SECOM RUGGUTs

2006年トップリーグ

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試合日程/結果

セコムラガッツ  8 トヨタ自動車ヴェルブリッツ  42
トップリーグ 第7節 開催地 三ツ沢公園球技場
開催日 2006年10月22日(日) キックオフ 14:01

どうしたラガッツ、持ち味影ひそめ6連敗

「勝つ」ために今、チームがしなければならないことを届ける言葉

 前半戦が終わった。開幕戦白星スタートに歓喜し、3冠王者・東芝へのチャレンジで観衆の心をつかんだ。しかし、その後息切れしたかのような惨敗続き。結果1勝6敗、勝ち点6の13位に沈んでいる。今、この場で伝えなければならないことはなんだろう。
 常日頃から、ラガッツを支援していただいているセコムグループの方や、いつも声を嗄らして応援してくれるファンの皆さまへ。そして、チームメートへも向けてのメッセージ。
セコムラグビー部1:艶島選手
簡単には倒れない。一歩でも1センチでも前に出ようとする艶島悠介の突進
セコムラグビー部2:カウチ選手
ブレイクダウンでは健闘、スコットカウチはリーグのジャッカルランキング断トツトップ
 勝てる試合はどんなことがあっても勝ってしまわないとチームの実にはならない。今回のトヨタ自動車戦、前節の神戸製鋼戦。勝てた試合だったのではないだろうか。そのことは選手たちが一番よくわかっていることだろう。前半、あっさりと先制トライを奪われるチームには明らかに迷いが見られた。それが、スタンドからは覇気を失ったかのようにも映った。
 立ち上がりからトヨタのスピードに振り回されて、前半だけで4トライを奪われた。いくら今季ディフェンスがよくなったと言われても、ミスからのスコアエラーは毎試合後を絶たない。リーグワーストの失点を記録している以上、紛れもなく最大の修正課題といえる。
 それでも、この試合には逆転できるチャンスがそこらじゅうに転がっていた。激しいブレイクダウンの攻防で、ラガッツは一歩も下がらなかった。接点で体を張ってボールを死守する。相手はペナルティを繰り返すだけで、とうとう33分にはLOダニエル・ケートにシンビン。このまま粘って喰らい付いていけばチャンスは来るはずだった。点差を詰めていき、ラスト10分での勝負に持ち込む。
 後半早々、代わって入ったばかりのSO長井達哉がPGを決め点差は20点。時間はたっぷりある。その後、キックで敵陣に攻め込むと、ゴール前でモールをドライブしてトライを狙うラガッツ。ここでもトヨタはコラプシング、オフサイド、ノットロールアウェイとペナルティを繰り返した。岩下眞一レフリーがトヨタの主将・麻田一平を呼び注意を与える。「次やったら、(イエロー)出すよ」。
 だが、ここでモールにこだわりきれなかった。我慢できなかったのがこの日の戦いを象徴していた。押しきれずバックスに展開してミス。ラガッツが攻め立て、トヨタがしのぐ。そんな膠着状態は20分にも及んだが、最後は逆にカウンターからトライを奪われてとどめを刺された。
 完敗だった。見せ場も、らしさも何一つ表現することができないまま散り、関東地方17日ぶりの雨が落ちたグラウンドで、痛んだ心は悲しみの涙に濡れた。
 この1ヶ月、ラガッツは足踏みしたかもしれない。だが決して後退してしまったわけではない。ほんの少しの回り道だ。人間は云うまでもなく感情を持った動物である。その時の気分や周りの雰囲気、他人の言動などさまざまな理由で揺さぶられる。強いチームほどその感情をコントロールするすべを、チームの文化や、諸先輩、会社の中で仕事をしながら学んでいる。感情をコントロールするという事は、自分自身の理解から始まる。冷静に客観的に判断、分析して自分がどういう人間なのかが正しく理解できてこそ、一流のラガーマンだ。
セコムラグビー部3:小原選手
トヨタのスピードに苦しめられたSO初先発の小原義巧はタックルで応戦
セコムラグビー部4:生沼選手
後半、戦術的入替での出場が続く生沼知裕。インパクトあるプレーに期待したい
セコムラグビー部5:鈴木学選手
コンタクトエリアの攻防は激しさを増す。鈴木学もここで勝負できれば一皮剥けるはず
セコムラグビー部6:長井選手
反撃の糸口を見出そうと前進を繰り返した長井達哉、先輩・廣瀬佳司選手と激突
 だからこそ、人のせいではないのだ。誰しもが勝てないことに理由を求めようとする。外に、外に。6連敗もして笑っていられるほど、能天気な集団ではない。大事なのはまずは自分自身に目を向けること。一人ひとりが自分に足りなかったものは何か。チームに足りないものは何かを考えて、答えを探す作業をする。選手もスタッフも、チーム全員が胸に手を当ててみなければならない。そこから何かが見えてくる。
 終わったことを悔やんでいても始まらない。大事なのはこれからだ。11月、チームは福島県のJヴィレッジで1週間の秋季キャンプを張る。日本代表スコッドのいないラガッツにとっては、全員揃った状態で、濃密な時間を過ごせるまたとない機会だ。
