SECOM RUGGUTs

2006年
サテライトリーグ

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試合日程/結果

セコムラガッツ  0 サントリーサンゴリアス  88
サテライトリーグ 第3戦 開催地 セコムラグビーフィールド
開催日 2006年11月25日 (土) キックオフ 14:00

あわや3桁失点の大敗、狭山の惨劇を究明!

シーズン再開の1週間前、チームは再び上昇気流を描けるのか

セコムラグビー部1:サントリー戦SOアパヌイ選手
後半戦から復帰が決まったゴールデンブーツのSOリチャード・アパヌイ【カメラ:姉崎秀樹】
セコムラグビー部2:サントリー戦PR中井選手
体全体でぶつかるPR中井高志の突進、激しいプレーの中からきっかけをつかみたい
セコムラグビー部3:サントリー戦CTB姫野選手
今季、FLからCTBにコンバートされた姫野拓也。自分の持ち味を発揮してレギュラー争いを演じてほしい
セコムラグビー部4:サントリー戦WTB下瀬選手
何度かライン際を走るシーンも見られたWTB下瀬央輔だがフィニッシュまでは持っていけず
セコムラグビー部5:サントリー戦LO小松選手
今季、上での出場機会が減った小松元気はLOに挑戦中。上を狙う気持ちを忘れずに
セコムラグビー部6:サントリー戦LO生沼選手
LO生沼知裕は体を張ったプレーで引っ張ったがフィフティーンの心はまとめきれず
セコムラグビー部7:サントリー戦ラブヘッドコーチ
惨敗に視線を落とすウェイン・ラブヘッドコーチ。しかし、チーム作りには自信を覗かせる

 ここにしか咲かない花は枯れてしまったのか。自分たちのホームグラウンドで見るも無残なトライラッシュを浴びて、声も出なくなってしまった選手たち。前半だけで9トライ、後半も5トライを重ねられた。スコアボードに浮かんだ0−88の数字、らしくないを通り越して、ラガッツの魂はなぜここまで瓦解してしまったのか。気の遠くなるようなゲームだった。
 100点ゲーム以上の点差を感じる敗戦、いくら2本目(Bチーム)のことだからと言っても後半戦開幕直前である。目を背けずに、真正面から検証したい。


 後半戦開幕前最後の試合。対戦相手は通称「ボス」の呼び名で知られるサントリーBチームだ。この日のメンバーには2002年度にシーズン無敗の5冠を達成、単独チームでウェールズ代表を倒したときのメンバーが顔を揃えた。山口大輔、浅田朗の両CTB、スピードは今も健在、栗原徹。そんな彼らがシーズンの最後の最後までレギュラーの座を狙い、アピールの場である練習試合で奮闘する姿はラガッツの選手にとっても非常にいい薬となる。
 序盤、開始早々にラガッツは、サントリーのWTB栗原にラインブレイクされる。ライン裏へのパントをFBジャック・タラントに抑えられあっさり先制されると、直後のプレーではLOブレント・トンプソンにラインを易々と抜かれSO野村直矢がノーホイッスルトライ。その後も栗原、浅田、栗原、さらにはルーキーWTBの藤原丈嗣がトライを決めるなど分刻みの猛攻を受け、あっという間に息の根を止められた。
 後半は「前に出るディフェンス」でようやくゲームを落ち着かせはしたが、2本のスクラムトライを奪われるなど試合の流れまでは変えられず。惨劇を終えたセコムラグビーフィールドの美しい芝の上には何も残っていなかった。悲しいかな、このゲームからは何も感じ取ることが出来なかった。
 熱さが伝わってこない、迫力のなかった80分間。ハートに響くものは何もない。ラグビーを楽しむことも忘れてしまったかのような無機質な時間。危機感が希薄ならば、大敗しても選手に何のお咎めがあるわけでもない。いっそ、とことんまで落ちるのも、這い上がるための大事な経験だとは思うが、一度はトップリーグ降格という屈辱を味わったチームである。あの悔しさを忘れたはずもあるまい。
 一番ショックを隠せなかったのは当然のことながら当の選手たちである。この2試合、ゲームキャプテンを務めたLO生沼知裕は、いったいどのような心中でノーサイドの瞬間を迎えたのか。試合後、憔悴した本人を直撃すると、精気を失った表情で訥々と語り始めた。

