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2005年トップリーグ

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2005-6年トップリーグ

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試合日程/結果

セコムラガッツ  16 NECグリーンロケッツ  31
トップリーグ 第6節 開催地 秩父宮ラグビー場
開催日 2005年10月22日(土) キックオフ 14:00

残り15分で失速。またも勝利逃し開幕5連敗

勝利するための方法論。飛べない鳥は次節はばたく

 イメージできる? 自分たちが今持っているすべてをぶつけて勝利する姿を──。
ラガッツが勝てない。ここまでの戦いを振り返れば、3戦目の東芝府中戦を除いて、すべてのゲームで勝機は訪れていた。しかし、勝負どころの残り10分から15分で必ず失点を喫する。不用意なミスが顔を覗かせる。実にもったいないし、ただ歯がゆい。
 この日の対戦相手は、ここ2シーズンで一度も負けていない相性のいいNECグリーンロケッツだった。後半途中までリードしたが、最後はキックでボールを運ばれ、ゴール前でドライビングモールの圧力に屈し、逆転を許した。
 この結果をなんと見るべきか。単純に実力の差? 勢いの差? いや、トップリーグで上位に食い込めるだけの力は確かについているはずだ。春シーズンの結果がそれを証明している。勝利は手を伸ばせば届くところまで来ている。リーグ復帰元年で上位進出をめざすラガッツ。誤解を恐れず云うなら、たかが5連敗。それがどうした。今回は今のチームに足りないものを一考。
 次節で必ず勝利するために。もう「よくがんばったね」なんて慰めの声は聞きたくない。
写真1:タアラ選手
写真2:長井選手
 ディフェンスが機能していた第5戦。バックローにセミシ・サウカワ、グレン・マーシュ、箕内拓郎という強烈なトリオを揃えてきたNECを、小粒な両FL、渡邉庸介と岡本信児が相手の膝下へ、足首へ。激しいタックルを浴びせ封じ込める。国内最強の3列を敵に回しても決してひけを取らない戦いぶりだ。
 No8のセネ・タアラも満身創痍で奮闘する。期待された新外国人FW、スコット・カウチとピア・エイスがケガで出遅れる中、開幕から一人、フル回転で体を張っている。
 ラガッツのラインディフェンスを崩せないNECは堪えきれず、ミスやペナルティで自滅を繰り返した。ゲーム中、幾度となく流れは相手にも傾くが、辛抱して凌げばすぐにチャンスは巡ってきた。ピンチの後には・・・である。
 1点差に追い上げた前半終了間際には、ゴール前でワイドにボールを散らしたアタック。継続してボールを支配した後、オープンサイドWTBの正木健介をフィニッシャーに据え展開する。正木はインゴールにボールを蹴りこみ、追い始めたところで相手に引き倒された。レフリーは認定トライを宣告。
 運もあった。リードして折り返すこともできた。最高の形で選手たちも気持ちが乗ってくる。だが、後半立ち上がりで先手を取られた。PGで点差を拡げようとしたが、2本続けて狙った2本目は失敗。ドロップアウトから続く敵陣22mライン周辺エリアでの攻防も生かせなかった。その後はドライビングモール2発、最後は非凡なランナーでもあるマーシュに走られノックアウトである。
写真3:渡邉選手写真4:鈴木学選手
 なぜ勝てない。つまるところFWが非力なのか。それも違う。ラガッツが一度も跨げなかったゴールラインまで、NECは5度もボールを運んだのだから、負けは素直に認めるべきだ。それでも最後に屈したのは、力の差ではない。一つの仮想を立ててみる。ラガッツはまだ、「勝ち方」を知らない。飛べない鳥なのだ、と。
 仮想=それはまぎれもない現実でもある。試合運びにおいて、その時間帯、エリアで個人が、チームがしなければいけないことを考え実践してプレーできているか。頭ではわかっていてもまだ体がついていっていない。思い起こせばトップリーグ1年目には3連勝した。そこにはある種の勢いもあった。ひたすら守り抜き、攻めきった。無我夢中でNECを倒した。サニックスには「勝ち方」を知らないがため、ロスタイムまでもつれるゲームをしてしまった。それでも神様はラガッツに味方した。クボタ戦だって最後どう転ぶかわからない薄氷の勝利だった。わずか4点リードのロスタイム、ラガッツゴール前のモールでクボタはあのウィリアミ・オファヘンガウエがボールをキープしていたのだから──。
