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2005年トップリーグ

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2005-6年トップリーグ

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試合日程/結果

セコムラガッツ  28 サントリーサンゴリアス  43
トップリーグ 第5節 開催地 仙台スタジアム
開催日 2005年10月16日(日) キックオフ 13:00

攻撃的ラグビー開眼! きっかけつかんだ4トライ

後半18分に一時は逆転、地元出身WTB堀籠道也が活躍

 雨続きの東京とはうらはらに、さわやかな秋晴れとなったみちのくは杜の都・仙台。前回の観戦記で登場した佐藤嘉彦応援団長も澄んだ空気にご機嫌の様子だ。両手に清涼飲料水の「DAKARA」や「なっちゃん」を抱え「いやぁ、ゲームの前にサントリーを飲み干してやろうと思ってね」と願掛け。前節「がっくんちょ」な大敗から一変、金星を目指しての出陣となった。
写真1:試合前エキシビジョン
 開幕から3連敗中のラガッツ、迎え撃つサントリーサンゴリアスも今季は調子が上がらずここまで1勝2敗。両チームの志は違えど、共にボールをワイドに動かすラグビーであることに変わりはない。「このゲームで何かきっかけをつかみたい」(HO上野進)という思いは共通のものだ。
 加藤尋久ヘッドコーチが「これまでの3試合、チャレンジャーとしての勇気が足りなかった。ミスを恐れず思い切ってボールを動かす。今日勝たなくて、いつ勝つんだ、という気概を持って戦いたい」と語れば、加藤ヘッドコーチの明治大の後輩にあたるサントリー・永友洋司監督は「もう一度サントリーの原点に戻って、チームが掲げるアジアナンバーワンのアタッキングラグビーをやろう」とかつての王者も悲壮の覚悟でゲームに挑んだ。
写真2:艶島選手
 相手がどうこうではなく「きっかけ」をつかむのはどちらか。命運をわけるゲームは3分遅れでキックオフ。まずは高速バックスリーを揃えるサントリーが、ワイドな展開を見せWTB伊藤俊平選手のトライで先手を取る。しかしこの2週間、徹底的に体をぶつけあい「どこよりも激しい練習」(小池善行主将)を重ねてきたラガッツもすぐさま反撃に転じる。26分、マイボールラインアウトをLO鈴木学がクリーンキャッチすると、NO.8セネ・タアラがバックスにボールを供給し、CTB艶島悠介が思い切りよくラインブレイク。一気に敵陣まで入りこむ。ここからが決め事なし。個々の判断でボールをつなぐラガッツ真骨頂のトライシーンの始まりだ。
写真3:ダブルチーム・タックル
写真4:正木選手
 WTB正木健介へのラストパスは通らないが、ルーズボールを拾い上げラックを形成。SH小池主将の判断よいパスで徐々にテンポを上げていく。続いてSO仲野哲也から密集サイドにPR石塚陽介が入ってきてクラッシュ。スムーズな球出しを見せ今度はFB長井達哉がタテを突く。PR山賀敦之、HO上野進が綺麗なオーバーを見せ小池主将からCTB今井通へパスアウト。この時点で4次攻撃。[13]−[12]−[6]−[7]−[2]と細かくオフロードでパスをつなぎゲインラインを突破し前進。ここもクリーンアウトで[9]−[10]−[12]、内へ返してラインに残っていたタアラがゴール前へ。さらにラックから[9]−[10]と渡り、あと3m。もう一度ラックを作ると、[9]−[7]−[11]と最後は飛ばしパスで大外の正木がライン際にトライを決めた。
 上記、文章で書くにはあまりにも読みづらく、かつ複雑な一連のプレー。これがラガッツのお家芸となるスタイルだ。もちろん上記に名前のなかったプレーヤーも陰で様々な仕事をした。グラウンド全体を使い、ボールをダイナミックに動かす。春から練習でやってきた流れの中でトライを取る形がようやく成果として現れた。
 その後アタックに全精力を傾けてくるサントリーWTB伊藤選手に、この日2本目のトライを奪われるが、前半終了間際にはゴール前のフリーキックから展開し、再び正木がトライ。5点差にまで追い上げハーフタイムを迎えた。
写真5:渡邉選手
写真6:堀籠選手