 上位陣との対戦が終わったといえ、後半戦の開幕は12月2日、秩父宮。相手は昨季日本一のNECを破り、意気上がるクボタスピアーズだ。3冠王者の東芝を止めたヤマハ発動機とのゲームも控える。そのヤマハを下したコカ・コーラウエスト。既に勝ち点8を記録し上を行く日本IBM。みそぎのシーズンにチームの結束が強まったリコー、福岡サニックス。いずれも侮れない。
 だが、必ずできるはずだ。ラガッツのセカンドステージ6連勝。強い気持ちを持ってやり遂げたい。「勝つ」ために、その勝負に挑むのだ。一戦必勝。「勝つ」ためにラグビーをやる。躊躇している暇などない。
 「勝つ」ために、相手の動きをよく観察して、考えて、大きな声を出して戦う。80分間、チームのプラン、原理原則の則り、基本に忠実にプレーする。出し惜しみなどしていたら、相手を倒せるわけはない。向こうだって必死だ。どの下位チームも「セコムには勝つ」という計算で挑んでくるだろう。それを跳ね除ける気概でぶつからなければ、リーグ戦の餌食になるだけだ。
 トップリーグ初年度、大阪で行われた近鉄ライナーズとの試合前に、当時の遠征メンバーは元日本代表の壊し屋ロック、林敏之氏の講演を聞いた。現役時代、日の丸のジャージーを背負って代表戦に挑む前、林氏は遺書を書いたという。魂をグラウンドに置いてくる、命懸けのプレー。講演者が泣きじゃくり、それを聞く者もみんな嗚咽をもらす、異様な光景だったという。
 決して大げさとは思わない。かつて、まだセコムが関東社会人リーグの2部にいた頃にプレーしていた先人たちも、大事な試合の前には部屋をきれいに片付けてからスタジアムに向かったという。真剣勝負、いつ何時、何が起こるかわからない。肉体のぶつかり合う戦いだ。危険も伴う。それでもグラウンドに立つのは、やっぱりラグビーのことが好きだから。戦う喜びを知っているからではないか。
 ラガッツは周りに「評価」をしてもらうために、「自分たちのやってきたことは間違っていなかった」と納得するためにラグビーをしているわけではないはずだ。勝って初めて得られるものがたくさんある。その多くをまだ、このチームは手にしていない。
 ラガッツ、全員の力を結集して「勝つ」ための1ヶ月。「SEIZE THE DAY」──、今日という日を掴み取れ。神は絶対に裏切らない。きっと、答えは転がっている。
【文責=小谷たけし】
セコムラガッツ   トヨタ自動車ヴェルブリッツ
前半 後半 得点 前半 後半
1 0 T 4 2
0 0 G 4 2
0 1 PG 0 0
0 0 DG 0 0
5 3 28 14
8 合計 42
9 反則 19
セコムラガッツ アキ トヨタ自動車ヴェルブリッツ
トライ ゴール ペナルティゴール ドロップゴール プレーヤー ノート ポジション トライ ゴール ペナルティゴール ドロップゴール プレーヤー ノート
    山賀 敦之  (PR)     高柳 健一 
    安藤 敬介  (HO)     七戸 昌宏 
    千巖 和彦  (PR)     豊山 昌彦 
    沢口 高正  (LO)     平塚 純司 
    鈴木 学  (LO)     ダニエル ケート 前33分シンビン
    渡邉 庸介  (FL)     菅原 大志 
    川口 和晃前15分 (FL)     遠藤 正俊 
    スコット カウチ  (NO8)     タマイティ ホルア後31分
    小池 善行  (SH)     麻田 一平 
    小原 義巧  10(SO)     廣瀬 佳司6/6
    石橋 秀基  11(WTB)     水野 弘貴前21分
    艶島 悠介  12(CTB)     難波 英樹前1,37分
    白藤 友数  13(CTB)     赤沼 源太 
    鈴木 貴士  14(WTB)     内藤 慎平前6,後26分
    ジェームズ リチャーズ0/1,PG 0/1 15(FB)     正面 健司 
    上野 進  16(R)     高山 勝行 
    石塚 陽介  17(R)     中野 真二 
    生沼 知裕  18(R)     谷口 智昭 
    高根 修平  19(R)     中山 義孝 
    大野 達也  20(R)     山本 剛 
    姫野 拓也  21(R)     久住 辰也 
    長井 達哉PG 1/1 22(R)     セコベ レアウェレ 
凡例
後半0分10.小原 → 22.長井 交替 前半13分4.平塚 → 18.谷口
後半21分4.沢口 → 18.生沼 前半36分7.遠藤正 → 19.中山
9.小池 → 20.大野 後半12分2.七戸 → 16.高山
後半25分2.安藤 → 16.上野 後半27分3.豊山 → 17.中野
6.渡邉 → 19.高根 後半32分8.ホルア → 20.山本剛
後半27分13.白藤 → 21.姫野 14.内藤 → 22.セコベ
   後半37分11.水野 → 21.久住

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