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2011 Hot News

いま自分たちにできること.石巻でラグビースクールを開校

被災地の子どもたちとの触れ合いは、明日への活力に

セコムラグビー部1:石巻でスクールが開校
抜けるような青空の下、石巻でスクールが開校
【PHOTOGRAPHED BY YUKA SHIGA】
セコムラグビー部2:沿岸部には車が山積み
沿岸部には津波で流されてしまった車が山積みにされている
セコムラグビー部3:進む復興
瓦礫の山、ハエもすごかったが確実に復興が進んでいることが感じられた
 7月24日(日)、宮城県石巻市の石巻専修大学において、震災復興支援を兼ねたセコムラガッツ主催によるラグビースクールが行われました。
 スマイルアゲイン──。3月11日に降りかかった現実から4ヵ月。ラガッツはチームとして初めて被災地に足を踏み入れました。今回の参加者は、勤務などでどうしても都合のつかなかった数名を除く選手全員・スタッフ、OBの計25名でのスクールとなりました。
 会社のボランティア支援制度を活用し、一部費用を自己負担することで集まったメンバー。前日土曜日の深夜0時に狭山寮に集合し、専用バスで一路東北道を北上。途中、食事やトイレ休憩をはさみながら朝7時すぎに石巻へ到着しました。
 今回、スクールの団長を務めたのは地元・女川出身の石橋秀基選手。漁港近くの実家は巨大津波に飲みこまれ、石巻に移り住んでいた両親もこの地で被災、しばらく生存確認のできない日々が続きました。残念ながらおばあさんはいまだに行方不明のままです。石橋選手は石巻の町に入るやおもむろにバスのマイクを手にすると、眼前に広がる光景が、震災前はどういう状況だったか、ガイドよろしく事細かに説明を始めました。
 いまだ津波の爪跡が深く残る沿岸部、それでも復興は確実に進んでおり、地元の人たちも震災を感じさせない笑顔で迎えてくれました。石巻、さらに仙台ラグビースクールからも子どもたちが集まり、総勢120名の大所帯を前に、ラガッツの面々は学年ごとに異なるスクールメニューを考案、自然体のスクールが開校されました。
セコムラグビー部4:小学校低学年のセッション
かたまりになってボールを運ぶ小学校低学年のセッション
セコムラグビー部5:選手たちも笑顔に
元気いっぱいの子どもたちを前に、気づくと選手たちも笑顔に
セコムラグビー部6:プロップ陣
山賀敦之(右端)を筆頭にマシンを使ってスクラム指導を行ったプロップ陣
 小学校の低学年には、ボールの奪い合いからコミュニケーションを中心とした競争を意識させるメニュー。中学年から高学年はパスやタックル、スクラムなどのスキルの練習も行われました。そして一番上の高校生は、AT・DFを外から見ながらプレーに対しての指導を行うなど、念入りに用意してきた練習メニューで有意義に時間を使うことができました。
 子どもたちの元気な姿に、逆にパワーをもらったのは選手たちの方だったのかもしれません。一緒になってグラウンドを走り回り、そこいらじゅうで笑顔が弾けました。ラガッツが石巻専修大を訪問した週末は、地元TBC東北放送主催の震災復興チャリティーイベントの会場にもなっており、多くのタレントが訪れ、にぎわいを見せていました。
 スクールを見守るご父兄の方にも話を聞きました。 「長らく避難生活が続いてくると、子どもたちも親に気を遣うようになるんです。何をするわけではないのですが文句を言わなくなったり、子どもだけで遊ぶことを控えたり。それはそれで親としたら可哀想で、なんとかしてあげたかった。お笑い芸人の方や有名なタレントさんが被災地に足を運んでくれて、そのときは笑顔になるんですが、帰ってしまうとやっぱり元の現実に戻されてしまう。それが、こうして外に出て、太陽の下で親と一緒に何かができるという環境。一緒にラグビーやらなくても、子どもがプレーするのを親が見守ってあげられるという構図がありがたいんです。子どもは子どもなりに、親に心配かけたくないという思いがある。だから、親子一緒に何かできるのって、その時間が終わっても余韻とともに「笑顔」が残る、かけがえのない時間なんです」。
セコムラグビー部7:いつもながらのラガッツ
どこまでも自然体、いつもながらのラガッツの表情がそこにあった
セコムラグビー部8:升本草原主将
寝不足もなんの。升本草原主将も率先してスクールを盛り上げた
 なるほど、弾丸ツアーの大義はこんなところにあったのかもしれません。2時間半ほどの短い時間で最後は名残惜しさも残るフィナーレとなりましたが、石巻の子どもたちと再会を約束して、ラグビースクールはお開きとなりました。「こういう活動は継続してこそ。一度だけでは意味がない。また機会を作って足を運びたい」(安藤敬介チームディレクター)。
 グラウンドには東北本部の幹部の皆さんや石巻支社の面々も顔を見せ、ドリンクなどたくさんの差し入れをしていただきました。そんな会社の仲間とも慌しく別れると、バスで狭山へトンボ返り。なかなか多くの選手が顔を合わせられないチーム事情もある中、0泊2日のボランティアの旅は、この夏のチームビルディングとしての効果もあったようです。
 最後に、特別な思いを抱えた団長の石橋選手に今回のツアーを振り返ってもらいました。
「スクールをやったことは成功だったと思います。たった2時間でも津波を忘れてプレーすることができたと思うし。ただ子どもたちに『どこの学校?』って聞いても『前は○○学校だったけど、今は××学校』って。みんな下を向いて話していたのが印象的でした。震災後、石巻に来るのは今回で8回目ですが、毎回来るたびに街が変わってきています。震災直後にはじめて女川、石巻に来たときはこんなものではなかった。地獄そのものでした。だから今シーズンは亡くなったばあちゃん(行方不明のまま葬儀)、親戚、友人知人のためにプレーするって決めています。正直、震災のことになると何て言っていいか・・言葉が出ません。今回参加してくれた方も、家族・親戚・友達が皆無事って人はいないので、コーチの人たちも辛かったと思いますが『来てくれてありがたかった』『元気になれました』と言ってもらえました。自分も大切な人をいっぱい亡くしたから、気持ちの部分でも寄り添えた。それだけでも逆に救われた感じがします。子どもたちは、言い方は悪いけど今回のことですごく大人になったと思います。どんどん上をめざしてがんばっていってほしい。狭山のスクールの子たちにも言ったことなんですが、被災していないみんなは、毎日親とご飯食べて、友達と遊んだりすることを幸せに思ってほしい。そして、強くなってほしいと思っています」。
【the author BRAVO.K】
子どもたちと一緒に。「また来るよ」と近い将来の再会を約束
セコムラグビー部9:子どもたちと一緒に
日々復興に立ち向かう東北本部、石巻支社の皆さんを囲んで
セコムラグビー部10:東北本部、石巻支社の皆さんを囲んで
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