 お互いに今までの重圧から解放され、思い切ったプレーを見せ合う展開。後半はラガッツが5分、長井のPGで先手を取る。負けじとサントリーもCTBライアン・ニコラスがトライを決めるが、14分に再びPGで6点差。ここで加藤ヘッドコーチはキープレーヤーのWTBノーマン・リガイリ、CTB艶島をあえて下げ勝負に出る。WTB堀籠道也とCTBセレマイア・バイを投入。これがズバリはまる。直後の18分、ラインアウトからモールを作り、オープンへ展開。CTBバイがフラットな位置から仕掛け、ダウンボール。さらに順目へ仲野−今井−長井とつなぎ、長井が内側にステップを切ってラインの半歩裏側へ出ると、一番外の堀籠へラストパス。スワーブを切ってインゴールを陥れた。
 地元宮城高専卒の堀籠。トップリーグ1年目にも開幕から2戦連続でトライを奪った大舞台での強さを発揮し、スタンドも大歓声に包まれた。長井のコンバージョン決まり、23−22。とうとうゲームをひっくり返す。
 残り20分、しかし後がないサントリーも意地を見せ、ここから3本のトライを奪われ再逆転を許す。遠のく初勝利。それでも、最後まで諦めずアタックを続けたラガッツはノーサイド寸前、ゴール前のモールからタアラがトライを奪い、4トライ目をスコアした。
 「負け試合で4トライを奪いボーナスポイントを獲得したのはトップリーグ2シーズン目で初めてのこと。ミスが多く課題は尽きないが、このゲームをプラスに考えてNEC戦にいい流れを持ち込みたい」(小池善行主将)。一方、打ち合いを制したサントリー・田中澄憲主将は安堵の表情。意外にもこれが今季初めてのボーナスポイント獲得となった。
 トップリーグは5節が終了し、全勝が東芝府中と三洋電機の2チームのみ。2勝2敗で6チームが並ぶ戦国リーグとなっている。このゲームで中盤戦へ向け「きっかけ」をつかんだのはサントリー、だけではなかったのは確か。
 スピード、判断をアグレッシブに。次戦、秩父宮で勝利の凱歌を──。
【文責=小谷たけし】
セコムラガッツ   サントリーサンゴリアス
前半 後半 得点 前半 後半
2 2 T 2 4
0 1 G 1 4
0 2 PG 0 0
0 0 DG 1 0
10 18 15 28
28 合計 43
10 反則 15
セコムラガッツ アキ サントリーサンゴリアス
トライ ゴール ペナルティゴール ドロップゴール プレーヤー ノート ポジション トライ ゴール ペナルティゴール ドロップゴール プレーヤー ノート
    山賀 敦之  (PR)     長谷川 慎 
    上野 進  (HO)     山岡 俊 
    石塚 陽介  (PR)     尾崎 章 
    生沼 知裕  (LO)     田原 太一 
    鈴木 学  (LO)     サイモン メイリング 
    渡邉 庸介  (FL)     高野 貴司前10分シンビン
    岡本 信児  (FL)     上村 康太 
    セネ タアラ後45分 (NO8)     大久保 直弥 
    小池 善行  (SH)     田中 澄憲 
    仲野 哲也  10(SO)     浅田 朗1/1
    正木 健介前27,40分 11(WTB)     伊藤 俊平前19,35分
    艶島 悠介  12(CTB)     ライアン ニコラス後10,28分,5/6
    今井 通  13(CTB)     瓜生 靖治 
    ノーマン リガイリ前16分シンビン 14(WTB)     平 浩二後22,37分
    長井 達哉1/4,2/2 15(FB)     栗原 徹 
    川口 和晃  16(R)     坂田 正彰 
    千巖 和彦  17(R)     川村 拓也 
    澤口 高正  18(R)     脇 健太 
    小松 元気  19(R)     高谷 順二 
    大野 達也  20(R)     田原 耕太郎 
    セレマイア バイ  21(R)     沢木 敬介 
    堀籠 道也後18分 22(R)     ピタ アラティニ 
凡例
後半15分12.艶島 → 21.バイ 交替 後半18分11.伊藤 → 21.沢木敬
14.リガイリ → 22.堀籠 後半24分7.上村 → 19.高谷
後半25分2.上野 → 16.川口 後半36分5.メイリング → 18.脇
後半28分4.生沼知 → 18.澤口 15.栗原 → 22.アラティニ
後半36分1.山賀 → 17.千巖 後半39分1.長谷川 → 17.川村
後半39分6.渡邉 → 19.小松 2.山岡 → 16.坂田
   後半41分9.田中 → 20.田原耕

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