までが自分たちのミスから招いたもの。「Where are doing?」。考えないプレーが散見され、ボールがキープできず、サポートも遅れた。「前半でこのチームがどう戦えるかを模索して、後半修正して戦えたが序盤でタックルミスが多かった。勝敗が決してしまったのが悔しい」(岡本)。
 後半はFW中心にマイボールキープを意識するとリズムができた。0−38、大差の中でもボールを動かし続け後半30分、ようやくゴール前のラインアウトモールからPR竹内基詔がゴールラインを越えた。たった1本のトライ、ラガッツは初年度のサテライトリーグ最下位で全日程を終えた。
 チームにとってこのリーグ、意義はあったのか。全試合に出場した岡本は振り返る。「自分自身がBチームは本当に試合ができないと感じたから、Bの試合機会が増えたというだけでも意味があったと思う。サテライトでいい成績が出せるようになれば、ラガッツももっと強くなっていける。チームの勝利のために、激しく、熱く練習して盛り立てて。Aチームに、公式戦と同じプレッシャーをかけるのが役割。そしてそれを楽しめるようにならないと。その先には必ずメンバー入りが見えてくるし、オレは狙っていく。最終戦の最後の全体練習の日まで絶対にあきらめない」(岡本)。
 Aチームにいる選手がチームのことを考えるのは当然だし、たやすいことだ。肝心なのはBチームやケガ人のモチベーション。まだまだ自分のことで手一杯の選手たちがチームのために、と身を削れればラガッツはもう一歩、前へ進める。
 ついにここまで来てしまった。トップリーグはあと2戦。2007年、ラガッツはチーム全員で「残留」を勝ち取りに行く。それまではチームにとっての本当の正月など訪れないのである。

【文責=小谷 たけし】

セコムラガッツ   リコーブラックラムズ
前半 後半 得点 前半 後半
0 1 T 5 1
0 1 G 3 1
0 0 PG 0 0
0 0 DG 0 0
0 7 31 7
7 合計 38
15 反則 18

セコムラガッツ position リコーブラックラムズ
小松 学 (PR) 阿部 裕也 → 友利 玲臣 → 高橋 英明
上野 進 → 中井 高志 (HO) 大竹 勝也 → 成島 雄三
田村 義和 → 竹内 基詔 (PR) 笹倉 康義 → 松野 大起
小松 元気 (LO) 井上 隆行
生沼 知裕 → 高根 修平 (LO) T.ジャックス → 田沼 広之
S.カペリ (FL) 松田 雄 → 川上 力也
岡本 信児 (FL) 後藤 慶悟
堀越 健介 (NO8) W.マクエンティー → 末永 敬一朗
樋口 勝也 → 大野 達也 (SH) 月田 伸一 → 後藤 崇志
小原 義巧 10(SO) 乗本 賢吾
神尾 卓志 11(WTB) 池上 真介 → 岩渕 俊輔 → 横山 健一
田原 章太郎 12(CTB) 小森 允紘 → 森嶌 正人
J.リチャーズ 13(CTB) 田中 洋平 → 金澤 良
河村 雄二 14(WTB) 太田 幸己
下瀬 央輔 15(FB) 筑井 賢二 → A.ピトゥ
[セコム得点者]
トライ 竹内1(後30分)
コンバージョン リチャーズ1/1
[リコー得点者]
トライ マクエンティー2(前6,13分)、池上1(前10分)、大竹1(前23分)、ジャックス1(前28分)、松田1(後16分)
コンバージョン 乗本4/6

ページトップへ戻る


SECOM 信頼される安心を、社会へ。 お問い合わせ セコムラグビー部