──なぜ、ここまで点差の離れるゲームになってしまったのか。
生沼「正直、自分にもわからないです。なんでこんなことになったのか、教えてほしいくらいです。今週は三洋戦の課題だったチームディフェンスを念頭に置いて練習をしてきました。それなのに・・・。やっぱり最初にポンポン抜かれて。それで何なんだよ、みたいな空気になって。信頼関係が崩れたんだと思います」。
──キャプテンとして意識してゲームに臨んだ点は。
生沼「とにかく声出して、雰囲気を盛り上げようと。それだけを考えてました。でも、前半の入りで一気にやられてバラバラになってしまいました。インゴールの円陣では怒ってる人間もいれば、悔しがる人間、抜かれてどんどん下向き始める人間。チームとしてのまとまりもなかったです」。
──ハームタイムの指示はあったのか。
生沼「後半は、全部抜きにしてリスタートしてやろうって。メンバーも変わったし、ディフェンスは前に出る意識付けをしたら、それだけでタックルはいけるようになったんですが、今度はFWが持ちこたえられなかったですね。いかんせん攻め手がなかった」。
──これから、どのようにチームは変わらなければならないか。
生沼「やっぱり気持ちじゃないですか。欠落してるものが多かったと思います。アピールしてレギュラー獲るとか、みんな考えてるとは思うけど、そういう意識が前面に出てこないと。上が抜けたら出られるというのでは遅い。自分も今年は上(トップリーグ)でほとんど出れていないですからね。それでも絶対に諦めてませんから」。

 メンバーが固定されていく中で、このマッチにおけるチーム内の位置づけの難しさもあったことだろう。サントリーはラガッツに勝って初年度のサテライトリーグ優勝が決定。双方のモチベーションにも相当の開きがあったのかもしれない。とはいえ、リーグ開幕一週間前。さすがにこの結果はチームの士気にも関わるのではと心配になってしまうが、ウェイン・ラブヘッドコーチは決然とした口調で言い切る。
 「我々は反省する。だが、後悔はしない。この1ヶ月でチームは飛躍的に成長した。後半戦は白星を積み重ねて、順位表を駆け上がれると確信している。まずは開幕戦をターゲットに勝利を狙っていきたい。前半戦でなかなか味わうことができなかった『勝つ喜び』を、選手とファンの皆さんとで共有したい」(ラブヘッドコーチ)。

【文責=小谷 たけし】

セコムラガッツ   サントリーサンゴリアス
前半 後半 得点 前半 後半
0 0 T 9 5
0 0 G 7 2
0 0 PG 0 0
0 0 DG 0 0
0 0 59 29
0 合計 88
16 反則 15

セコムラガッツ position サントリーサンゴリアス
小松 学 → 竹内 基詔 (PR) 林 仰
上野 進 (HO) 伊勢田 彬人 → 坂田 正彰
田村 義和 → 中井 高志 (PR) 尾崎 章 → 長谷川 圭太
小松 元気 → 前田 貴洋 (LO) 大久保 尚哉
生沼 知裕 (LO) B.トンプソン → 田原 太一
S.カペリ → 齊藤 泰裕 (FL) 高野 貴司 → 元 申騎
川口 和晃 → 岡本 信児 (FL) 竹本 隼太郎
高根 修平 (NO8) 瀬川 貴久
田原 章太郎 → 神尾 卓志 (SH) 澤木 智之 → 田原 耕太郎
R.アパヌイ → 升本 草原 10(SO) 野村 直矢 → 菅藤 心
河村 雄二 → 白藤 友数 11(WTB) 栗原 徹
姫野 拓也 12(CTB) 山口 大輔
及川 英典 → 小原 義巧 13(CTB) 浅田 朗
下瀬 央輔 14(WTB) 藤原 丈嗣
J.リチャーズ 15(FB) J.タラント
[サントリー得点者]
トライ 瀬川4、栗原2、タラント2、竹本1、野村1、尾崎1、坂田1、藤原1、浅田1
コンバージョン 栗原9/13、菅藤0/1
《シンビン》
セコム 竹内

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