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2006年トップリーグ

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試合日程/結果

セコムラガッツ  28 福岡サニックスブルース  34
トップリーグ 第10節 開催地 九州石油ドーム
開催日 2006年12月17日(日) キックオフ 13:00

連敗止められずも執念のロスタイム、きっかけにしたい勝ち点1

「勝って!」「残留してくれ!」ラガッツが勝利する日を、日本全国みんな待っている

 試合前日、ここまで開幕から全敗だったワールドが日本IBMを下し今季初勝利。前半戦は勝ち点0で終えた関西の古豪が、前節のクボタ戦で挙げた勝ち点2に4を重ねたことで、ラガッツは暫定最下位に転落した。崖っぷちに追い込まれたチームは、敵地・九州は大分に乗り込んで福岡サニックスとの対戦を迎えた。
セコムラグビー部1:サニックス戦タアラ選手
何人マークが張り付いても、前へ前へ突進するNO.8セネ・タアラ【カメラ:志賀由佳】
セコムラグビー部2:サニックス戦姫野選手
2年目でトップリーグ初スタメン。勢い良く走り回ったCTB姫野拓也
セコムラグビー部3:サニックス戦姫野選手横断幕
福岡県のラグビースクールの生徒たち、横断幕を掲げて姫野に声援を送った
 過去の戦績は2勝2敗だが、トップリーグでは2勝負けなしと相性のいい相手。フィフティーンの表情にも気負いがない。強い風を受けつつ前半のキックオフ。だが開始3分、SO長井達哉のキックをキャッチした相手の日本代表FLハレ・マキリがカウンターを仕掛けると、ラインに一瞬のためらい。ぽっかり穴が開く。大きなストライドでビックゲイン、完全に裏を走られると、角度をつけてライン参加してきたFB古賀龍二につながれあっさりと先制トライを奪われた。「ディフェンスの決め事を意識しすぎて、内側のプレーヤーのスタートが遅れてしまった」(小池善行主将)。
 その後6分、10分と長井がPGを決め1点差に追い上げたラガッツは16分、ブラインドサイドをSH小池−SO長井で抜き、裏スペースへゴロキック。ドーハアジア大会ラグビー競技、金メダルメンバーのWTB鈴木貴士がチェイスして相手を押し出し、敵陣ゴール前5mでマイボールラインアウトのチャンスを演出した。
 モールからまっすぐに押し込むラガッツ。相手のペナルティでアドバンテージを得るとバックスに展開し、最後は密集サイドをFLスコット・カウチがねじ込んで逆転トライ。試合を支配した。さらに、トップリーグ初スタメンに抜擢された福岡出身のCTB姫野拓也が光りを放つ。FLから今季CTBにコンバート。タックルの強さに加え、思い切り良くラインに切れ込み、攻撃の基点となった。今季初めてのメンバー入りで先発出場したFL小松元気も、相手SOアマシオ・ヴァレンスの動きをよく見て、自由なプレーを封じた。
 前半30分すぎまでペナルティ0と安定した試合運びを見せたラガッツ。だが、取られるときは本当にあっさりしたものだ。終了間際にゴール前ラインアウトからPR上田栄太にいとも簡単にインゴールを明け渡し3点のビハインドで折り返しとなった。
 シンプルに、激しく。後半はSOとしてプレーが安定してきた長井がコーナーにロングキックを落とし、敵陣にいる時間を増やして行く。10分、ゴール前でバックスのラインディフェンスがインテンショナルファウルを取られ、認定トライを宣告されたが14分、小池から長井、CTB今井通−FB白藤友数と細かくつないで、フィニッシュはWTB鈴木貴の凱旋トライ。点差を再び3点に縮める。
 しかし、その後チャンスで得点できず、2トライ1PGを重ねられたラガッツ。絶望的な13点差でロスタイムを迎えた。「喧嘩をして、泣かされてから力が出るのはただの弱虫。日本語でいうところの〈火事場のバカ力〉。ラスト5分にハート、スピリットを見せてトライを追いかけてくれたがこれが早く出ないと」(ウェイン・ラブヘッドコーチ)。勝敗の決した中、ラストワンプレーまで執念を見せたラガッツは43分、NO.8セネ・タアラがトライを奪い6点差にしたが、そこでタイムアップ。勝ち点1を重ね、最下位こそ免れたが連敗は9に伸びた。
セコムラグビー部4:サニックス戦生沼選手
短い出場時間の中で結果を出したいLO生沼知裕。毎試合、記憶に残るラグビーを
セコムラグビー部4:サニックス戦小松選手
今季初のメンバー入りとなったFL小松元気。相手SOの動きをよく読んでいた
セコムラグビー部5:サニックス戦安藤選手
FWをまとめるHO安藤敬介も勝利への糸口を見出そうと必死のプレーが続く
 ほんの紙一重のところなのだ。昨年シーズン全敗のサニックスがこれで5勝5敗の成績。ラガッツに勝って12位以上(自動降格回避)を確定させた。新外国人選手は加わったが、さしてメンバーが変わったわけでもない。春から走りこんできたというが、夏合宿も中止しており、継続的な強化ができたとは云い難いだろう。それでいて、この結果を残せている。だからこそラガッツもこれで終わりにしてほしくない。
