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2004年
トップチャレンジシリーズ

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試合日程/結果

セコムラガッツ  0 福岡サニックスボムズ  34
トップチャレンジシリーズ 第1戦 開催地 駒沢陸上競技場
開催日 2005年1月16日(日) キックオフ 14:00

サニックスとの大一番で痛恨の今季初黒星

気持ちが空回りし、トップリーグ昇格は次戦に持ち越し

 好事魔多し、とはよくいったものである。年明けから狭山で合宿を張り、チャレンジシリーズに向け万全の準備をしてきたラガッツ。この一週間、メンバーたちは実にいい準備ができていた。ゲーム当日も、完璧に近いウォーミングアップができた。負ける要素など何一つない。あとはこれまでやってきたことをゲームで出すだけのはずだった。
 だが、しかし──。
写真1 写真2
 落とし穴はどこにあったのか。順を追って考えてみる。
 試合前のロッカールーム、渡邉庸介主将のゲキにみんなの心が一つになった。昨シーズンをケガで棒にふり、トップリーグを1試合も経験できなかったスキッパー。この一戦に懸ける思いは図り知れない。<死んでも負けられない戦い>。殺らなきゃ殺られる。男には時としてすべてを投げ打ってでも守らなきゃいけないものがある。「いいか、お前ら。この試合に命懸けてくれ」(渡邉主将)。腹は決まった。
写真3  ロッカーのドアが勢いよく開く。感極まって真赤な目をしている選手もいた。つられて筆者も胸がいっぱいになる。凍える寒さが、どしゃ降りの雨がなんだ。相手の平均体重107kgの大型FWなどちっとも怖くない。最後にグラウンドで笑ってるのは俺たちだ。 3分遅れでのキックオフ。前半は風下に立つ。ラガッツ、最初の球出しはSH小池善行のパスアウトからSO長井達哉がキックを蹴らずに、オープンにパス。CTBセレマイアバイがさらに外へ。スペースのない位置でボールを受けたWTB鈴木貴士がいとも簡単にタッチに押し出される。
写真4  にわかに信じがたい気もするが、この試合の「ゲームのあや」はこのシーンにあった。この時すでに勝負は決まっていたのかもしれない。前半はキックを主体にして敵陣で戦う。バックス勝負は後半からというゲームプラン。それとはあまりにかけ離れた攻撃でゲームが動き出したのだ。たかだか、ワンプレー。それも一度の選択にすぎない。修正はいくらでもきくはずだった。事実、ベンチからも再三、キックを使うように指示が飛んでいた。しかし、相手にこちらの描いたプランをそっくりそのままやられ、リードを許す展開になると皮肉にも「入りすぎた気持ち」が足枷となって選手に金縛りをかける。負けられないというプレッシャー。「今思えば自分自身、冷静さを欠いていた」(長井)。
写真5  早くトライを取らないと。追いつかないと。逆転しないと。勝たないと・・・。焦りはミスを呼び、結果を追い求めるあまり、そこに至るプロセスがおざなりになっていた。「みんな最後まで基本に立ち返ることができなかった」(正木健介)。ボールの継続や、陣地を稼ぐという過程に目が向いていないチームの危うさを感じ取った渡邉主将が、ハーフタイムで「もっとラグビーを楽しもう」と周囲のはやる思いを諭したが、そのリーダーが後半23分、相手との接触プレーでもんどりうって倒れこみ、担架で運び出されると、あぁどうして。最後の一線は決壊した。

 0−34。トップリーグ昇格と日本選手権出場に王手をかけるはずだった大一番でまさかの敗北。しかも零封された。「予想できる範囲で最低のゲーム。やりたいことが何一つできずラグビーになっていなかった」(加藤尋久ヘッドコーチ)。公式戦での完封負けなどいつ以来だろうか。歴史を紐解けばわかることだが、忌まわしい記録などどうでもよいのであえて書かない。今は、今季最多800人を超える大応援を受けながら見せ場なく敗れた汚名を、次戦で晴らすことが先決だ。29日の豊田自動織機戦で勝利し、トップリーグ自動昇格を勝ち取ると同時に、今シーズンを締めくくる。目標の日本選手権が遠のいたのはあまりにも残念で悔やまれるが、これも神が与えた試練と思うなら、来季以降の肥やしにして。
 なあに、言い訳しようのない完敗だ。立て直しはきく。
【Text by 小谷たけし】

セコムラガッツ   福岡サニックスボムズ
前半 後半 得点 前半 後半
0 0 T 3 1
0 0 G 3 1
0 0 PG 0 2
0 0 DG 0 0
0 0 21 13
0 合計 34
17 反則 8

セコムラガッツ アキ 福岡サニックスボムズ
トライゴールペナルティゴールドロップゴールプレーヤーノート ポジション トライゴールペナルティゴールドロップゴールプレーヤーノート
    山賀 敦之  (PR)     篠原 光弘 
    川口 和晃  (HO)     加古川 雅嗣前7分
    石塚 陽介  (PR)     上田 栄太 
    澤口 高正  (LO)     遠藤 哲 
    I.アフェアキ  (LO)     立花 亮 
    渡邉 庸介  (FL)     H.マキリ 
    齊藤 泰裕  (FL)     西端 要 
    脇屋 洋一  (NO8)     D.ミュア後30分
    小池 善行  (SH)     鬼束 竜太 
    長井 達哉  10(SO)     伊藤 宏明前14分
    正木 健介  11(WTB)     森 大典 
    S.バイ  12(CTB)     堀田 雄三 
    今井 通  13(CTB)     菅藤 友 
    鈴木 貴士  14(WTB)     乾 武志前36分
    下瀬 央輔  15(FB)     古賀 龍二4/4,2/3
    上野 進  16(R)     石田 大輔 
    千巖 和彦  17(R)     佐藤 重明 
    小松 元気  18(R)     伊達 肇 
    S.タアラ  19(R)     上田 豊 
    鈴木 健  20(R)     D.カラウナ 
    及川 英典  21(R)     R.パーキンソン 
    N.リガイリ  22(R)     大庭 照光 
凡例
後半11分12.バイ → 21.及川 交替 後半11分6.マキリ → 18.伊達
15.下瀬 → 22.リガイリ 13.菅藤 → 20.カラウナ
後半18分5.アフェアキ → 19.タアラ 後半32分8.ミュア → 22.大庭
後半23分6.渡邉 → 18.小松 12.堀田 → 21.パーキンソン
後半25分10.長井 → 20.鈴木健 後半34分2.加古川 → 16.石田
後半34分2.川口 → 16.上野 後半35分5.立花 → 17.佐藤
後半36分1.山賀 → 17. 千巖 後半36分10.伊藤 → 19.上田


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