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試合日程/結果

セコムラガッツ  34 釜石シーウェイブス  23
トップイーストリーグ10 第7戦 開催地 県営熊谷ラグビー場
開催日 2004年11月17日(日) キックオフ 13:00

耐えてしのいで開幕7連勝

ベテラン澤口、「飛んで」流れ呼び込む

 行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。かつて「北の鉄人」と呼ばれた男たちがいた。まだセコムにラグビー部が存在しなかった80年代初頭、日本選手権7連覇を成し遂げ王者・新日鐵釜石。そのタフな魂と頑強な精神力が備わった強者の存在が、あるいは当時のセコムラグビー部誕生のきっかけになったとも噂される。時は移り行き、釜石も市民の手で支えるクラブチーム「シーウェイブス」と生まれ変わった。立ちはだかる難関、今もなお北の地に息づく魂──。

写真1  熱く、激しく。タフな相手にはそれを上回る心で向き合わねばならない。「釜石」の名を背負って戦っている相手。「俺たちもセコムラガッツの名前にプライドを持って戦おうぜ。二度と起き上がってこられなくなるまで倒し続けろ」(加藤尋久ヘッドコーチ)。メンバーはロッカールームの円陣で一気に気持ちを高める。チームは一つの塊となってグラウンドへと飛び出していった。
 前半は耐える展開。いきなり1分、ペナルティゴールを決められ、今季7戦目にして初めて先制点を奪われる。その後もミスから2トライを喫し、5点のビハインドを背負っての折り返しとなった。「当たりが厳しくHardなゲームだった」(セネ・タアラ)。
写真2
 後半、先手はまたも釜石。点差が8点まで開いたところで、ラガッツもようやく追撃に転じる。自陣からでも積極的にボールを動かし、ゴール前へ。徐々にリズムを手繰り寄せる。
 試合は膠着し、後半19分。なおリードを許す展開で、加藤ヘッドコーチはベテラン澤口高正、フレティ・マホニを投入。これがズバリはまる。「おっしゃ!お前ら絶対取るぞ!」。大声でFWを鼓舞しながら登場した澤口は、ケガでここ1カ月まともな練習すら出来ていない状態。それでも「出るからにはどうこう言ってられない。負けてたからこそしっかりしたプレーをしようと。時間はあったし絶対逆転できると思ってた」(澤口)。

写真3
 チームの流れは一変する。苦戦の続いたラインアウトで、頼もしいベテランは相手ボールを次々にターンオーバー。激しい攻防のさなか、3度もジャージーのパンツが破れ、履き換えるハプニングもありつつ空中戦を支配すると、バックス陣も連続トライで応えようやく逆転に成功する。相手のキックに反応して石橋秀基・下瀬央輔・鈴木貴士のバックスリーも縦横無尽に駆け上がる。最後の最後までもつれたゲームはロスタイム43分、途中出場のSO鈴木健が個人技でインゴールへ飛び込んで勝負あり。「勝ててよかった。それだけ」と澤口。前節の東京ガス戦に続き苦しいゲームをしのいで、土つかずの7連勝を飾った。

写真4写真5
 最後に敵ながら、一人だけ紹介しておきたい選手がいる。ラガッツのバックスリーにひたすらタックルを浴びせ続けた見覚えのある顔。釜石の背番号22、津田康太選手だ。今年3月までラガッツでプレーしていた津田選手は、現在釜石市の教育委員会に勤めながらシーウェイブスでプレーする。前半32分から登場、ボールを持って走る機会はほとんどなかったがディフェンスで魅せた。ひたむきな背走──。その姿は見る人の心を打った。「ラガッツは色々なことを教えてもらったチーム。今日は練習で準備したことが出せた。釜石にとっても今季一番の内容。勝って恩返しがしたかっただけに悔しい」(津田選手)。仲間や家族、そして良きライバルたち。さまざまな人々の夢を乗せたラガッツの戦いに終りはない。
【Text by 小谷たけし】

セコムラガッツ   釜石シーウェイブス
前半 後半 得点 前半 後半
2 3 トライ 2 0
1 2 ゴール 2 0
1 0 ペナルティゴール 2 1
0 0 ドロップゴール 0 0
15 19 計 20 3
34 合計 23
22 ペナルティ 16

セコムラガッツ アキ 釜石シーウェイブス
トライ ゴール ペナルティゴール ドロップゴール プレーヤー ノート ポジション トライ ゴール ペナルティゴール ドロップゴール プレーヤー ノート
        山賀 敦之   (PR)         浅田 哲哉  
        川口 和晃   (HO)         松井 康輔  
        石塚 陽介   (PR)         田村 義和  
        生沼 知裕   (LO)         三浦 健博  
        S.タアラ   (LO)         A.ギャラハー 前6分
        齊藤 泰裕   (FL)         高橋 竜次  
        渡邉 庸介   (FL)         京野 和也  
        小松 元気   (NO8)         三浦 智拓  
        小池 善行 後16分 (SH)         池村 章宏  
        長井 達哉 前31分, 3/4, 1/1 10(SO)         越前谷 大樹  
        下瀬 央輔 G0/1 11(WTB)         H.マーティン 前13分
        S.バイ 前10分 12(CTB)         津嶋 俊一 2/2, 3/3
        及川 英典   13(CTB)         細川 進  
        鈴木 貴士 後23分 14(WTB)         眞野 篤司  
        石橋 秀基   15(FB)         金 和則  
        安藤 敬介   16(R)         武藤 恵介  
        千巖 和彦   17(R)         仲上 太一  
        澤口 高正   18(R)         R.マクドナルド  
        F.マホニ   19(R)         佐野 竜介  
        鈴木 健 後43分 20(R)         八重樫 俊介  
        遊佐 和彦   21(R)         藤原 誠  
        N.リガイリ   22(R)         津田 康太  
凡例
後半13分 2.川口 → 16.安藤 交替 前半32分 11.マーティン → 22.津田
後半19分 5.タアラ → 18.澤口 後半8分 6.高橋 → 18.マクドナルド
8.小松 → 19.マホニ 後半19分 7.京野 → 17.仲上
後半31分 10.長井 → 20.鈴木健 後41分 14.眞野 → 21.藤原
後半34分 12.バイ → 22.リガイリ    


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