写真5:杉町チーム代表と加藤HC
写真6:小池主将
 加藤尋久ヘッドコーチはこの日のゲーム前、「勝つためには、秘訣がある」という話をした。
 「試合に勝つにはやはり勝ち方というものが存在する。当然そこにはセオリーもある。だけど一番は、まず一つ勝つこと。勝利を経験し、勝ち方を身をもって覚えれば、このチームは本物の強さを手に入れることができる」。
 これから、たくさん勝っていくために。勝って勝って勝ちまくるために。その方法論は「まず一つ勝つこと」。勝利するイメージを、トライを取るイメージを皆で共有できなければならないのだ。
 可能性は、まだいくらでもある。嵐の戦国リーグ、各チーム、勝ち点を思うように伸ばせていない。星の潰しあい。ラガッツは実力上位とされるチームとの戦いを前半6試合でほぼ消化してしまうことになる。このまま大混戦が続けば目標のBランク(4、5、6位)という位置だって十分手が届く。
 5連敗、6連勝なんていうミラクルはどうだろう。今年の日本シリーズでタイガースがなし得なかった大どんでん返しだ。はたまた、やっとの思いで出場権を獲得したマイクロソフトカップで一気に開花するのだって悪くない。ラガッツが、ただ勝利至上主義の画一化したラグビーをやっていないことぐらい、目の肥えたファンには伝わっている。あとは一日でも早く結果がついてくれば。ジャパンの新指揮官、ジャン・ピエール=エリサルドだって黙って見過ごすわけにはいかないはずだ。
 イメージできる? 前半戦最後の戦い、トヨタ自動車戦後のピッチで喜ぶ選手たちの姿を──。
 その裸の魂をしかと見届けてほしい。
【文責=小谷たけし】
セコムラガッツ   NECグリーンロケッツ
前半 後半 得点 前半 後半
1 0 T 1 4
1 0 G 1 2
2 1 PG 0 0
0 0 DG 0 0
13 3 7 24
16 合計 31
13 反則 19
セコムラガッツ アキ NECグリーンロケッツ
トライ ゴール ペナルティゴール ドロップゴール プレーヤー ノート ポジション トライ ゴール ペナルティゴール ドロップゴール プレーヤー ノート
    山賀 敦之  (PR)     久富 雄一 
    上野 進  (HO)     水山 尚範 
    石塚 陽介  (PR)     東 考三 
    澤口 高正  (LO)     浅野 良太後20分
    鈴木 学  (LO)     熊谷 皇紀 
    渡邉 庸介  (FL)     セミシ サウカワ前16分
    岡本 信児  (FL)     グレン マーシュ後34,37分
    セネ タアラ  (NO8)     箕内 拓郎 
    小池 善行  (SH)     辻 高志 
    仲野 哲也DG 0/2 10(SO)     安藤 栄次3/5
    正木 健介  11(WTB)     石田 由憲 
    遊佐 和彦  12(CTB)     向山 昌利 
    今井 通  13(CTB)     水田 雄也 
    ノーマン リガイリ  14(WTB)     田中 誠士後4分
    長井 達哉1/1,3/4 15(FB)     窪田 幸一郎 
    安藤 敬介  16(R)     立川 善能 
    千巖 和彦  17(R)     猪瀬 佑太 
    生沼 知裕  18(R)     磯岡 正明 
    小松 元気  19(R)     大東 毅 
    鈴木 貴士  20(R)     藤戸 恭平 
    セレマイア バイ  21(R)     松尾 健 
    堀籠 道也  22(R)     肥後 隆之 
    認定トライ前40分 -       
凡例
後半16分12.遊佐 → 21.バイ 交替 後半14分6.サウカワ → 19.大東毅
14.リガイリ → 22.堀籠 後半21分3.東 → 17.猪瀬
後半22分2.上野 → 16.安藤 後半27分9.辻 → 20藤戸
4.澤口 → 18.生沼知 後半34分8.箕内 → 18.磯岡
後半35分6.渡邉 → 19.小松 後半38分2.水山 → 16.立川
後半38分11.正木 → 20.鈴木貴   

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