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試合日程/結果

セコムラガッツ  39 JALウィングス  5
トップイーストリーグ10 第2戦 開催地 セコムラグビーフィールド
開催日 2004年9月26日(日) キックオフ 14:00

セットプレーで優位、ホーム狭山の地で完勝!

630日ぶりに渡邊主将が公式戦復帰へ

写真1  「物足りない」。39-5と表示されたスコアボードに、山賀敦之は憮然とした表情で呟いた。失点こそ1トライに抑えたが、内容のわりに点差は開かなかった。シーズン無敗でトップリーグへ復帰しようとしているチームである。自分たちがイニシアチブを取って、キックオフから相手を圧倒する。そのための準備や試合前の張り詰めた空気はどこに置いてきてしまったのだろう。
写真2
 ぬかるんだ地面、滑るボール。雨の日には雨の日なりの戦い方がある。開始10分までJALの猛攻をしのいだラガッツは、セットプレーで優位に立つと、モールを基点に得点を挙げていく。だが、トライ寸前で不用意なペナルティや度重なるノックオン。みすみすチャンスを逃し、取りきれない時間帯が続く。後半も相手のミスからスコアこそ重ねたが、「ディフェンスラインを完全に崩してインゴールまでボールを運ぶ」という形は見られなかった。
 それが山賀には歯痒かった。対面となったかつてのチームメイト、オファ・トペニ選手をスクラムで圧倒した。ボールを持てば細かいステップを切って相手を抜く。かつてのスクラムマシーンは、新たなプロップとしての可能性を求め、その姿を変貌させ始めていた。
写真3  山賀には期するものがあった。一週間前の9月18日。寮の部屋で一人、ブラウン管の映像に釘付けになっていた。華々しく開幕した2年目のトップリーグ。ラガッツのいない光景をじっと見つめていた。一瞬、胸にポカンと穴が空いた気がした。「なぜここから落ちてしまったんだろう」。そして強く思った。「早く向こうの世界に戻らないといけない。うちは下でやってる以上、一戦一戦、相手を完膚なきまでに叩き潰さないと。こんなもんじゃ全然足らない」(山賀)。
 回り道だからこそ、今年一年は大切な年なのである。下で戦う意味──。それを選手たちはしっかりと理解している。「課題を持って戦えるというのは幸せなこと。目標もできるし、進化し続けることができるから」(齊藤政美コーチ)。そして偶然にもこの日の夜、今のラガッツが映し出す風景とシンクロする場面と出会うことになる。
 東京ドームで行われていたプロ野球、巨人−阪神戦。ジャイアンツの先発マウンドはこの日がプロ初先発となるドラフト1位ルーキーの内海哲也投手。7回まで1失点と好投し、記念すべき勝利のためにも後は中継ぎ陣にマウンドを託すかに思われた。しかし、ベンチの指示は続投。そして用意された結末はあまりに残酷なものとなった。
 8回表、2点を追うタイガースは1死1、2塁とし、4番金本知憲選手が打席へ。内海投手が自信を持って投じた116球目はライトスタンドへ一直線、土壇場逆転3ランホームラン。直後、交代を命じられ初先発初勝利の夢は無残にも砕け散った。だが、この光景を見て切に思った。そんな勲章が何になろうか。この先10年、15年とチームの柱になるべき人間にとって、忘れ難いまでのつまづきこそが何よりの経験だったに違いない。試合後、内海投手はきっぱりと言いきった。「あのコース、2軍ではカウントを稼げるボールだった。打たれていい勉強になりました」。
写真4写真5
 セコムラガッツにとっても今が人生、かけがえのない時。この日、JALとのゲームは狭山市にあるセコムラグビーフィールドで行われた。この地で公式戦を行うのは実に7年ぶりのこと。ほとんどの部員が初めての経験に戸惑いを見せた。これを皮切りに3週続けてホームでの試合が続く。「自分たちのグラウンドで公式戦をやる。これがトップリーグとイーストの差。この気持ちは絶対に忘れたくないし、やるからには恥ずかしいゲームなんかできない」(石橋秀基)。たゆまない練習の日々や、公式戦の激闘でめくれ上がったグラウンドの芝生や土たちもまた、チームの成長を見守っていることを忘れてはいけない。
【Text by 小谷たけし】


セコムラガッツ   JALウィングス
前半 後半 得点 前半 後半
3 4 T 0 1
1 1 G 0 0
0 0 PG 0 0
0 0 DG 0 0
17 22 0 5
39 合計 5
11 反則 12

セコムラガッツ アキ JALウィングス
トライゴールペナルティゴールドロップゴールプレーヤーノート ポジション トライゴールペナルティゴールドロップゴールプレーヤーノート
    山賀 敦之  (PR)    今尾 暁
    安藤 敬介  (HO)     前田 学 
    竹内 基詔前13,後12分 (PR)     O.トペニ 
    生沼 知裕  (LO)     吉川 祐介 
    S.タアラ前33分 (LO)     P.バウデン 
    渡邉 庸介 (FL)     川上 力也 
    小嶋 辰紀 (FL)     三縄 宗太郎 
    F.マホニ後2分 (NO8)     露木 健也 
    大野 達也  (SH)     溝口 雅也 
    鈴木 健2/7 10(SO)    大場 将隆
    及川 英典後32分 11(WTB)     平方 稔郁 
    遊佐 和彦  12(CTB)     梅月 信吾 
    松田 耕記  13(CTB)     矢部 哲郎 
    鈴木 貴士前24分 14(WTB)     松永 康司後16分
    石橋 秀基  15(FB)     七字 克重 
    川口 和晃  16(R)     居原 裕一郎 
    千巖 和彦  17(R)     宮地 紳也 
    澤口 高正  18(R)     T.コーリング 
    脇屋 洋一  19(R)     小岩 弘典 
    小池 善行後39分 20(R)     吹越 秀則 
    小坂 彰伸  21(R)     古賀 修平 
    今井 通  22(R)     川端 栄二 
凡例
後半18分9.大野 → 20.小池 交替 後半9分5.バウデン → 19.小岩
13.松田 → 22.今井 12.梅月 → 18.コーリング
前半21分5.タアラ → 18.澤口 後半18分1.今尾 → 16.居原
後半31分6.渡邉 → 19.脇屋 2.前田 → 20.吹越


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