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メンバー紹介


インタビュー/コラム

高根修平left高根修平right
 2010年、セコムラガッツの新たな冒険。何かが変わる予感がする。メンバーも少しだけ入れ替わる。そしてターゲットもしっかりと定めた。ゼロからではない船出。昨年の自主活動で得た教訓は苦しいとき、何より選手たちの力になるはずだ。
 そんなチームの顔になるのは入社5年目、高根修平。昨シーズン不動のNO.8として、ラガッツのハートを代弁した。相次ぐ主力選手の故障で、毎試合メンバーを固定できない中、高根はその華々しいポジションをたった一人で守り抜いた。シーズン13試合、フルタイム出場。自身初めての経験だった。

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 高根が入社した2006年、ラガッツはトップリーグにいた。1年目は先発出場なし。それでも4試合に出場し、新人離れした落ち着きあるプレーを見せたが、レギュラー定着はならず。チームのトップリーグ降格はスタンドで見届けた。2年目、高根は開幕スタメンの座を勝ち取る。しかし、FW第3列は元来、外国人選手が起用されやすい激戦区のポジション。徐々に出場機会は減り、スタメン出場はわずか3試合、計5試合の出場にとどまり、昇格をかけたシーズン終盤の天王山、高根は再びブレザー姿で終戦のホイッスルを聞いた。
 もっとできるはず。ファンの期待を痛いほどわかっていたのは高根本人だった。迎えた勝負の3年目のシーズン、さらに厳しい現実が襲う。開幕から6試合まったく出番なし。それでも腐ることなくトレーニングに励んだ高根は、7戦目でようやくメンバー入りを果たす。サントリーフーズ戦は開始早々の前半5分、FL藤田大吾の負傷でいきなり出番が訪れる。その試合で見せたアグレッシブなプレー、下半身の強さを発揮し、何度も前へ出る迫力は首脳陣の高い評価を得た。次節の三菱重工相模原戦でスタメンに起用され、チームの勝利に貢献すると、そのままレギュラーに定着。ようやくシーズン終了の瞬間をグラウンド上で迎えることができた。
 そんな高根が昨季の自主活動を経験して、もっとも変わった選手の一人だと関係者は口を揃える。物静かなイメージが消えたわけではないが、チームがばらけそうになるたび、声をかけ、まとめる素振りを見せてきた。単純に人が減ったからというだけではないだろう。黙々と自分の役割をするタイプの仕事人が「自分で引っ張っていきたい」という強烈な自我に目覚めた。
 FWの大黒柱からチームの顔へ。春合宿を終えたばかりの新キャプテンを直撃した。

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高根修平選手1
社会人デビューはトップリーグ2006−2007の神戸製鋼戦
◆◆ キャプテン就任の経緯から教えてください。
3月にジローさん(渡邉庸介監督)から言われました。指名です。自分としてはものすごく意外でした。大学時代にバイスキャプテンはやっていたのですが、キャプテンは経験がないので、多少不安はありましたね。でも、今年もこのチームでやると決めた以上、「自分が引っ張っていく」という気持ちが強かったので、やってやろうと。同期の草原(升本)がバイスってこともあって、引き受けました。それに今のラガッツなら、みんながしっかりと意見を出し合える環境ができているので。心配ないと思いました。

◆◆ 昨季の自主活動で経験して、自分の中で心境の変化はありましたか。
今までは練習中もミーティングの時も、人の話に耳を傾けることが多く、積極的に意見を言うタイプではなかったんですが、人数も少ないし自然と喋るようになっていったことで、責任感が生まれてきたのかなと思います。

◆◆ どのようなチームをめざし、その中でどんなキャプテンになりたいですか。
基本的には今年のテーマである「アタッキングラグビー」です。やっている自分たちも、見にきてくれる人たちも楽しめるようなテンポの速いラグビーに取り組んでいます。練習中はジローさんや草原がいろんな意見を言ってくれるので、自分は体を張ったり、プレーでチームを引っ張って盛り上げています。

丸山隆正選手2
昨シーズン最終戦、外国人顔負けの突進で豪快なトライ
◆◆ プレーヤーとして、自分の良さはどこにあると思っていますか。
自分的にはペネトレーター、突破役の意識は少なからずあります。それでも周りからあまり派手に見えなかったのは、その部分は外国人選手がやってくれていたということなんでしょう。目立つ動きをするプレーヤーがいなくなり、自然と自分がボールを持つ機会が増えた、それだけのことで、プレースタイルの意識とかは何も変わっていません。ただ、どちらかといえば、ディフェンスしているよりボールを持ってアタックしている方が好きなので、今シーズンもたくさんボールに触れられたらと思います。それと、もっと周りを生かすプレーをしたいです。

丸山隆正選手3
渡邉庸介監督とともにアタッキングラグビーの旗ふり役に
◆◆ 結果を求められる今季、モチベーションの維持、選手の意識統一、効率のよい練習など、少ない人数・練習時間の中で、それをどのように補っていきますか。
みんなには練習中によく話しているんですが、今やっている練習が何のためにどういう意図でやっているのか、試合の中のどんな場面で使えるのかなど、常に実戦をイメージしたやるんだということを意識させています。ただやるだけの、練習のための練習は絶対しない。内容の濃い練習をするようにしています。人数が少ないということも決して悪いことばかりではありません。コミュニケーションも取りやすいですし、うちにしかできないチーム作りをしていきたい。まずは、今シーズンめざしているラグビーをみんなでしっかり理解して、普段の練習やオープン戦で出してほしいです。

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 今の高根を突き動かしているものは何なのだろう。試合に出られる喜びか、この仲間たちともう一度戦える充実感か、そして安泰を捨てて、戦う道を選んだ男の覚悟が、言葉少ななコメントの中から見え隠れする。立場は人を変えるという。自然体でキャプテンになった高根のさらなる変化が、ラガッツに化学反応を起こす。
[2010.5.26]

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