 試合後の記者会見での小池主将は意外にもさばさばした表情で記者の質問に答えていた。「ゲームの流れをつかんだのに、勝ち越せない。連続してスコアすることができませんでした。今年1年間、ハードなトレーニングを積んできましたが、まだまだ自分たちの足りない部分なんだと思います。・・・まだ、一人ひとりの意識が達していない。変わらないといけないと思います。タフに戦える集団にならないと」。
 誰もあきらめてなんかいない。全国のファンは待ってくれている。ラガッツの勝利を。その思いは必死だ。あふれるほどの想いが伝わってくる。届けたいメッセージ。
 ── ラグビーにケガはつきものだけど。それでもどうして、みんなケガしてしまうのでしょう。丸ちゃん、ホリケン、じろー、リッチ、ツヤ。いっそ私が身代わりになってあげたい。
 ── 関西でまだ勝ち試合一度も見たことがありません。1/8は仲間と張り切って応援にいきます。絶対コーラに勝ってください。来年も全国でラガッツが見たいぞー!
 ── セコムみたいなサイズもない、タレントもいないチームが、熱いハートを持って、頭を使って半分プロみたいなチームを倒す。それをオレは見たいんだ。来年も残ってくれなきゃ。日本ラグビーのためにも。
 ── なんだか年取ったなぁと思うこの頃。でも幼なじみの沢口くんが現役でがんばってる姿を見ると負けてられないなと思います。沢口くんと同じ年の竹内選手や上野選手もがんばって。会社もそうですけど、ベテランにしかできないこと、ありますから。
 ── ラグビー、そんなに詳しくないし、ルールもよくわからないけどラガッツのラグビーはとても面白いです。今年のクリスマス、ラガッツのサンタさんへの願いは「勝利」だけですね。がんばってほしい。
 ── クボタ戦のセネ選手がとても印象的でした。トライとられた後、ばらばらに集まる選手を必死で集めて話し合いをしようとしている姿を見て、あーこんな選手がいるならまだまだセコムは大丈夫かもと思いました。みんなが彼みたいにあきらめない気持ちを持てば、リザーブや選手交代した選手が、立ち上がってでも声を上げてくれれば、何かが変わるんじゃないかな。
 私だって、部のスタッフである前にラガッツを愛する一人のファンだ。チームのスタッフ、選手。みな、心はひとつ。このままセコムラガッツを輝かせないで終わるわけにはいかない。年内あと1試合。そこで何ができるか。何を目撃することができるか。ヤマハスタジアムの青を、アウェーの風を、ラグビーを楽しみたい。
 そして、山賀さん。あなたにそんな悲しい顔は似合わない。
【文責=小谷たけし】
セコムラガッツ   福岡サニックスブルース
前半 後半 得点 前半 後半
1 2 T 2 3
0 2 G 2 1
2 1 PG 0 1
0 0 DG 0 0
11 17 14 20
28 合計 34
11 反則 13
セコムラガッツ アキ 福岡サニックスブルース
トライ ゴール ペナルティゴール ドロップゴール プレーヤー ノート ポジション トライ ゴール ペナルティゴール ドロップゴール プレーヤー ノート
    山賀 敦之  (PR)     杉浦 敬宏 
    安藤 敬介  (HO)     松園 正隆 
    千巖 和彦  (PR)     上田 栄太前38分
    沢口 高正  (LO)     ハレ マキリ 
    鈴木 学  (LO)     伊達 肇 
    小松 元気  (FL)     菅藤 友 
    スコット カウチ前17分 (FL)     大庭 正裕 
    セネ タアラ後43分 (NO8)     西端 要 
    小池 善行  (SH)     鬼束 竜太 
    長井 達哉2/3,PG 3/3 10(SO)     アマシオ ヴァレンス 
    鈴木 貴士後14分 11(WTB)     永留 健吾 
    姫野 拓也  12(CTB)     松尾 博文 
    今井 通  13(CTB)     堀田 雄三 
    石橋 秀基  14(WTB)     大庭 照光後38分
    白藤 友数  15(FB)     古賀 龍二前3,後24分,3/5,PG 1/2
    上野 進  16(R)     加古川 雅嗣 
    田村 義和  17(R)     篠原 光弘 
    生沼 知裕  18(R)     渡辺 正善 
    川口 和晃  19(R)     ディオン ミュア 
    大野 達也  20(R)     徳永 剛 
    升本 草原  21(R)     沼田 一樹 
    ジェームズ リチャーズ   22(R)     ピラ フィフィタ 
       -     認定トライ後10分
凡例
後半17分6.小松 → 19.川口 交替 後半11分10.ヴァレンス → 22.フィフィタ
後半21分5.鈴木学 → 18.生沼 13.堀田 → 21.沼田
後半26分1.山賀 → 17.田村 後半21分4.マキリ → 19.ミュア
2.安藤 → 16.上野 6.菅藤 → 18.渡辺
後半34分15.白藤 → 21.升本 後半39分9.鬼束 → 20.徳永

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